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2020.11.22科学・Tech

空気のプロ・ダイキンが教える「冬場の換気方法・エアコン節電方法」

コロナ禍の中、換気が大切ということはわかっていても、ついつい「寒いから」「電気代が高くなるから」という理由で、窓開け換気を疎かにしてしまいがちです。

 

重政 周之さん

 

そこで、「空気で答えを出す会社」ダイキンが推奨する、2020年の冬を健康で快適に乗り切るための、上手な換気の方法と、無駄な電気代をカットするエアコンの使い方をダイキン広報グループ 重政周之さんから紹介してもらいました。

 

■ポイント

 

POINT1 「上手な換気の方法」の基本をおさえた、効率的・快適な換気を
① 24時間換気システムをきちんと「正しく」使う
② 窓を開けて、空気の通り道を作る
③ 台所の換気扇を活用する

POINT2 冬場は加湿器を上手に使って、湿度コントロールを行いましょう
POINT3 エアコンの賢い使い方で、こまめに電気代の無駄をカット

 

 

■POINT1 「上手な換気の方法」の基本をおさえた、効率的・快適な換気を

 

冬場も換気の基本的な考え方は夏場と変わりません。

①24時間換気システムを「正しく」使う、

②窓を開けて、空気の通り道を作る、

③台所の換気扇を活用する。

この①~③の方法を組み合わせて、効率的な換気を実践しましょう。

 

●ONタイマーを活用して、事前に暖房を入れ部屋を暖かくしてから窓開け換気をしましょう。

 

 

冬場の朝や、外から帰ってきた場合には、まずエアコンの暖房を入れ、部屋が暖かくなってからエアコンを運転したまま窓を開けて換気をしましょう。

冷えた壁、床、天井を暖めておくことで、窓開け換気をしても部屋の温度が下がりにくくなり、快適に過ごせます。

窓開け後も昼間は窓からの日差しを取り入れ、夜はカーテンを閉めて窓からの冷気を抑えることで暖房効果が高まります。

エアコンのタイマー機能を使って、帰宅時間や起床時間に合わせて、部屋を暖めておくことも有効です。

 

●寒さが気になる時は夏よりも少し短めの窓開け換気を1時間に 2回

 

冬場に窓を開け換気をする場合、外の空気が入り部屋の温度が下がりやすくなります。

一般的に言われている夏場の窓開け換気の時間と回数の目安は、1時間に5分の換気を2回です。

冬場の換気の際に少し寒いなと感じたら、5分より少し短めの換気を2回することを目安にしましょう。

 

 

冬場は夏場と比べて室内と室外の温度差が大きく、暖かい空気が冷たいところに逃げようとするため、窓を開けると空気が自然に流れやすくなります。

また、冬は風も強いので、夏場より少し短い時間でも必要量の換気ができます。

 

●エアコンから離れた窓を開ける

 

 

エアコンをつけたままで換気をする場合は、できるだけエアコンから離れた窓を開けるようにしましょう。

エアコンの暖かい空気がそばにある窓から出てしまうと、効率的に暖めることができず、エアコンに負荷がかかり続けて電気代が上がる原因となります。

 

■POINT2 冬場は加湿器を上手に使って、湿度コントロールを行いましょう

 

冬場の窓開け換気の際に乾燥した空気が入ってきてしまうので、湿度(しつど)をコントロールすることも重要となります。

コロナ感染予防するだけでなく、湿度を上手にコントロールことで、体感温度もアップし快適に過ごすことができます。

 

●加湿空気清浄機器は、ルームエアコンの正面側に

 

 

スチーム式の加湿器はルームエアコンの風の通り道に置くと、噴き出している水蒸気をエアコンの風が遠くへ届けてくれます。

エアコンの風が当たる場所に置くと、水分を部屋の隅々まで運ぶことができます。
加湿機能が付いた空気清浄機では、ルームエアコンの正面側の壁の辺りに置くと、エアコンの風と加湿空気清浄機の風がうまく循環するため、加湿が効率よくできます。
また、窓際に置くのは避けましょう。冬は外が寒いので窓が冷えており、冷たい窓ガラスに水蒸気が結露してしまうため、せっかく加湿しようとしても部屋の湿度が上がりません。

