皆さんは、『MCT』について知っていますか?
2021年 4月 13日(火)に、MCTプラス・コンソーシアムは第 1回メディア向けセミナーを開催し、無理なく脂肪が燃える体質に変わる『MCT』のメカニズムについて発表しました。
今回の記事では、MCTのメカニズムについての紹介および最新の研究事例から、脂肪燃焼に効果的なヨガの方法や MCTを使用した料理レシピまで順を追って紹介していきます!
■MCTとは?
「MCT」とは、母乳や、ココナッツなどのヤシ科植物の種実に含まれる成分です。
一般的な油よりも素早くエネルギーになりやすいという特長から、これまで 50年以上に渡って医療現場などで活用されています。
1990年代に入ると、介護食やスポーツ時のエネルギー補給にも利活用の幅が広がり、近年では脂肪燃焼作用や疲労軽減などを目的に、一般の人々にも活用され初めています。
家庭用食用油市場における MCTオイルの売上金額規模は、2016年から 2020年までの 4年間で約 14倍にも伸長しています。
新型コロナウイルスの流行以前から、日本人の慢性的な運動不足は社会課題となっています。
見た目には適正体重でも、“隠れた肥満”である非アルコール性脂肪肝は、国内推定患者数が 1,000万〜 2,000万人いるとされ、新たな現代病ともいわれています。
こうした社会背景の中、MCTの健康価値の中でも、昨今注目を集めているのが脂肪燃焼作用です。
■MCT の『脂肪燃焼』メカニズムと最新知見の発表
虎ノ門中村クリニック院長・日本抗加齢医学会専門医の中村康宏先生による講演内容を紹介します。
中村康宏先生
・コロナ禍で加速した現代人の運動不足
日本人の慢性的な運動不足は社会課題とされ、厚生労働省の掲げる「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」では、2023年までに 1日当たり 1,500歩増加させることを目指しています。
昨年一年間で体重が増え、その原因として約 6割の人が「日常の活動量が減った」と運動不足を自覚していることが MCTプラス・コンソーシアムの調査で明らかになりました。
また、“見た目には見えざる肥満”、非アルコール性脂肪肝の国内推定患者数は 1,000万~ 2,000万人ともいわれており、ダイエットは現代人の喫緊の課題といえます。
・MCTは脂肪の「燃焼回路スイッチ」をオンし、無理なく脂肪燃焼しやすい体質に
近年市場拡大を続ける MCTが注目される理由のひとつに、脂肪燃焼作用があります。
人間がエネルギーを作り出すメカニズムには大きく 2つ、糖質をエネルギー源とする「糖燃焼回路」と、脂質をエネルギー源とする「脂肪燃焼回路」があります。
通常、糖質をエネルギー源とする「糖燃焼回路」が優先的に使われていますが、MCTを摂取することで体内にケトン体が生成され、「脂肪燃焼回路」を動かしてくれます。
2つの回路が同時に働くことで、効率よくエネルギーを燃やし、脂肪が燃焼しやすい体質になるのです。
MCT は、いわば脂肪の「燃焼回路スイッチ」をオンにしてくれるといえます。
・最新研究結果 MCT摂取で脂肪燃焼回路スイッチがオン 糖の同時摂取でも脂肪燃焼回路が使われている傾向を確認
今年 1月にコンソーシアムにて、糖質を含む PFCバランス(P=たんぱく質、F=脂質、C=糖質)の整った普段の食事に加え、MCTを摂取するヒト試験が行われました。
MCT10g群では LCT(長鎖脂肪酸: Long Chain Triglyceride)群に比べ、4週目でケトン体濃度に有意差を確認しました。
脂肪が燃焼しやすい体質になったのではないかと考えられます。
また、MCT6g群の 2週間継続摂取において、糖質を同時に摂取していても、LCT群に比べ食後 2時間後のケトン体濃度に有意差を確認しました。
この MCT6g群においては、継続摂取によって 4週目時点で食後ケトン体濃度の低下を抑制し、糖質を同時に摂取していても、脂肪燃焼回路も使われている傾向がみられています。
すなわち、MCTは、無理なく脂肪燃焼体質をつくる一つの選択肢であると考えられます。
■MCT で『脂肪燃焼体質』づくり
次に、初代ミス・ヨガでプロフェッショナルヨガ講師である沖知子先生による講演内容を紹介します。
沖知子先生
・運動も食事も毎日無理なく続けられることが大切 MCTで無理なく脂肪燃焼体質へ
沖知子先生:
運動や食事において、目的がダイエットであっても生活習慣病予防であっても、大切なことは無理なく続けられることです。
私のライフワークであるヨガも、1日 1分でも続けてもらうことの大切さを伝えています。
食事は、良質な脂質を選ぶことが大切です。
MCTオイルは自らの体で効率よくエネルギーを作り出せ、カラダに脂肪として蓄積しにくい良質な油です。
無味無臭でどんな食事にも合わせやすく、サラダやお味噌汁のほか「毎日続けられる MCTレシピ」など、日々の食事で使っています。
無理なく続け、MCTとともにライフスタイルを変えていきましょう。
・沖知子先生考案「毎日 1分!燃焼ヨガ」
仕事等の合間のちょっとした時間でできる、ヨガの方法を紹介します!
