渋谷ヒカリエ 2F通路のパネル(一部)
昨年ブームとなった韓流ドラマ「愛の不時着」をはじめ、「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」「知ってるワイフ」「シグナル」「Voice」など多くの人気ドラマを手掛けている韓国ドラマ制作会社 スタジオドラゴン。
そのスタジオドラゴンの3つのドラマ「ヴィンチェンツォ」「スタートアップ:夢の扉」「キム秘書はいったい、なぜ?」にフォーカスをあてた世界初の展示会「韓ドラ展」が東京・渋谷の渋谷ヒカリエで現在開催中です。
山本夏夢さん(※撮影時のみマスクを外しています。また、通常は立ち入り禁止エリアですが、特別に許可を得て撮影しています。)
韓国に留学して韓流ドラマにも詳しい女優の山本夏夢さん(以下、夏夢さん)と開催前日に一足お先に観てきました。
展示会について、スタジオドラゴン ライセンスビジネスディビジョン ユ・ボンユル局長が、韓国からリモートで説明がありました。
スタジオドラゴン ライセンスビジネスディビジョン ユ・ボンユル局長
ユ・ボンユル局長:
この「韓ドラ展」は、スタジオドラゴンの名前で行われる世界初の展覧会です。
スタジオドラゴンが手掛けてきた作品のストーリー、ドラマ世界観を見ていただけるとても良い機会になると思います。
ドラマを通して見えるものだけでなく、音楽や風景など様々なことを想像して楽しんでいただきたいと思います。
「キム秘書はいったい、なぜ?」は、御曹司を陰で支えてきたキム秘書が退社することからいろいろと事件が起きたり、ロマンスが生まれるドラマです。
「スタートアップ:夢の扉」は、韓国のシリコンバレーで成功を夢見る若者たちの物語です。
スタートしてアップ(=成長)していくという2つの意味が込められたタイトルです。
「ヴィンチェンツォ」は、組織の裏切りで韓国にやってきた韓国系イタリア人の弁護士が韓国にいる情熱的な弁護士と手を組んで、悪に立ち向かっていく、そして、その中から様々なファンタジーが展開されるドラマです。
スタジオドラゴンが次々にヒット作品を生み出していけるのは、まず、韓国国内での様々なドラマが作られていて、その競争の中でより良いドラマが作られている結果です。
また、コロナ禍で、ドラマや映画を楽しむという状況が生まれました。そんな中でOTT(オーバー・ザ・トップ)という多くの方にご覧いただけるグローバルなプラットフォーム市場が浮上してきました。
※OTTとは、インターネットを介した動画配信、音声通話、SNSなど、マルチメディアを提供するサービスを総称した言葉で、Over The Topの略称です。
そして、投資です。過去になかった新しいテーマやストーリーを常に研究し、みなさんを満足させるようなものづくりを目指してきました。
各作品と展示について、韓国在住の韓国ドラマライターの Misaさんによる解説と合わせて、会場を巡ってみました。
この展示会は、体感型コンテンツで、ここでしか見ることができない小道具などの展示と、それを深く理解してもらえるための展示物の日本語解説、そして、作品の世界観に合わせて展示の仕方も変えるというこだわりをもって作られています。
■「ヴィンチェンツォ」
冷徹で非情なイタリアマフィアの顧問弁護士が、ばく大な富と利権を握る巨大組織に正義の鉄ついを下す壮絶な戦いを描き、幅広い層から支持を受けた、ノワールコメディ復讐劇「ヴィンチェンツォ」。
2021年 2月に配信されて、3作品の中で一番新しい作品です。
悪党が主人公のダークでシュールな世界観で、コメディー要素とのバランスが絶妙なドラマです。
(縮小画像は クリックすると拡大表示されます。以下、同様。)
(
ハリウッド大作並みのクオリティ高い映像が、巨大スクリーンで流れ、その世界観へ没入できるブースや、主役のヴィンチェンツォの名ゼリフがシャワーのように頭上から降り注ぐフォトスポットが登場します。
また、劇中の重要なシーンで実際に着用されたスーツの展示もあります。
インザーギという鳩や関連したエサの展示。
平和の象徴である鳩が悪党のヴィンチェンツォを助けるという絶妙の設定。
劇中に登場する「暴露TV」という番組で実際に使われた お面。
主役の二人を従えてクールにポーズ
夏夢さんのコメント:
■「スタートアップ 夢の扉」
2020年 10月に配信された「スタートアップ」。
韓国のシリコンバレーで成功を夢見る若者たちの成長を描いたハートウォーミングな作品です。
スタートアップ企業を描いた韓国ドラマ作品は初めてだそうです。