 

●温度(おんど)が低くても湿度(しつど)を上げれば快適

 

 

温度が低くても湿度を上げれば快適

 

人間が快適と感じる環境は、温度と湿度(しつど)のバランスで決まります。

暖房時、設定温度を低めにしていても、湿度を上げることで、設定温度が高めの時と同じ暖かさを感じることができます。

お使いのエアコンが、温度と湿度を設定できるタイプならぜひお試しください。

空気清浄機の加湿機能や加湿器も活用しましょう。

 

■POINT3 エアコンの賢い使い方で、こまめに電気代の無駄をカット

 

 

ダイキンの調査では、夏と冬それぞれのエアコンの電気代について尋ねたところ、約 6割が「冬の方が高いと思う」と回答しました。

冬は夏に比べてエアコンの設定温度と外の気温の差が大きく、エアコンに負荷がかかるため、電気代が高くなりがちです。

エアコンを上手に使って、こまめに電気代の無駄を節約しましょう。

 

●風向きルーバーは下向き、床付近から暖めはじめましょう

 

 

冷たい空気は部屋の下のほうにたまりやすく、
暖かい空気は天井付近にたまりやすいという性質をもっています。

スイッチを入れた時に、部屋全体を素早く暖めるためには、まず風向きルーバーを下向きに設定しましょう。

エアコンから床に向かって出た暖かい空気は、自然と天井に向かって上がっていくため、結果、部屋全体を暖めることができます。

 

●スイッチの入り切りでの温度調整を行うのはやめましょう

 

 

エアコンは、寒い部屋を一気に暖める時に、多くの電気を使います。

設定温度まで暖めた後、その設定温度を維持している時は、寒い部屋を暖める場合と比べてとても少ない電気ですみます。
部屋にいる時はスイッチの入切を控え、エアコンの温度調節機能に任せるのがおすすめです。

 

●フィルターのこまめな掃除で電気代の無駄をカット

 

 

暖房時、エアコンは部屋の冷たい空気を吸い込み、暖かい空気にして部屋の中に吐き出すことで部屋を暖かくします。

エアコン内部のフィルターにゴミやほこりがついて目詰まりしてしまうと、吸い込める空気の量が少なくなって暖める力も小さくなるため、部屋を暖めるのに多くの電力が必要になります。

2週間に 1度、フィルターを水洗いするかほこりを掃除機で吸い取りましょう。

汚れがひどい時には、中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、その後、日陰でよく乾かしてください。
フィルター掃除を行うことで年間25%も電気代を節約できます。

 

●室外機の前はスペースを広くとりましょう

 

 

エアコンは、ヒートポンプという仕組みで空気の中にある熱を利用して部屋を暖めるので、室外機から外の空気を吸い込んで、空気の中に存在している“熱”を取り込みます。

そして、取り込んだ“熱”で暖めた空気を部屋の中に吐き出し、部屋の中にあった冷たい空気を室外機から外に吐き出すことで、部屋を暖かくしています。

カバーで覆ってふさいでしまうと、室外機から吐き出した冷たい空気が、室外機の後ろに回りこんでしまい、室外機がこの冷たい空気を吸い込むことになるため、熱を取り込んでいくのは、暖房の効率が落ちてしまうことになります。

 

 


■「上手な換気の方法 ~住宅編~」
https://www.daikin.co.jp/air/life/ventilation/

 


■「エアコン節電情報」
https://www.daikin.co.jp/air/life/electricitysaving/

 

(情報提供 ダイキン、編集 森川 創)
関連リンク:
ダイキン開催のWebセミナー ウイズコロナ時代の 熱中症対策と上手な換気の方法を専門家が解説!
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11月9日(いいくうき)は「換気の日」  冬に窓開け換気をしたくない 2大理由は「寒さ」と「電気代」 (ダイキン調べ)
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