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2019.01.29ご当地

美人すぎる 江戸切子職人

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「伝統工芸品」と聞いて、何を思い浮かべるでしょう?

西陣織(京都)、南部鉄器(岩手)、有田焼(佐賀)、熊野筆(広島)など、全国各地に素晴らしい品があります。

そんな中、この 20年で一気に知名度が上がった伝統工芸品が、江戸切子です。

 

 

江戸切子は、江戸時代後期の 1834年(天保 5年)に初めて作られたといわれています。

現在のような江戸切子の伝統的ガラス工芸技法が確立されたのは、明治時代です。その後、技法の開発や素材の研究などによって、品質が向上しました。

1985年に東京都の伝統工芸品産業、2002年に国の伝統工芸品に指定されています。現在は、100人前後の江戸切子職人がいるそうです。

 

 

東京スカイツリー展望台にある 4つのエレベーターのうち、「夏」をテーマにした 1機では打ち上げ花火を江戸切子で表現しています。

 

撮影: 久保井朝美

 

こちらは私が撮影した写真です。暗いエレベーターの中で輝く江戸切子は、とても幻想的でした。
繊細な仕事によって生み出された、華やかな輝きです。

 

実際に江戸切子を作っている様子を見せていただくため、「堀口切子」にお邪魔してきました。

 

 

写真左が三代秀石・堀口徹さんです。以前、番組のゲストにお越しいただいたことがあり、久々の再会でした。

そして、写真右がお弟子さんの 三澤世奈さんです。お美しい!

 

 

三澤さんは、大学在学中に江戸切子に興味を持ち、堀口切子に弟子入りを志願しました。ただ、そのときは弟子入りが叶わず、卒業後は一般企業に就職したそうです。その後も夢を諦めることができず、2014年についに弟子入りすることができました。

 

5年目の現在は、様々な仕事を任されていて、今は ぐい呑みを制作中です。

 

 

カットの目安になるラインをペンで書く「割り出し」、ガラスを削って大まかなデザインを決めていく「粗摺り(あらずり)」、粗摺りをもとに細かく滑らかなカットを施す「三番掛け」の工程を経て、専門の協力加工場に「酸磨き(さんみがき)」をしてもらってカット面に光沢を出したら完成です。

 

ぐい呑みの底部分、写真右から「割り出し」、「粗摺り」、「三番掛け」

 

今回は、三番掛けをするところを見学させていただきました。

 

 

 

カット台で、ダイアモンドホイールに水をつけながら削ります。

丁寧に、慎重に、ぐい呑みを動かして、カットを施していました。

 

 

繊細な手元、真剣な横顔、思わず見入ってしまう美しさです。

 

三澤さんに江戸切子についてお話を伺いました。

 

—– 江戸切子には、定義があるのでしょうか?

 

江戸切子の定義が作られたのは約 10年前で、意外と最近です。(1)素材がガラスであること、(2)回転道具で制作していること、(3)手作業であること、(4)東京近郊で生産されていること、この4つです。定義が厳しすぎないため、可能性が広がっています。

 

—– 可能性とは、どういうことですか?

 

江戸切子というと、ぐい呑みやグラスのイメージが強いと思います。ただ、形には定義がないので、江戸切子でもっと色々なものを作ることができます。例えば、ピアスやカフスボタン、スーツにつけるラペルピンなど作っています。

 

 

—– 小さくても、江戸切子らしいキラキラとした輝きがあります。ファッションのアクセントに江戸切子を取り入れたら、おしゃれですし、話題になりそうです。

 

実は、リッツカールトンや東急プラザ銀座の照明に江戸切子が使われています。他にも、カシオとコラボレーションして、腕時計「OCEANUS(オシアナス)」を作りました。

 

江戸切子の サファイアガラス ベゼルを 纏った Manta  OCW-S4000D

 

—– 今までで、最も記憶に残っている作品は何ですか?

 

昨年、制作したアートピースの「capture」です。私がこだわりを持っている「面取り=角を落として滑らかにする工程」にフォーカスしました。面取りは主に機能の為の作業であるけれども、角度、太さによって見た目の美しさを大きく左右します。そのバランスへのこだわりを普段の商品では語ることはないので、語らずとも分かりやすく主張した作品を作りました。

 

 

—– 江戸切子の魅力は何でしょう?

 

分かりやすい美しさです。ガラスの キラキラとした輝きは誰もが綺麗だと感じることのできる、心地よい美しさだと思います。一見単純に見える “美しさ” にも作り手の個性が現れるところが魅力です。

 

—– 江戸切子の楽しみ方を教えてください。

 

江戸切子はぜひ “光” とセットで楽しんでください。スポットライトの下で、太陽光の下で、水やお酒を入れてみて、その光と反射の変化によって 様々な表情をみせてくれます。

 

—– 私、母の誕生日に江戸切子のグラスをプレゼントしたことあります。

 

嬉しいです。

 

 

—– どんな職人を目指していますか?

 

ただ引き継ぐのではなく、これまでの江戸切子の良いところは「残す」、必要なものは「加える」。そして、不必要なものは「省く」。 当たり前のことをやっていきたいです。また、作品は使われて完成すると思っています。手にする人が色々な使い方をできる可能性がある作品を送り出す職人になりたいです。

 

 

 

—– ありがとうございました。

 

(執筆 久保井朝美、 撮影 森川創)

 

関連リンク:

 

▼堀口切子
https://kiriko.biz/

▼カシオ OCEANUS Manta OCW-S4000D
https://oceanus.casio.jp/collection/manta/OCW-S4000D.html?home

▼久保井朝美プロフィール
http://www.weathermap.co.jp/caster/kuboi-asami/

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