先日、大雨の中でドローンを飛ばす実証実験が行われました。
実験が行われたのは、自然降雨に近い状態を再現することができる、世界最大級の大型降雨実験施設(茨城県つくば市)です。
ドローンの事故の要因のうち、約2割が気象であるため、どのレベルの悪天候まで飛行できるか指標を作るために実験が行われました。
その結果、1時間あたり 300ミリの猛烈な雨が降る中でも、ドローンを飛ばすことができました。
1時間 50ミリ以上の雨が降ると、水しぶきで辺り一面が白っぽくなり、視界が悪いため車の運転などは危険とされています。
今回実験した1時間あたり換算で300ミリの雨は、2011年「新潟・福島豪雨」で観測された、国内で記録されている最も強い雨です。
実験では、水が機器に入らないような対策をドローンに施していましたが、想定外の場所に浸水するなどの課題も見つかったということです。
改良されてより安定した飛行が可能になれば、商業利用だけでなく、大雨や台風などの気象災害のときにもドローンが活躍するようになるかもしれませんね。
久保井 朝美 (くぼい あさみ)
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