各地で紅葉を楽しめる季節となりました。秋晴れの日には、どこかへ出かけたくなりますよね。近場で楽しめるところはないかしら・・・と探していたところ、赤色に染まる丘があると聞き、茨城県にある「ひたち海浜公園」へ行ってきました。
地図で見ると、遠く感じられるのですが、東京駅から特急列車で約1時間半。
勝田駅で降りてバスで約20分位のところにあります。ただし、週末は道路が混むので、もう少し時間がかかるようです。
入園料は大人410円。これだけで園内の散策ができます。ただし、遊園地などで遊ぶ場合は別料金です。
目指すは、赤色に染まる「みはらしの丘」。今回は中央ゲートから入りますが、西口ゲートからの方が近そうですね。園内マップを見ても少し遠そうですが、頑張って歩いてみましょう。
かれこれ15分くらい歩いたところ、見えてきました!!
確かに赤いですね。平日ですが、人が多いです。やはり、皆さん赤い丘の噂を聞きつけて来たのでしょうか。
赤色の正体は、「コキア」という南ヨーロッパ原産の植物。和名をホウキグサといい、昔はこの茎を乾燥させて「ほうき」を作っていたそうです。大きな毛玉がいくつも並んでいるようで、見れば見るほどかわいく見えてきます。もみじの赤とは少し違う、鮮やかな赤です。
さらにアップしてみましょう。実のようなものが付いていて、触ってみるとごわごわしています。茎の部分は造花を触っているような、くにゃっとした感触です。高さは50cmぐらい。
丘の頂上へは蛇行しながら登っていくのですが、人が多いのでゆっくり進みます。でも、その分じっくり景色を楽しめますね。
実はこの「みはらしの丘」、春には「ネモフィラ」という花で青色に染まり、ゴールデンウィークにはたくさんの人で賑わいます。もしかしたら、テレビやネットで見たことがある人もいるのではないでしょうか。
遠くには海が見えます!お花と海を一緒に見られて、とても爽やかな気分です。
頂上付近です。全体を見渡すと、ところどころ緑が残っているのでグラデーションになっています。
近くにいた女性にインタビューしてみました。
どちらからいらしたのですか?
埼玉です。
何人でいらしたのですか?
4人です。
コキアの丘については、どこで知ったのですか?
春にネモフィラを見に来たので、秋のコキアも見てみたいと思ったので・・・
ネモフィラのこともご存じだったのですね。さすがですね!
実際にご覧になったご感想は?
まだ全体が真っ赤ではないので、少し早かったのかも・・・でも、ネモフィラと同じくらいコキアも綺麗ですね。
見に来て良かったです。
お答えいただき、ありがとうございました。
園内には、いろいろなお花が咲いていると聞いて、少し歩いてみました。草原エリアに、オレンジや黄色の花がたくさん咲いています。看板に「キバナコスモス」と書いてありました。コスモスというと、普通は赤や白ですが、こちらは太陽のような色で、夏に戻ったような気分になります。落ち着いた秋の季節に、こういうのもいいですよね。
プレジャーガーデンの乗り物の周囲には、仮装したコキアが置いてありました。かわいいですね。
園内が200haと、ディズニーランドの5倍くらいの広さなので、園内すべてを回るなら、「シーサイドトレイン」という乗り物や「レンタサイクル」を利用するのが良さそうです。
歩き回っていたら、お腹すいてきました。ガーデンレストランに入って、「コキアカレー」となるものを注文。なぜ赤色なのか、お店の人に聞いてみたところ、パプリカで色付けしているそうです。中辛ですが、それほど辛くなかったです。上に乗っているのはローズポークです。
添え物は「福神漬け」と「とんぶり」。「とんぶり」はコキアの実で、「畑のキャビア」と言われているそうです。ただし、園内のコキアは観賞用とのこと。プチプチした食感で、やみつきになりそうです。
こちらは、「コキアの丘ソフトクリーム」。クランベリー味です。甘すぎず、わずかな酸味で、さっぱりとしていて美味しかったです。
お土産コーナーです。お店の人に許可をもらって撮影しました。
コキアのお土産がたくさんありました。「ふわりん」と「もこ太」は、コキアのイメージキャラクターだそうです。
売り切れの「こきあ饅頭」。生菓子なので、入荷数が少ないそうです。これを見かけたら即買ですね。
コキアは、緑から赤に変化したところで、10月下旬には黄金色になるそうです。お花畑を見ながら、サイクリング、バーベキューなどを楽しむのも良さそうですね。東京から日帰りで行けるので、お友達と一緒に出かけてみてはいかがでしょうか?
関連リンク:
国営ひたち海浜公園
茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
入園料:大人410円 シルバー(65歳以上)210円 小人(小中学生)80円(団体割引有り)
有料駐車場有り