若者たちの青春の夢と甘くて切ない恋を育てた場所、韓国のシリコンバレーことサンドボックスのカフェが再現されています。
※通常は立ち入り禁止エリアですが、特別に許可を得て撮影しています。
見どころの一つは、まず、第1話に登場した作品のキーポイントになった手紙のやり取りをした巣箱がかかった桜の樹。
ドラマでは、CGかと思うほど美しい桜のシーンですが、桜が満開のほんの数日の時期に撮影を行ったそうです。
桜の樹の左側には、さぼてんの手編みのぬいぐるみやオルゴール、縫物などの小道具が展示されています。
観覧者の“夢”をドラマと同じサンドボックス特製メモに書いて貼り付けて、訪れる人々の夢で溢れるロビーも再現されています。
夏夢さんのコメント:
■「キム秘書はいったい、なぜ?」
2018年の作品で、3作品の中では一番古い作品です。
ツンデレ御曹司と敏腕秘書の甘い恋の“駆け引き”胸キュンラブコメディー「キム秘書はいったい、なぜ?」。
韓国ドラマの王道ですが、新しい時代に合わせてブラッシュアップされていて、自分の人生は自分で切り開こうという自立した女性像やあこがれの中にも共感や癒しをもらえるような緻密なキャラクター設定になっています。
主人公のキム・ミソが子供のころに描いた絵日記が展示されています。
日本語の翻訳が付いています。
膝抱っこフォトスポット
ネクタイをしめるフォトスポット
ウエディングのフォトスポット
御曹司イ・ヨンジュンにクローゼットで膝抱っこをされ、まるでキム秘書になったかのような胸キュンなフォトスポットが体験できます。
キム秘書の一人暮らしの部屋が再現されています。
ドラマで実際に使用されたぬいぐるみもちゃんと置かれています。
夏夢さんのコメント:
「お疲れ牛」と「忘れない犬」
Gahoさん
■Gaho(ガホ)さんの会場限定ライブ
展示会場の最後には、数々の韓国ドラマ OST(オリジナルサウンドトラック)を歌って人気のシンガーソングライターのGaho(ガホ)さんの会場限定ライブも上映されています。
「スタートアップ」の主題歌を始め、スタジオドラゴンの人気ドラマから選りすぐりの名曲を会場で楽しめます。
<セットリスト>
Running (Gaho「スタートアップ:夢の扉」主題歌)
Here I am again (ペク・イェリン「愛の不時着」OSTより)
You’re Cold (Heize「サイコだけど大丈夫」OSTより)
I’m always by your side (ジョン・パク「ヴィンチェンツォ」OSTより)
It’s you (チョン・セウン「キム秘書はいったい、なぜ?」OSTより)
Start over (Gaho)
スタジオドラゴン:
コンテンツの企画、開発から資金調達、プロデュース、流通に至るまでの全過程を網羅するプレミアム・ストーリーテラー・グループ。
2016年CJ ENMのドラマ事業本部から独立し、設立された。
2020年初めには、アメリカのロサンゼルスでインターナショナル支社を設立。
2020年 NETFLIX ワールドワイド TOP10には「愛の不時着」、「サイコだけど大丈夫」、「青春の記録」、「スタートアップ」、「悪霊狩猟団:カウンターズ」がランクイン。
夏夢さんのコメント:
■開催概要
展覧会名: 『スタジオドラゴン 韓ドラ展』
期間: 2021年7月9日(金)〜8月28日(土)
※新型コロナウイルスの感染状況により延期、中止する可能性がございます。
開館時間: 10:00~20:00
※最終入場は閉館の30分前
※最終日の8月28日(土)は10:00~15:00(最終入場14:30)
会場: 渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホール(東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ9F)
主催: スタジオドラゴン韓ドラ展製作委員会
特別協力: 渋谷ヒカリエ
HP: http://kandoraten.jp
(出演・コメント 山本 夏夢、執筆・撮影 森川 創)
関連リンク:
子供の頃から韓流ドラマを観て女優になることを夢見ていた山本夏夢さんにインタビュー!
https://tanonews.com/?p=24420
山本夏夢プロフィール
http://www.cinemact.co.jp/profile/yamamoto_nayu/
山本夏夢ツイッター
https://twitter.com/yamamoto_nayu