次第に秋の深まりを感じるようになってきましたね。
味覚の秋というように、美味しいものが多くて大好きな季節です♪
みなさんは、秋の食材というと何を思い浮かべますか?
栗、かぼちゃ、さつまいも、松茸、さんまなどありますが、秋に旬を迎える美味しいフルーツも外せません。
秋を代表するフルーツの1つ、ぶどう。
ぶどうを堪能できるイベント「葡萄まつり2018」が、東京カルチャーカルチャーで開催されました。
「葡萄の6大産地 食べ比べ」
今回は、山梨県、長野県山ノ内町、岡山県赤磐市、長野市、大分県安心院(あじむ)、長野県小布施町、6大産地のぶどうが勢揃いしました。これだけ色々な産地のぶどうを食べ比べすることができるのは、貴重な機会です。
登場した6大産地のうち、半分は長野県。
そんな長野からは、ぶどうだけでなく、ゆるキャラ「信州力(しんしゅうりき)」やってきていました。
コロンとしたフォルムが可愛かったです。
そのまま食べても美味しいぶどうをアレンジしたスペシャルメニューも。
「生ハムとぶどうのマリネ」
甘み×塩味×酸味のバランスが絶妙!
生ハムと合わせるフルーツというとメロンが思い浮かびますが、生ハムメロンより爽やかな甘さでした。
「ぶどうの彩りカナッペ」
インスタ映えする、華やかな見た目です。バケットの上に、バターと薄切りの ぶどうを乗せた前菜で、スパークリングや白ワインに合いそうです。
一方、こちらの肉料理は赤ワインに合いそうな一品です。
「岡山県赤磐市の赤ワインとぶどう、牛肉煮込み バケット付き〜赤磐市キャンベル・ロゼ使用〜」
お料理にも赤ワインが使われています。ぶどうはカットせずにまるごと入っていて、存在感があります。
今回も、東京カルチャーカルチャーのフルーツまつり恒例の生産者トークショーが行われました。
<ぶどう豆知識(1) 世界初の技術>
美味しさの基準の1つ、糖度。
これまでは果汁を絞って計測していましたが、実にセンサーを当てて糖度を測定することができます。
ぶどうを傷つけることなく、糖度が分かる、世界初の画期的な技術です。
<ぶどう豆知識(2) フルーツ界の革命児>
ぶどうの人気を押し上げたのが「シャインマスカット」。
大粒、種がなく、皮ごと食べることができることが人気に火をつけたそうです。
もう1つ、長い期間楽しめることも人気の理由です。春先からクリスマスや年明けにかけて、もぎたてを味わうことができます。
<ぶどう豆知識(3) 飲んでも美味しい>
「飲むぶどう」といえば、ワイン。
食べるぶどうだけでなく、ワイン用のぶどうにも力を入れている農家もあります。
岡山県の「是里(これさと)ワイン」、大分県の「安心院(あじむ)ワイン」を試飲させていただきました。
「安心院ワイン ナイアガラ」(写真右)は、日本ワインコンクール2017で銅賞を受賞したワインです。
マスカットのような爽やかな香りとスッキリした甘さでした。
「是里ワイン キャンベル・ロゼ」(写真右)は、キャンディーのような甘い香りで、口に含むと濃いベリーの風味がします。ぶどうジュースに近い飲みやすさで、女性からの人気が高いそうです。
通常、ワイン用のぶどうは実が熟す前に収穫しますが、是里ワインは木で熟すのを待ってから収穫したぶどうで作っているそうです。
「マリアージュ」という言葉があるように、ワインを相性が良い料理と共に味わうと、お互いを引き立てて美味しさがさらに増します。
ソムリエの小山昌陽さんに、より美味しくワインを楽しむためのポイントを教えていただきました。
料理と合わせるには、(1) 産地と (2) 味の系統が近いものを選ぶと良いそうです。
- (1) 産地
同じ環境で作られたお酒と食材は、相性が良い傾向にあるそうです。
- (2) 味の系統
例えば、「是里ワイン キャンベル・赤」(写真右)は、赤ワインとしては渋みが少ないです。
そのため、肉料理の中でも、牛肉のワイン煮込みなど味付けがしっかりしたこってり系より、チキンのトマトソース煮などあっさり系の味付けの方が相性は良いそうです。
イベントの最後に、タカノフルーツパーラー フルーツクチュリエの森山登美男さんによる「ぶどうカッティング実演講座」が行われました。
以前は、ぶどうは皮を剥かないと人気が出ませんでしたが、現在はシャインマスカットやナガノパープルのような、皮ごと食べられる品種が増えたので、盛り付けのバリエーションが広がったそうです。
ぶどうは房に近い方が甘いそうです。上と下では糖度が1度くらい違うので、房の下から上に向かって食べるのがオススメ。
タカノフルーツパーラー特製「山梨県の3種のぶどうを使ったフルーツポンチ」
山梨県のシャインマスカット、甲斐路(かいじ)、ピオーネの3種のぶどうが贅沢に使われています。
ぶどう以外に、リンゴとオレンジも入っていて、彩りも良いです。
こちらも、特製のスイーツです。
「長野産ナガノパープルパフェ〜信州力のプレートチョコ付き〜」
上から、ナガノパープル、シャーベット、グラニテ(凍らせたジュース)、チーズのムース、ゼリー、ぶどうと赤ワインソース、ナガノパープル。チーズのムース以外は全てナガノパープルを使っていてナガノパープル尽くしでした。
「ナガノパープル」は、その名が表す通り、長野県生まれのぶどうです。ぶどうの王様・巨峰とリザマートを掛け合わせた品種で、甘みとコクが強い味わいです。紫(黒)系のぶどうとしては珍しく、種がなく、皮ごと食べられます。
これまでは長野県限定の品種でしたが、今年4月に苗木が解禁となったので、今後は見かける機会が多くなりそうです。
みなさんも、旬のぶどうを味わってみてはいかがでしょう?
(執筆 久保井朝美、 撮影 森川創)
関連リンク:
▼東京カルチャーカルチャー
葡萄まつり 〜いろんなブドウ食べ比べ ワインも飲み比べ〜
http://tokyocultureculture.com/event/general/25489
▼久保井朝美プロフィール