記事のタイトルを見て、ん? 旅の試着? 旅の自販機? 何それ? と思った人は、正常です(笑)
先日行われた日本航空(以下、JAL)の記者発表・体験会に参加して、実際に見るまではこの意味がわからなかった JALの挑戦的な試みを見てきました。
JAL Innovation Lab
JALは、地に足の着いたイノベーションを目指していこうということで、昨年、JAL Innovation Lab を立ち上げました。
5つのキーテクノロジーを使って、5Gは大容量のデータをやりとりするのに使用し、Iotで情報を集め、それをAIで分析し、ロボットや xR(※)で体験してもらい、新たなサービス、新たなイノベーションを作っていきたいとのこと。
※ 仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、複合現実(MR)などをまとめて、xR と呼ぶ。
高度で技術的な内容はさておき、今回の記者発表・体験会では、飛行機旅行の出発前と到着後のシーンで、今までできなかった体験として、2つの具体的な取組みを紹介していました。
JAL xR Traveler と JAL体験自販機
まずは、SOOTH社の xR技術を活用し、旅を気軽に試着できる「JAL xR Traveler」。
映像技術とバイタルセンシング技術で旅をバーチャル体験できるというもの。
もう少し具体的に言うと、視覚や聴覚、(現地の匂いを再現した)嗅覚、(送風装置や歩行器を活用した)触覚など使って五感を刺激し、より没入感のある旅行体験の実現を目指しているとのこと。一言でいうと、旅先の空気感を体験できるというものです。
洋服を試着するように、車を試乗するように、旅も試して買える時代がすぐそこまでやってきているようです。
続いて、日経イノベーション・ラボの協力で開発した、現地ツアーなどの旅の体験を購入できるスマート自動販売機「JAL 体験自販機」。
搭載したセンサー機能で、お客様ごとに現地体験がパネルに表示され、ボトルを選ぶとオプショナルツアーの画像や動画が流れて、気に入ったものを選んでスマートフォンをかざすとその場で購入ができる自販機。
今回のプロトタイプ版では、JAL PAKのハワイのオプショナルツアーを選べるようになっていました。また、スマートフォンを使って商品の QRコードを読み取れば、その場でインターネットを通して体験を購入できるそうです。
旅行を事前にしっかりと調べて選ぶというのではなく、現地に到着してからオプショナルツアーを申し込みたいという人にぴったりの自販機ですね。
来年以降、現地や空港のラウンジなどに設置されるようです。
また、今後は、AIによる分析・レコメンド機能が追加されるそうです。
テクノロジーの進歩によって、旅もより楽しく どんどん進化してしていますね。
(執筆・撮影 森川創)
関連リンク:
▼オープンイノベーションの拠点として JAL Innovation Lab を開設
http://press.jal.co.jp/ja/release/201805/004736.html
▼SOOTH