<ハンモックと呼吸筋のストレッチ>
1. 両手を組み、組んだ手を後頭部に置く。
2. 手のひらに頭を預けて、5カウント。
3. 上体を戻し、手を後頭部に組んだままの状態で体を右に傾け、5カウント。
反対側も同様に 5カウント。
★体を左右に傾ける時、体側や肺周りのストレッチを意識。
呼吸を巡らせることで細胞の活性化、代謝アップに効果的。
<ねじりのポーズ>
1. 左足が上になるように足を組み、背筋を伸ばす。
2. 左手を上げて上体を左にひねる。手は背もたれに置いて 5カウント。
つらい人は座面をもっても OK。
3. 息を吸いながら上体を正面に戻す。
反対側も同様に 5カウント。
★ねじることでインナーマッスルに刺激を与え、脂肪を燃やしましょう。
<椅子のポーズ>
1. 両手を腰にあて、足を腰幅に開き、ゆっくりと上体を前傾させる。
2. ゆっくりとおしりを上げ、両手を耳の横まで上げて 5カウント。
3. 両手を腰に戻し、椅子に座る。
★下半身の大きな筋肉を動かすことで燃焼させ、基礎代謝も UP
<ハーフダウンドッグ>
1. 立ち上がり、椅子の背もたれに両手をのせる。
2. 頭とおしりが一直線になるように背中を伸ばして、5カウント。
背中が曲がってしまう場合は膝を曲げても OK
★肩・背中・腰・脚にきく、固まりやすい背面のストレッチ。
巡りを良くして、新陳代謝を促し、疲れにくいカラダを目指しましょう。
・MCTオイルを使用した料理レシピ
脂肪燃焼に効果的なMCTオイルレシピを紹介します!
管理栄養士の関口絢子先生が、レシピ開発を担当しました。
関口絢子先生
レシピ① モーニングパワースムージー
【材料 1人分】
バナナ… 1本(可食部 90g)
無調整豆乳… 200cc
ベビーリーフ…ひとつかみ
MCTオイル…小さじ 1
レモン汁…小さじ 1
【作り方】
①ミキサーに材料を入れて混ぜる。
腸内環境を整えてくれるバナナの中でも、完熟したものを使うことで自然な甘さが甘味料代わりになります。
豆乳のたんぱく質やベビーリーフのビタミンで栄養バランスもアップします。
MCTオイルを加えることで腹持ちよく疲労回復にも役立ちます。
レシピ② チキンと卵のオーロラサラダ
【材料 2人分】
サラダチキン… 1枚
ゆで卵… 1個
サラダミックス… 1袋
ブロッコリー… 3房
プチトマト… 2個
★マヨネーズ…大さじ 1杯半
★ケチャップ…大さじ 1杯半
★MCTオイル…小さじ 2
★おろしニンニク…小さじ 1/3(お好みで)
【作り方】
①ブロッコリーは洗ってラップで包み、600Wの電子レンジで 1分 20秒加熱する。
②サラダチキンは一口大に、ゆで卵はくし切りする。
プチトマトは 4等分に切る。
★の材料を全て合わせる。
③サラダボウルにサラダミックスを入れ、ブロッコリー、サラダチキン、ゆで卵をバランスよく散らしオーロラソースをかける。
卵やサラダチキンには、筋肉をつくるたんぱく質や、代謝を高めるビタミン B群が入っています。
ブロッコリーにはデトックス効果のグルコシノレートが含まれており、ダイエット中に積極的にとりたい食材です。
電子レンジを使うことで栄養の流出を防ぎます。
MCTオイル入りオーロラソースが、脂肪燃焼回路のスイッチをオンします。
レシピ③ サーモン&豆腐のWたんぱくワンボウル
【材料 1人分】
甘塩鮭… 1切れ
豆腐…小 1パック(150g)
ご飯… 1/2杯
MCTオイル…小さじ 1
醤油…小さじ 1/2
貝割れ菜… 1/2パック
プチトマト… 1個
【作り方】
①鮭は焼いて骨と皮を取り、粗くほぐす。
②豆腐はキッチンペーパーで包んで耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで 2分温める。
③貝割れ菜は 2cm長さに刻む。プチトマトはくし切りにする。
④どんぶりにご飯を盛り、水気を切った豆腐を崩しながら乗せる。
鮭を乗せ貝割れ菜とプチトマトを添える。
MCTオイルと醤油を回しかける。
動物性と植物性のたんぱく質を同時に摂ることでアミノ酸のバランスがアップします。
貝割れ菜は胃腸の働きや肝臓の代謝機能を向上させダイエットをサポートします。
MCTオイルをプラスすることで、体内でケトン体を出やすくし、脂肪燃焼を促して溜め込み防止に役立ちます。
レシピ④ サワーマンゴーヨーグルト
【材料 1人分】
ドライマンゴー… 20g
プレーンヨーグルト… 60g
MCTオイル… 小さじ 1
【作り方】
①ドライマンゴーを食べやすい大きさに切り、ヨーグルト、MCTオイルを加えて混ぜ、冷蔵庫で一晩寝かせる。
ヨーグルトの乳酸菌とマンゴーの食物繊維が腸内環境を整え、マンゴーの β-カロテンが美肌作りをサポートします。
MCTオイルを入れることで、すばやくエネルギーになり、さらにマンゴーの β-カロテンの吸収率がアップするという嬉しい効果も。
また、MCT入りのヨーグルトにドライマンゴーを一晩入れておくだけで、プルプルの食感に変化します。
最近活動量が減って、体重が気になりがちという方。
ぜひ、MCTを活用したレシピやヨガを試して、無理のないダイエットを始めてみませんか?
MCTプラス・コンソーシアム ホームページ: https://mct-plus.jp/
(情報提供:MCT プラス・コンソーシアム 編集:R.T.)