夏といえば、花火大会や夏祭りが各地で開催される季節。そんなイベントには、やっぱり浴衣がよく似合いますよね。
2017年の夏、どんな浴衣がオススメなのか、銀座三越で現在開催されている「ゆかたガーデン」ご担当の柿田晋作さんにいろいろとお話を伺いました。
柿田晋作さん:
東日本大震災以降、日本を見直すとか、日本にもう一度立ち戻るというムーブメントがあって、「古典回帰」という流れが出てきました。昔ながらの伝統的なものを見直すということがここ数年続いています。
銀座三越では、その流れをさらにランクアップさせて、着物風に浴衣を楽しんできただくことを提案しています。
浴衣の中に襦袢(じゅばん)を着て、足袋を履いて、草履を履くというスタイルです。
銀座三越では「JAPAN BLUE」と言われる藍色や紺色といった日本の伝統的な色に加え、スカイブルーやターコイズブルーなどバリエーション豊かな「青色」を浴衣のデザインに取り入れた「GINZA BLUE(銀座ブルー)」を今年のトレンドとして推奨しています。
婦人向けのものでは、特に本物志向の「しぼり」や「長板染め」、浴衣の中でトップブランドと言われている竺仙(ちくせん)といった比較的高単価なものが売れています。一番売れるのは35,000円ぐらいの価格帯ですが、今年は、特に、58,000円ぐらいの浴衣が売れています。
デザインでは、菊や朝顔、紫陽花といった花をあしらったものなど、わかりやすく定番で古典な柄がここ数年のトレンドです。色も3色程度のシンプルなものが比較的人気ですね。
また、着物風に着てホテルのディナーに行くとか、女子会で、ドレスコードを浴衣にして集まって遊びに行くとかという浴衣の楽しみ方が増えてきていおり、花火大会以外にもう少しランクを上げて、楽しみの場が広がっている傾向にあります。
紳士向けのものでは、今までは、茶とか地味な色合いのものが多かったのですが、今年は、素材では綿を使ったもので、色合いでは、グリーン系などをご紹介しています。
こちらも好調で、前年比 120パーセントぐらいの伸びで推移していて、子供向けのものは、幼稚園の七夕のイベントで、お母さんと一緒に浴衣を着ていくシーンなどに合うものをご紹介中です。
浴衣がよく売れるのは、7月の今の時期で、花火大会や夏祭りの前に購入される方が多いです。
柿田さんのご説明以外で気になった浴衣としては、蜷川実花氏のディレクションブランド〈M / mika ninagawa〉の浴衣がありました。
小松精練によるデジタルプリント技術で、鮮やかな色合いを使った蜷川さんの世界観をうまく引き出しています。
この浴衣は、三越伊勢丹限定で展開しているとのこと。
浴衣 源氏物語 36,000円(税別)
半巾帯(はんはばおび)源氏物語 10,000円(税別)
モデル久保井朝美さん:
白地の方は、色彩豊か(カラフル)で華やかでしたね。柄と色が洗練されて(落ち着いて)いるので、可愛くなりすぎず、大人可愛く着られるのが良いなと思いました。
帯のおかげか、少し着物っぽくも見えた・・・かな?
浴衣 源氏物語 34,000円(税別)
半巾帯(はんはばおび)源氏物語 15,000円(税別)
モデル久保井朝美さん:
黒地は、今まで着たことがないシックな浴衣で新鮮でした。
淡い水色の帯とのコントラストが良いなと思いました。
落ち着いた浴衣は、帯や小物次第で雰囲気が変わりそうなので、幅広い着こなしが出来ますね。
浴衣というと、お祭りや花火大会のイメージでしたが、ちょっとしたお出かけに着るのも素敵だと思います。
ゆかたガーデンでは、エレガントで洗練された大人の雰囲気の漂う銀座のイメージに合うデザインを基調とし、シックな柄、華やかな柄、モダンな柄と、さまざまなデザインの浴衣が約700種類ほど用意されています。
銀座ゆかたガーデン 2017は、銀座三越 9階 銀座テラスにて、8月21日(月)まで開催しています。
(モデル 久保井朝美、編集 森川創)
関連リンク:
▼銀座ゆかたガーデン 2017(銀座三越 9階)
https://mitsukoshi.mistore.jp/store/ginza/event/yukata/index.html
▼久保井朝美プロフィール