楽しいニュース.com

世の中の明るいニュース、あつめました!

2026.06.18イベント・キャンペーン

6月20日(土)の「世界難民の日」に向けて「FAST RETAILING ×UNHCR 共同メディア説明会」が開催されて、河合優実さんが登壇!

ファーストリテイリングは、2006年より国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)と連携し、世界の難民・国内避難民への衣料支援を実施するとともに、世界各地で難民の自立支援や緊急支援、雇用支援など、さまざまな支援活動に取り組んでいます。
6月20日(土) の「世界難民の日」に向けて、6月18日(木) にTOHOシネマズ六本木ヒルズにて、「FAST RETAILING ×UNHCR 共同メディア説明会」が開催されました。

発表会当日は、UNHCR駐日代表の柏富美子さんより難民の最新状況を記した 2026年6月発表の最新版「グローバル・トレンズ・レポート」の報告や、ファーストリテイリング 取締役の柳井康治さんよりグループの難民支援活動の報告と新たな取り組みについて説明がありました。
また、本活動に賛同し、2026年1月に初めてバングラデシュにあるロヒンギャ難民キャンプを訪問された女優 河合優実さんにも登壇されて、難民キャンプでの活動の様子をレポートされていました。
さらに、難民問題への理解促進および支援の輪を広げる取り組みとして、河合優実さんに参加いただいた新しい取り組みも発表されました。

 

■ FAST RETAILING ×UNHCR 共同メディア説明会

 

 

開催日: 6月18日(木)
会場: TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
登壇者:
国連難民高等弁務官 バルハム・サーレハさん(ビデオ出演)
国連難民高等弁務官事務所 駐日代表 柏 富美子さん
河合 優実さん(俳優) ※ゲスト参加
株式会社ファーストリテイリング 取締役 グループ上席執行役員 柳井 康治さん
一般財団法人ファーストリテイリング財団 副事務局長 城間 千佳野さん
MC 映画パーソナリティー 伊藤さとりさん

 

ファーストリテイリングは、難民支援として、2006年からUNHCRと連携を開始し、2011年にはアジアの企業として初めてグローバルパートナシップを締結しました。
ユニクロやGUの店舗で集めた服を難民へ届ける「全商品リサイクル活動(RE.UNIQLO)」をはじめ、難民雇用など、ビジネスを通じて多角的な支援を行っています。

 

■最新の難民情勢報告

 

国連難民高等弁務官事務所 駐日代表 柏 富美子さん

 

柏さん:
先日6月11日に発表した最新の統計「グローバル・トレンズ・レポート」によりますと、2025年末時点で、紛争や迫害により故郷を追われた人の数は世界で1億1,780万人に達しました。
これは世界で約70人に1人が避難を強いられている計算になります。
現在、難民の約7割が避難生活の長期化に直面しています。
これを受け、UNHCRは新しい目標「50 by 35」を掲げました。
これは、2035年までに、人道支援に頼らざるを得ない長期避難者の数を50%削減するというものです。
実現には教育、雇用、そしてホストコミュニティへの包摂といった多角的な解決策が必要であり、民間企業との連携が不可欠です。
特にバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプでは、約116万人が過酷な環境で暮らしており、アジアにおける深刻な人道危機のひとつとなっています。
こうした中、民間企業だからこそ実現できる支援の形を継続されているファーストリテイリング様には深く感謝しております。

国連難民高等弁務官 バルハム・サーレハ氏(ビデオメッセージ):
ファーストリテイリングのリーダーシップに感謝します。UNHCRとファーストリテイリングのパートナーシップは、緊急支援からスキル構築、生活支援まで多岐にわたり、数百万人の避難民を支えてきました。
特にバングラデシュでの女性への自立支援や「PEACE FOR ALL」キャンペーンは、人々の共感をアクションに変える素晴らしい取り組みです。
このような支援が、家族に未来を築くチャンスを与えています。

 

■ファーストリテイリングの活動報告と新展開

 

株式会社ファーストリテイリング 取締役 グループ上席執行役員 柳井 康治さん

 

柳井さん:
私たちの難民支援は2001年のアフガニスタン難民への防寒着寄贈から始まりました。
現在、支援は大きく4つの柱で展開しています。

 

