早いもので、もう12月。「まじめに楽しく!気象予報士大集合!2016」の記事を公開してから、もう1年。今年もまたこの季節がやってきました!
気象予報士のみなさんが、放送局や所属会社の垣根を越えて大集合するイベント「お天気キャスター・気象予報士大集合’17 〜津波・天災を忘れないために〜」が12月15日に東京カルチャーカルチャーで開催されました。
2011年の東日本大震災のあとから森田 正光さんの呼びかけで開始して、今年で7回目の開催。
今年の出演者のみなさん
森田 正光(お天気キャスター)
奥村 政佳(気象予報士(RAG FAIR))
森 朗 (お天気キャスター)
饒村 曜 (元気象庁 和歌山地方気象台長)
庄村 拓也(気象予報士学生会 代表)
末広 響子(気象予報士の劇団「お天気しるべ」)
眞家 泉(気象予報士・ウェザーニュースキャスター)
加藤順子(気象予報士・ライター)
荒木 健太郎(雲研究者・気象庁気象研究所研究官)
【司会】テリー植田(東京カルチャーカルチャー・プロデューサー)
[敬称略]
「前説」も森朗さんとテリー植田さんの豪華な掛け合い。ご実家がそうめん作りをされているテリー植田さんは、お天気とそうめん作りの関係について語っていました。
いつものように乾杯!からスタートです。
最初に「津波防災の日」の由来と、ラニーニャ現象など、今年の特徴的な気象現象や話題になった気象用語、そして、防災情報について、饒村先生からのプレゼンは、まるで大学の講義のようなトーンで説明されて、思わず襟を正しました。
続いて、気象庁の荒木さんの雲と気象防災についてのプレゼンです。
雲にもいろいろな個性があって、雲は人と同じ。相手に近づきたければ、相手のことをもっと知ることが大切と力説されていました。
雲と仲良くなると、美しい空や雲に出会えるようになり、雲は危険を呼び掛けてくれるので、災害から身を守ることができるようになると。楽しみながら防災に取り組まないと長続きしないそうです。
観天望気(雲や空の変化を予想すること)を楽しむために使っていると、いざという防災にもつながるとのこと。
「楽しい」ということは、周囲に伝わって、広がっていけば、いろいろな人に興味をもってもらい、将来的には、気象防災力が高くなっていくと説明されていました。
「楽しいニュース」も「楽しい」を目指したニュースサイトですから、大いに共感するところがあります。
次に、メンバーが気象予報士だけで構成されている「劇団 お天気しるべ」の活動報告がありました。
前半の部の最後は、気象予報士学生会の活動内容の紹介です。
天気が好きな学生の皆さんの今後に期待したいですね!
チャリティーコーナーでお手伝いされていた気象予報士の増田雅昭さん。
気象庁内にある津村書店さんからも出張販売がありました。
後半の部では、気象に関する「用語」について、みなさんでディスカッションがありました。
お天気に関する用語には 戦争に関係する言葉が使われることが多いようです。
気象予報士の河津真人さんと森朗さん。
トリは、森田さんの 今年8月に他界された気象学者 倉嶋厚さんを生い立ちから振り返って偲ぶプレゼンでした。
倉嶋さんは、NHKで「熱帯夜」という言葉を世の中に広めた当時の人気お天気キャスター。
テレビ番組の裏話など、今回もこの楽しいニュース.com にも書けない話もポンポン飛び出して、時間もあっという間に過ぎていきました。
東日本大震災義援金のチャリティーとして、出演された方々からいろいろなものが出品されていました。
当「楽しいニュース/気象予報士ニュースランキング」からもオリジナルデザインのノートをご提供しました。
(執筆 森川創)
関連リンク:
▼東京カルチャーカルチャー
▼お天気キャスター・気象予報士大集合’17 〜津波・天災を忘れないために〜
http://tcc.nifty.com/event/general/23025
▼テレビ・ラジオ・Web 気象予報士人気ランキング
http://yohosi.ranking-japan.top/