ここ数年、12月に開催されていた「お天気キャスター・気象予報士大集合’18 〜津波・天災を忘れないために」が今年は 11月16日に開催されました。
楽しいニュースでも、「まじめに楽しく!気象予報士大集合!2016」、「まじめに楽しく!気象予報士大集合!2017」に続いて3回目の取材となりました。
気象予報士のみなさんが、放送局や所属会社の垣根を越えて大集合するイベント、今年は、ご覧のみなさんが、出演されていました。
今年の出演者のみなさん(敬称略)
森田 正光 (お天気キャスター)
木原 実(お天気キャスター)
天達 武史(お天気キャスター)
奥村 政佳 (気象予報士(RAG FAIR))
森 朗 (お天気キャスター)
三浦 郁夫(気象庁 東京航空地方気象台長)
十日町市まちの営業マン 桑原善雄(十日町市 産業政策課営業戦略係 係長)
眞家 泉(気象予報士・ウェザーニュースキャスター)
【司会】
テリー 植田(東京カルチャーカルチャー・プロデューサー)
2011年の東日本大震災のあとから森田 正光さんの呼びかけで開始して、今年で8回目の開催。
いつものように乾杯!からスタートです。
脊髄損傷の大けがで療養のため昨年のこのイベントを欠席された木原さんも、見事、復活されました。
まずは、森さんの「津波防災の日とは・今年の気象振り返り」から始まりました。
テレビでおなじみの模型を使った解説はありませんでしたが、ゆるく楽しい語り口調はテレビと同じです。
今年は台風や大雨が非常に多かったので、内容も盛りだくさん。
ざっと、振り返ると、、、
1月22日東京で23センチの大雪、2月6日北陸の記録的豪雪、7月の北海道や西日本を中心とした平成30年7月豪雨、この豪雨の時に1週間降った雨量の合計は、日本で1年間で使う農業用水・工業用水・生活用水と同じぐらいだそうです。
9月台風21号関西空港高潮被害、台風24号関東で鉄道の計画運休、熊谷の41.1度、今年だけで40度以上が17回、高潮、暴風、塩害、そして、環状台風流行語大賞で「災害級の暑さ」がノミネートされているなどなど。
続いて、気象庁 三浦さんの防災講義「関空浸水被害・熊本地震」です。
関西空港が台風で浸水した理由について、潮位に加えて波の高さが関西空港の防潮堤の高さ5メートルを超えた状態が2時間続いたことを詳しく解説されていました。
熊本地震については、熊本県庁に対策本部が設置された当時の様子を映画「シンゴジラ」の話題も交えて、まじめなテーマの中にも笑いを取り入れて話されていました。
東京大学の故 阿部先生の「いつも『M7クラスの直下型地震は日本ではいつどこに起きてもおかしくない』と言っているけれど、本当に起きるんだな~」というお言葉を紹介されて、話を締めていました。
休憩・歓談時間中は、自由に写真撮影にも応じてくれる気象予報士のみなさん。
今年は、ゲストに十日町市の桑原さんを招いて、森さんとともに「現代アートを道標に豪雪地の叡智に出会う」というテーマで、豪雪地 十日町市の歴史やお天気との関わりを説明されていました。
十日町は雪の降る量も世界一で、ひと冬に降る雪は21メートル。そのため、ブルドーザーの除雪技術も世界一だそうです。自然とともに生き、自然に備えることが根付いている十日町がよくわかる説明でした。
このイベントでは、十日町市のご厚意で、日本酒の試飲もふるまわれていました。
最後は、例年恒例のチャリティーオークション。東日本大震災義援金のチャリティーとして、出演された方々からいろいろなものが出品されていました。
眞家さんからは、風に強い傘、奥村さんは、手回し充電ラジオ、森田さんからは、ネクタイ、天達さんと森さんからは、書籍、そして、木原さんからは、30年以上前に日本テレビで放送していた頃のヤンボーマーボー天気予報の手描きイラストプレートなどが出品されていました。
食べながら、飲みながら、楽しく気象や防災について意識を高められる有意義なイベント、それが、この「お天気キャスター・気象予報士大集合 」です。
(執筆・撮影 森川創)
関連リンク:
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▼お天気キャスター・気象予報士大集合’18 〜津波・天災を忘れないために〜
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