緊急支援: 2025年末、柳井正個人の寄付として10億円をUNHCRに送りました。
これはスーダンやミャンマーなど4カ国での緊急物資に活用されています。
グループ全体の累計拠出金は89億円を超えました。
衣料支援: お客さまから回収した服を累計6,300万枚以上、81の国・地域に届けてきました。
直近ではモーリタニアへ137万点を寄贈しました。
自立支援: バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで、女性たちがサニタリーナプキンや下着を縫製するトレーニングを提供しています。
2025年末までに1,000人以上が参加し、累計1,000万枚以上を生産して手当を得ています。
雇用支援: 日本国内で58名の難民を雇用しており、海外でも積極的に進めています。

 

さらに、新たな取り組みとして「難民映画基金(Displacement Film Fund)」への支援を開始しました。
映画の力で難民の物語を伝え、理解を深めるため、毎年10万ユーロを拠出しています。
第1弾の5作品は世界で高い評価を得ており、今年10月の東京国際映画祭での日本初上映が決定しました。
また、チャリティTシャツ「PEACE FOR ALL」は、累計販売1,000万枚、寄付額30億円を突破しました。
明日6月19日からは、ソフィア・コッポラ氏やキー・ホイ・クァン氏らが参加した新作を発売します。
そして本日の発表として、「UNIQLO FLOWER × 世界難民の日」キャンペーンを実施します。
明日から全国26店舗で、国連の青をイメージしたデルフィニウムのブーケを販売し、1点につき300円をロヒンギャ女性の自立支援に寄付します。

 

■財団の活動報告

 

一般財団法人ファーストリテイリング財団 副事務局長 城間 千佳野さん

 

城間さん:
当財団は、難民の子どもたちへの教育支援を柱としています。

 

国内学習支援: 2016年から開始し、現在10カ国以上の背景を持つ子どもたちに学習の場を提供しています。
受講生はこの10年で10倍に増え、多くの生徒が全日制高校や大学への進学を実現しました。

バングラデシュ支援: 今年からロヒンギャ難民キャンプで、高等教育準備プログラムや栄養支援を開始しました。
本日は会場に、学習支援教室の卒業生3名(コンゴ、ミャンマー、アフガニスタン出身)が来てくれています。
彼らの努力が日本社会での活躍に繋がっていることを嬉しく思います。

 

■トークセッション:ロヒンギャ難民キャンプ訪問を経て

 

俳優 河合優実さん

 

2026年1月に柳井康治さんと共に、初めてバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプを訪問された俳優の河合優実さんが登壇されてトークセッションが行われました。

河合さんは、現在公開中の難民の状況を実話に基づいて描いた映画『ロストランド』の予告編ナレーションも担当されています。

 

 

- 河合さん、ユニクロとUNHCRが実施したロヒンギャ難民キャンプの訪問プログラムに参加された経緯を教えていただけますか?

 

河合さん:
もともと藤本監督の映画『ロストランド』の予告編ナレーションを担当したことで、ロヒンギャ難民への興味が自分の中で高まっていました。
そのタイミングで、継続的にキャンプを支援されているユニクロさんから「もし興味があれば一緒に視察に来ませんか」とお声がけをいただき、同行させていただくことになりました。

 

 

- 実際にキャンプを訪問されて、どのような衝撃を受けましたか?

河合さん:
インターネットで調べれば数字や情報は出てきますが、やはり「自分の目で見ないと分からないこと」が本当に多かったです。
キャンプにいる方々を「100万人」というひと括りの数字ではなく、「それぞれが個人として生活している実態」を間近で見られたことで、本当にいろいろなことを考えさせられました。

 

柳井さん:
僕も訪問の経験を伝える機会はありますが、人から聞くよりも「ご自身で見ていただくことに勝る体験はない」と考え、河合さんをお誘いしました。
また、映画『ロストランド』を拝見した際、これに関わっている方々にぜひ現場を見ていただきたい、そして現地のロヒンギャの方々にもこの映画を見てほしいという強い気持ちが湧いたこともきっかけの一つです。

 

 

河合さん:
お仕事というベースがほとんどない状態、つまり「本当に来ませんか」という純粋な温度感で誘ってくださったのが嬉しかったです。
キャンプの中に入ることは、ユニクロさんやUNHCRの協力がないと絶対に実現できないことなので、この貴重な機会を逃したくないと思いました。
実際に行ってみて、自分が俳優としてお芝居をする以外にも「発信できる声」を持っていると強く感じたので、私が見たことを伝えていきたいです。

 

■現地での活動の様子

 

 

- 具体的にどのようなプログラムだったのでしょうか?

