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2020.11.27科学・Tech, 話題・おもしろ

今年の冬に備え、松本哲哉教授が教える「免疫力維持方法」とは?

コロナウイルスの第 3波が広がる中で、寒さもだんだん本格化し、その影響で体調を崩しやすくなる時期にも入ってきています。

そこで今回は、感染症学の専門家である、国際医療福祉大学医学部感染症学講座主任教授の松本哲哉教授から、この冬に気をつけるべきポイントや、体調を維持するためのアドバイスについてうかがいました。

 

松本 哲哉教授

 

 

インフルエンザやコロナの流行より、寒くなって増える「風邪ウイルス」に注意

 

 

松本先生:

インフルエンザと新型コロナがダブルでやってくると騒がれているが、インフルエンザは例年よりは少ないと思う。

ただし、様々な風邪のウイルスがいるので、これから先寒くなって増える可能性がある。

多くの人は寒くなれば屋内で過ごす。寒いから換気もしない。そうすると部屋の中で密な状況で、換気しない状態で長い時間過ごす、それが原因で北海道で感染が拡大しており、今後寒さが厳しくなれば、国内のどの地域でも感染が広がりやすい状況になる。

 

—– 寒さ故に換気をすることをためらいがちですが、やはり換気は、感染を防ぐためにも重要な対策の 1つといってもいいのでしょう。

 

この冬、医療機関で危惧されていること

 

 

松本先生:

圧倒的に発熱と呼吸器の症状を持つ患者さんの増加が懸念される。

医療機関側からすると、風邪であろうとインフルエンザであろうと、コロナであろうと症状で区別がつかず、全ての患者を“発熱” があればコロナの可能性があると考えて対応せざるを得ない。

 

—– 医療現場を圧迫させないためにも、私達一人一人が、例年以上に体調管理を心がけていくことが大切になってきますね。

 

■この冬、気をつけることは

 

松本先生:

この冬は、風邪をひくことの意味が、今までと全く違う。

今までは風邪をひいても、風邪薬を飲んで会社に来なさいだったのが、今は熱が出ると、会社に来るのだったらコロナの検査をして陰性を証明してから来てほしい、という指示を出される場合が多い。

そうなると普通の風邪もひけないのが今の世の中、それをしっかり認識していただく必要がある。風邪をひくことも生活に大きな支障が出ることを自覚してほしい。

 

—– 単なる風邪ではなく、熱が出たらまずはコロナ疑いとなるそうです。

 

■風邪をひかないためには?

 

松本先生:

免疫力を高めることは大事だが、冬はそもそも寒さや乾燥で免疫力が落ちやすい。

それを落とさないようにすることがまずは大事。

免疫力を落とさないためには、基本的な「食事・運動・睡眠」は当然大切。

基本的なことを守っていけば、極端に免疫力が下がることはない。

 

—– 特に、乾燥する冬は水分を十分にとって部屋の加湿を心がけたり、バランスのいい食事や免疫力の維持効果が高いと言われている食品の摂取などが大事になってくるそうです。

運動も、いつもより遠回りして長めの距離を歩いたりなど、工夫するのも良く、睡眠も、最低 6時間は確保した方が良いそうです。

それ以上短くなると、睡眠不足による NK細胞、リンパ球が下がってくることがデータとして示されています。

 

■免疫力を下げず維持する方法とは?

 

 

松本先生:

まずは、マスク手洗いの感染対策上の基本は守り続けたうえで、ウイルスを体内で増やさないようにすることがポイント。

ウイルスを体内で増やさないためには、自身の免疫機能を維持することが大切。

プロバイオティクスには免疫力を維持し、感染に対しての抵抗力をつけるというエビデンスがいくつか報告がある。

プロバイオティクスなどを摂取することは誰でも無理なく簡単にできる事なので、摂取し続けていくことで体調管理に繋がる。

 

—– 冬の免疫機能維持の対策のひとつは、プロバイオティクスの摂取ですね。

 

プロバイオティクスの中でも、とくに免疫力維持の効果実感が強いプラズマ乳酸菌

 

 

松本先生:

『プラズマ乳酸菌』は、他の乳酸菌などとは作用するところが違うので、他のものに比べて免疫力維持の効果実感が強い印象。

岩手県雫石町の全小中学校で週 3回プラズマ乳酸菌を摂取した実験でも、『風邪およびインフルエンザの症状を抑える』というエビデンスもきちんと取られている。

 

—– 松本先生が教えてくれた『プラズマ乳酸菌』とは、今年日本で初めて“免疫” で機能性表示を取得したプロバイオティクスです。

一般的な乳酸菌とは違い、免疫の司令塔を直接活性化することができるのが特徴となっています。

『免疫システムの司令塔』とは、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)の活性を上げていくことによって、抗原(細菌やウイルス)に対する体の反応性を高めます。

pDCは、基本的には抗原をリンパ球(B細胞、T細胞、NK細胞など)に伝える大元の部分です。

pDCが活性化することによって、下流のリンパ球全体が活性化し、ウイルス攻撃・排除の効率を上げることに繋がります。

 

松本先生:

『プラズマ乳酸菌』で pDCが活性化されることは、免疫機能への影響もかなり広範囲に及ぶだろうと期待される。

感染症と言ってもいろいろな病原体がいる。

特定の部分だけに対して強いというよりは、広く対応できるのであればそちらの方が、冬の免疫対策として望ましい。

 

—– プラズマ乳酸菌といえば、今はヨーグルトやサプリ、飲料など、プラズマ乳酸菌を使用した様々な商品が売られていますね。

生活にプラズマ乳酸菌を取り入れて、免疫機能維持に役立てるのもいいですね。

 

冬の感染症シーズンを乗り切るためにも、免疫を基本的な生活習慣を守ることから維持していき、毎日を健康に過ごしていきましょう!

 

(情報提供:ウエルエイジング総研、編集:R.T.