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2025.10.27フード・ドリンク

料理の「胡麻どうふ」がスイーツの「胡麻どうふ」に? ふじや食品の“甘い”胡麻どうふはいかが?

 

福井県越前市の老舗食品メーカー ふじや食品は、1953年に豆腐や油揚げなどの製造販売を開始して以来、現在は玉子どうふや茶わんむしをはじめ和洋中の数多くのチルド商品を発売しています。
その中でも特に「胡麻どうふ」の人気が拡大しています。
これは、主に「ごま」のもつヘルシーイメージが定着し需要拡大したことに加えて、スイーツ系の胡麻どうふを開発し、若年層という新たなユーザーを獲得できたことが大きな理由のひとつです。

 

ふじや食品 商品企画開発室 プロダクトマネージャー室長 中島靖浩さんのコメント:
胡麻どうふは大豆の豆腐や玉子豆腐より食卓に出る機会が少ないという課題があり、もっと多くの人に胡麻どうふを身近に親しんでもらうことが課題でした。
また、胡麻どうふを若い世代の人に 食べてもらいたい、もっとカジュアルにしたいという想いがありました。
そこで 2018年、東北地方の郷土料理「くるみ豆腐」にヒントを得て、甘い“おかず”として「くるみどうふ」「かぼちゃどうふ」を発売しましたが、甘いおかずなのか、スイーツなのか分からないという、中途半端な結果となりました。

 

 

このときは、甘い“おかず”と“スイーツ”、どちらに振り切ればよいのか迷走していた時期でした。
「おかずのつもりで買ったのに甘くておかずにならなくてがっかり」といった声がある一方で、「おかずにはならないけど、美味しいし、カロリーが低めなスイーツとして嬉しい!」といった声が多いことがわかりました。
「くるみ豆腐」よりも全国的に馴染みがあり、ヘルシーイメージが定着し需要拡大していた「胡麻どうふ」の「くるみ味」 として、2019年に「くるみ胡麻どうふ」を発売。
結果、カロリーが低くておいしいと好評をいただきました。
これをきっかけに、「胡麻+α」の素材で、罪悪感なくおいしく食べられる“スイーツ”に全振りする方向で製品を開発。
2020年「くるみ胡麻どうふ」に加え「アーモンド胡麻どうふ」「よもぎ胡麻どうふ」の 3種発売を皮切りに、スイーツ胡麻どうふのシリーズ展開を開始しました。

 

 

これが奏功し、若い世代に好評を得てスイーツ胡麻どうふは着実に伸⾧。
今ではふじや食品の「胡麻どうふ」類全体の約 2割を占めるまでに成⾧し、胡麻どうふ全体の押上げに繋が っています。

 

 

スイーツ胡麻どうふシリーズは発売当初の 2019年度と 2024年度を比較すると、5.9倍 の出荷額で、右肩上がりに伸⾧。
なかでも、定番製品で最も人気があるのが「くるみ胡麻どうふ」で、2019年発売時と 2024年を比較し約 3倍に拡大。
「くるみ胡麻どうふ」の年間出荷数量はナショナルブランド全商品(約 70品)中で 8番目、プライベートブランド留型品を含む全商品(約 250品)中で 10番目の売れ筋商品となっています。

 

■スイーツ胡麻どうふ 「きなこ」「珈琲あずき」「いちごみるく」「ミルクキャラメル」

 

商品名: 「越前庵 甘味茶屋 きなこ餅胡麻どうふ」
(2026年 2月までの期間限定)
価格: 220円(税抜)
特徴:
- 白ねり胡麻にきな粉と蜜漬け小豆を加えた、小豆入りきなこ餅を彷彿さ せるもっちり食感の胡麻どうふ
- 胡麻ときな粉と蜜漬け小豆の美味しさをお楽しみいただけます。お好みで 黒蜜をかけたり、あんこをのせるとスイーツ感がアップ

 

商品名: 「越前庵 甘味 Cafe 珈琲あずき胡麻どうふ」
(2026 年 2月までの期間限定)
価格: 220円(税抜)
特徴:
- 金ねり胡麻にコーヒー、牛乳などを加えた胡麻どうふに、蜜漬け小豆を混 ぜ込んだ小豆コーヒーをイメージした胡麻どうふ
- コーヒーの苦味と小豆の甘さをお楽しみいただけます。お好みでコーヒー フレッシュをかけたり、生クリームをのせるとスイーツ感がアップ

 

商品名: 「いちごみるく胡麻どうふ」
価格: 180円(税抜)

特徴:
サクマ製菓株式会社の監修を受けて、株式会社ふじや食品が開発。
発売から55年を迎えるロングセラー「サクマいちごみるく」と伝統的郷土料理「胡麻どうふ」がコラボレーション。
白ねりごまに、サクマいちごみるくの「キャンディグリッター®」※、牛乳、練乳、生クリームを使用して、サクマいちごみるくをイメージした胡麻どうふに仕上げました。
※サクマいちごみるくを粉砕加工したもの。キャンディグリッターはサクマ製菓の登録商標です。

 

商品名: 「ミルクキャラメル胡麻どうふ」
価格: 180円(税抜)

特徴:
森永製菓株式会社の監修を受けて、株式会社ふじや食品が開発。
発売から112年を迎えるロングセラー「森永ミルクキャラメル」と伝統的な精進料理のひと品である「胡麻どうふ」がコラボレーション。
白ねりごまに、森永キャラメルソース、牛乳、加糖練乳、生クリームを使用し、森永ミルクキャラメルをイメージしたスイーツ胡麻どうふ。

 

■編集部の試食

 

編集部でも上記4つのスイーツ系の胡麻どうふを試食してみました。

 

 

「越前庵 甘味茶屋 きなこ餅胡麻どうふ」は、きな粉をそのまま胡麻どうふにしたような きな粉そのものの味を感じました。

写真でもわかるように小豆も入って風味にアクセントが加わっていますが、全体的に甘すぎない仕上がりとなっていて、1つ 131キロカロリーと罪悪感なく食べられるスイーツでした。

 

 

「越前庵 甘味 Cafe 珈琲あずき胡麻どうふ」は、見た目の色に比べるとミルクコーヒーに近い味わいで、こちらにも小豆があ入っていて、食感も楽しむことができました。

 

 

「ミルクキャラメル胡麻どうふ」は、プリンのような柔らかさで、言われないと胡麻どうふだとは気づかない仕上がりとなっています。

森永ミルクキャラメルよりも甘さはやや控えめな印象でした。

「いちごみるく胡麻どうふ」も同様に胡麻どうふというより、プリンに限りなく近い仕上がりでした。

いちごみるく特有の噛んでシャリシャリとした食感はないものの、味は本家に迫っていました。

いちごみるく好きな人やミルクキャラメル好きな人はもちろんのこと、おやつにプリンやゼリーを選ぶようにその候補の1つとして、胡麻どうふのスイーツを選んでも遜色ない美味しいスイーツになっていました。

 

(食レポ: 編集部)