日本国内に約7800万人のユーザーがいる、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」。
多くの人にとって、日常生活に欠かせない存在になっています。
私自身、LINEを毎日開いていますが、使っている機能は限られています。
実は、LINEは単なるメールや電話代わりとしてだけではなく、「もっと便利に」「もっとお得に」活用することができるのです。
あまり知られていない使い方のコツを聞くために、LINE株式会社に行ってきました。
右側が松田涼花さん、左側が江川友紀さん
まずは、便利な使い方について、LINE マーケティングの松田涼花さんにお話を伺いました。
<便利Point1 自分グループ>
LINEで自分専用のメモ帳を作ることができるのです。
作り方は簡単。「グループを作る」を選択して、自分以外誰も入れずに作成するだけです。
松田さん 「自分グループの活用法は様々です。例えば、鶏肉料理のレシピURLと一緒に「鶏肉」と投稿しておき、鶏肉を使った料理を使いたくなったら、トーク内の検索機能で「鶏肉」と入力すると、鶏肉レシピだけを表示させることができます。
単なるメモ帳としてだけでなく、吹き出しを長押しして「アナウンス」をタップすると、その投稿を一覧にしたToDoリストを作ることもできます。」
自分グループをいくつも作って、使い分けているユーザーもいるそうです。
内容は暗号化されているので、情報が漏れる心配はありません。
<便利Point2 bot>
「bot」というのは「robot(ロボット)」が語源となっている言葉です。特定の時間にタスクを実行したり、キーワードに反応してタスクを実行したりするなど、作業を自動化するプログラムのことです。
Twitterでは、自動ツイートしたり、ユーザー宛のツイートにリプライするなどのbotアカウントがありますが、LINEにもbotアカウントがあるのです。
botアカウントを友達に追加して、便利に使うことができます。
松田さんのオススメbotを教えていただきました。
1つ目は「リマインくん」です。
予定管理ができるリマインダーbotで、用件と日時を投稿しておくと、LINE通知でリマインドをしてくれます。
友達に追加して、トーク画面で「○○さんとディナー」「明日19時」、「会議」「1月30日15:00から」などと話しかけるだけで、指定された時間に通知がきます。「カップラーメン」「3分後」などでもOKです。
松田さん 「日頃よく使うLINEの通知は見逃しにくいので、リマインダーとしてとても有用です。グループトークにも対応しています。」
通知時に、30分後、1時間後など設定して、スヌーズすることもできます。
2つ目は「ぺコッターのはらぺこ君」です。
飲食店の予約を取ってくれるbotで、お店の情報と予約人数や日時を話しかけると、電話をかけて予約をしておいてくれます。
お店の情報は、食べログのURLを送るだけでもOKです。
実は、話しかけた情報を元に、人が電話をしてくれているのだそうです。
トーク内で、お店探しをすることもできます。
<便利Point3 翻訳機能>
なんと、LINEは翻訳機にもなります。
友達に公式アカウント「LINE英語通訳」を追加して、トーク画面で日本語で話しかけると英訳が返ってきます。英語で話しかければ、和訳して答えてくれます。
現在は、英語、韓国語、中国語、中国語繁体字の4つの通訳アカウントがあります。
今後、ほかの言語も増えていく可能性があるそうです。
松田さん 「他にも、吹き出しを長押しすると、「リプライ」=選択したコメントへの返信、「スクショ」=選択したコメントのみのスクリーンショットなど、便利な機能が出てきます。アップデートは頻繁に行われているので、色々な機能を見つけて使ってみてください。」
続いて、お得な使い方について、LINE PRの江川友紀さんに教えていただきました。
江川さん 「LINEウォレットのサービスを使うと、LINEがグッとお得になります。」
<お得Point1 LINEポイント>
みなさんは、LINEポイントを貯めたり使ったりしていますか?
LINEポイントは、LINEスタンプを買うことができたり、amazonギフト券や他のポイントに交換できたり、1ポイント=1円相当でLINE Payで使うことができたり、使い道は様々です。
LINEポイントを貯めるには、LINE Payでお買い物をするのがオススメだそうです。
江川さん 「LINE Payカードはプリペイド形式で支払うことができ、JCB加盟店ならどこでも使えます。また、今ならLINEさえあれば、カードさえも不要なQR・バーコード決済も可能です。LINE Payで支払うと、LINEポイントが貯まります。ポイントは、お店やタイミングによって決済金額の20%が還元されることもあります。(なお、2018年8月1日から2019年7月31日の1年間、LINE PayのQR・バーコード支払いを利用すると、常に3.5〜5%のポイントが還元されます) LINEデリマ(出前サービス)も、お店やタイミング次第で、決済金額の50%がポイントバックされることもあって、かなりお得です。」
半額分のポイントがもらえるとは、驚きです。
また、ミッションをクリアすれば、無料でポイントを貯めることもできます。
<お得Point2 マイカード>
続いては、昨年10月31日からスタートしたサービスです。ポイントカードや会員証をLINEに集約して、情報を一括管理できます。
江川さん 「カードで膨らんだお財布をすっきりさせることができます。スマホに入っていれば、レジで提示するのもスムーズで、一石二鳥です。」
ポンタカードやTカード、無印良品、ビックカメラ、女性に人気のロクシタンなどもありました。
他にも、無印良品、ビックカメラ、女性に人気のロクシタンなどもありました。
<お得Point3 LINEクーポン>
LINEクーポンも、昨年10月31日からスタートしました。
お店で提示するだけで、割引料金になるなどの特典を受けられます。
クーポンがあるお店は、マクドナルド、ガスト、上島珈琲店、ローソンなど、全国規模のチェーン店がほとんどです。また、クーポンの内容は「モーニングセット50円引き」「セットドリンクバー割引」など、よく頼むものが多い印象があります。
江川さん 「日常的、継続的に利用して欲しいので、身近なお店で使いやすい内容にしています。気軽に使って、日々の生活で少し得してハッピーになっていただきたいと思っています。」
塵も積もれば山となるといいますし、クーポンは上手に使いたいです。
あなたはいくつ知っていましたか?
みなさんにとって、今までより「もっと便利に」「もっとお得に」LINEを活用するきっかけになれば嬉しいです。
松田さん、江川さん、ありがとうございました。
(執筆 久保井朝美、 撮影 森川創)
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