 

 

河合さん:
3日間という非常にタイトなスケジュールでしたが、人口管理、食料配給、そして女性たちが縫製技術を学ぶ「縫製センター」など、キャンプがどのように運営されているかをあらゆる部門で見せていただきました。

 

柳井さん:
キャンプの入り口である「登録」の場所から、自立支援プログラムを行っている縫製センター、そしてそこで働く(有償ボランティアの)女性のご自宅への訪問まで、難民の方の状況をより深く知るための行程を組みました。

 

 

河合さん:
ご自宅では、限られたスペースの中でも「生活」が営まれていることを肌で感じました。
印象的だったのは、インタビューで趣味を聞いた際、ある女性が「ダンスが好き」と答えてくれたことです。
全く違う環境で暮らしていても、同じように余暇を楽しみ、同じ「生活」を送る人間同士なんだということを強く感じました。
(映像を見ながら)縫製センターで働く女性に「一番好きな場所はどこか」と聞いたら、「ここ(センター)にいる時間が一番安全だと感じるし、どこよりも好きな場所だ」という答えが返ってきたのが非常に印象的でした。
単に仕事を提供するだけでなく、人との会話や挨拶、情報交換ができる「安全で快適に感じられる場所」を提供することが、彼女たちの精神的な支えになっているのだと実感しました。

 

柳井さん:
映像にもありますが、河合さんが歩くと子どもたちが大勢ついてきて、3日目にはすごい集団を引き連れてリーダーのようになっていましたね。

 

■支援の輪を広げる取り組みについて

 

 

-  明日から始まる「UNIQLO FLOWER × 世界難民の日」のチャリティキャンペーンについてはいかがですか?

 

河合さん:
お花という身近なものを通して、自分が訪問した場所に直接力を添えられる(1束につき300円が寄付される)というお話を聞いて、すごく嬉しく思いました。
お花を手に取ることで、自分が「世界の一部」になっている時間を持ってもらえたら嬉しいです。

 

柳井さん:
日常の気軽なギフトとして、このストーリーを添えて渡していただければ、より多くの方が難民問題を身近に感じるきっかけになるのではと期待しています。

 

 

河合さん:
(着ている「PEACE FOR ALL」のTシャツについても)自分が心地よく過ごすための選択が、結果として誰かのためにつながるというのは、支援へのハードルを下げてくれる素敵な取り組みだと思います。

 

柳井さん:
「やってもやらなくても変わらない」と思うのではなく、「どっちでもいいなら参加してみよう」という気軽な気持ちで、お花やTシャツを通じたアクションに参加していただければ幸いです。

 

 

河合さん:
今回の訪問で出会った一人ひとりの強さや、目の前のことを乗り越えていく力を伝えていきたいです。ありがとうございました。

 

■質疑応答セッション

 

 

- 民間企業が難民支援を継続する意義、そしてこれまでの成果をどう捉えていますか?

 

柳井さん:
20年以上続けてきて、最初は「点」だった寄贈などの活動が、自立支援や雇用を通じて「線」になり、さらに映画やTシャツというメディアを通じて社会へ広がる「面」になってきたと感じています。
知ることで想像力が働き、それが行動変容に繋がる。その一助になればと考えています。

 

柏さん:
ファーストリテイリング様の支援は、常に現場のニーズを第一に考えた「真摯」なものです。
縫製センターでの支援も、単なる物作りではなく、女性たちのエンパワメント(自信と誇り)に繋がっています。
民間ならではの専門性やスピード感、イノベーションは、複雑化する難民問題の解決に不可欠です。

 

- 縫製センターの製品の質について、具体的な声はありますか?またロヒンギャの最新状況は?

 

 

柳井さん:
最初は品質が十分でない時期もありましたが、「難民向けだから低品質でいいわけではない」というフィードバックを経て、今ではユニクロの通常製品に近いクオリティまで向上しました。
現地の女性たちからも「良くなった」と喜ばれています。

 

柏さん:
ミャンマー情勢は依然厳しく、新たな紛争も各地で起きています。ロヒンギャ問題が忘れ去られないよう、今日のような機会を通じて伝え続けていくことが極めて重要です。

 

柳井さん:
「やってもやらなくても変わらない」と思うのではなく、「どっちでもいいなら参加してみよう」という気軽な気持ちで、お花やTシャツを手に取っていただければ幸いです。

 

 

特設サイト: https://www.uniqlo.com/jp/ja/news/topics/2026061801/

 

(取材: 森川 創)