Kさんが生弾き語りした涙活イベントの記事でも登場した 映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』が昨日 11月1日初日を迎えました。
笑福亭鶴瓶さん、綾野剛さん、小松菜奈さんをはじめとする主要キャストに加え、坂東龍汰さん、渋川清彦さんがイベント初登壇。
実際の精神科病棟を使用しての患者役としての撮影での難しさや、撮影秘話を存分に語っていました。
上映が終わった直後、キャストが客席後方から登場。観客から、歓声とあたたかな拍手が送られました。
—– サブタイトルの「それぞれの朝」にかけて、公開初日の今朝、どのように過ごされましたか?
笑福亭鶴瓶さん:
朝から友人や知り合いから本作を観たとの連絡がたくさんきました。寝覚めがよかったです。
撮影にあたり、2週間で 7キロの減量をしました。現在は 1.4キロほど、体重は戻りましたが。
綾野剛さん:
(鶴瓶さんと親交の深い綾野さんから 1.4キロのリバウンドに対して)意識の問題ですね。
笑福亭鶴瓶さん:
なんでこんないじられなあかんの! 俺主役やで。
綾野剛さん:
(幻聴に悩む元サラリーマン役を演じた綾野さん)本作品はデトックス効果のある作品。
タイトルから“重い映画”や“不安定な作品”というイメージをもたれがちですが、「こんなに優しい映画だとは思わなかった。」という感想を普段泣かない友人からもらいました。
小松菜奈さん:
(義父からDVを受ける女子高校生という難しい役どころの小松さん)撮影中は役柄から孤独な時間も多かったです。
演じ切ろうという気持ちと、怖いなという(役から)背を向けたくなるような気持ちもありました。
そんな現場の中でも鶴瓶さんや綾野さんをはじめキャスト・監督、スタッフなどの支えがありました。
いい現場で、愛がある現場でした。
渋川清彦さん:
(精神科病棟で衝動的に暴力を振るい、周囲から煙たがられている重宗を演じた渋川清彦さん)クズの渋川清彦です(笑)
朝から 4歳の息子とマリオカートをして過ごしました。
さすがにクズクズ言われすぎて腹が立ってきました(笑)
平山秀幸監督:
最高のクズだね!(と賞賛)
坂東龍汰さん:
(話すのが不自由だが、カメラが得意で、綾野さん演じるチュウさんを慕う昭八を演じた坂東龍汰さん)クランクインの日に綾野と初めて会った際に、「お前が昭八か~」と頭をぐしゃぐしゃと撫でられました。
その瞬間に、緊張や凝り固まっていたものが、スッと抜けました。チュウさんに付いていけば大丈夫なんだなと思えました。
小林聡美さん:
(患者たちを優しくも厳しい態度で常に見守る看護師長を演じた小林聡美さん)現場での鶴瓶さんは 車いすに乗って、しおらしく、ちんまりとしていいました。
パンフレット撮影の際に鶴瓶が寝ていました。体重を落として体力を消耗していたんでしょうね。
平山秀幸監督:
原作者である帚木蓬生さんに映画が完成後、フイルムをもって会いに行きました。
鑑賞した帚木先生は、とあるシーンで自身がイメージ通りの映像が流れて、感激のあまり一瞬顔を凍らせていました。
(帚木先生と) いい酒を飲めたと思っています。
公開を祝して酒樽が登場し、鏡開きも行われました。
作品中、印象的にきんつばが登場することから、酒樽を割ると特大のきんつばもふるまわれました。
笑福亭鶴瓶さん:
観ていただいて本当によかったと思う方は、今日誰かに会ったら“口で”拡散していただきたいと思います。
©2019「閉鎖病棟」製作委員会
【ストーリー】
長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちがいる。
母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。
サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野剛)。
不登校が原因で通院してくる女子高生、由紀(小松菜奈)。
彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。
加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは―――?
■タイトル:『閉鎖病棟―それぞれの朝―』
■公開日:2019年11月1日(金)公開 ※PG-12
■キャスト:笑福亭鶴瓶 綾野剛 小松菜奈
坂東龍汰 平岩紙 綾田俊樹 森下能幸 水澤紳吾 駒木根隆介 大窪人衛 北村早樹子
大方斐紗子 村木仁 / 片岡礼子 山中崇 根岸季衣 ベンガル
高橋和也 木野花 渋川清彦 小林聡美
■原作:帚木蓬生『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)
■監督・脚本:平山秀幸
■音楽:安川午朗
■主題歌:K「光るソラ蒼く」(ビクターエンタテインメント)
■配給:東映
(編集 森川 創)
関連リンク:
映画『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』公式サイト
https://www.heisabyoto.com/