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2019.04.03科学・Tech, 話題・おもしろ

JALが提案! 「旅の試着」と「旅の自販機」

記事のタイトルを見て、ん? 旅の試着? 旅の自販機? 何それ? と思った人は、正常です(笑)
先日行われた日本航空(以下、JAL)の記者発表・体験会に参加して、実際に見るまではこの意味がわからなかった JALの挑戦的な試みを見てきました。

 

JAL Innovation Lab

 

JALは、地に足の着いたイノベーションを目指していこうということで、昨年、JAL Innovation Lab を立ち上げました。

 

 

5つのキーテクノロジーを使って、5Gは大容量のデータをやりとりするのに使用し、Iotで情報を集め、それをAIで分析し、ロボット xR(※)で体験してもらい、新たなサービス、新たなイノベーションを作っていきたいとのこと。

 

※ 仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、複合現実(MR)などをまとめて、xR と呼ぶ。

 

 

高度で技術的な内容はさておき、今回の記者発表・体験会では、飛行機旅行の出発前と到着後のシーンで、今までできなかった体験として、つの具体的な取組みを紹介していました。

 

JAL xR Traveler と JAL体験自販機

 

まずは、SOOTH社の xR技術を活用し、旅を気軽に試着できる「JAL xR Traveler」。

 

 

映像技術とバイタルセンシング技術で旅をバーチャル体験できるというもの。

もう少し具体的に言うと、視覚や聴覚、(現地の匂いを再現した)嗅覚、(送風装置や歩行器を活用した)触覚など使って五感を刺激し、より没入感のある旅行体験の実現を目指しているとのこと。一言でいうと、旅先の空気感を体験できるというものです。

 

 

 

 

動画にあるように、実際に「JAL xR Traveler」を使った体験者は、ヘッドマウントディスプレイに表れたナビゲーターに誘われて、顔の向きに合わせて映像も切り替わり、手をもってナビゲーターに導かれたり、香りのついた風を感じながら、旅先のスポットを歩くという、現地の空気感を味わいながら、バーチャルな旅体験を味わうことができます。
さらに、体験者の脳波を分析することで、今後は、体験者にとって相性の良い旅行先や旅行スタイルを提案するよう機能を追加していくそうです。楽しみですね。
「JAL xR Traveler」は、今月 4月21日に日比谷で行われる JALのイベントやニコニコ超会議などでも体験できるとのこと。
洋服を試着するように、車を試乗するように、旅も試して買える時代がすぐそこまでやってきているようです。

 

 

続いて、日経イノベーション・ラボの協力で開発した、現地ツアーなどの旅の体験を購入できるスマート自動販売機「JAL 体験自販機」。

 

 

搭載したセンサー機能で、お客様ごとに現地体験がパネルに表示され、ボトルを選ぶとオプショナルツアーの画像や動画が流れて、気に入ったものを選んでスマートフォンをかざすとその場で購入ができる自販機。

 

 

今回のプロトタイプ版では、JAL PAKのハワイのオプショナルツアーを選べるようになっていました。また、スマートフォンを使って商品の QRコードを読み取れば、その場でインターネットを通して体験を購入できるそうです。
旅行を事前にしっかりと調べて選ぶというのではなく、現地に到着してからオプショナルツアーを申し込みたいという人にぴったりの自販機ですね。

来年以降、現地や空港のラウンジなどに設置されるようです。

また、今後は、AIによる分析・レコメンド機能が追加されるそうです。

 

テクノロジーの進歩によって、旅もより楽しく どんどん進化してしていますね。

 

(執筆・撮影 森川創)

関連リンク:

▼オープンイノベーションの拠点として JAL Innovation Lab を開設

http://press.jal.co.jp/ja/release/201805/004736.html

▼SOOTH

https://www.sooth.co.jp/