今年 2月にオンライン開催された『苺サミット 2021』に続いて、今年 2回目となるオンラインイベント『桃サミット 2021 オンライン』に 7月26日参加しました!
『桃サミット 2021 オンライン』は、一般社団法人 FRUIT LOVERS LIFE と 一般社団法人 Ag Venture Lab が YouTubeで開催したイベント。
『桃サミット 2021 オンライン』では、JA全農が全国のおいしい桃の産地から厳選して組み合わせた福島県・山梨県・和歌山県・岡山県の極上の桃を食べ比べできるキットを先着 100名限定で「豊洲市場ドットコム」のサイトで購入し、到着した桃を味わいながら、各産地からの熱いメッセージを視聴します。
また、タカノフルーツパーラーのフルーツクチュリエ 森山登美男さんより、桃のカッティング、プロが教える洗い方、桃の色止め、保存方法、家庭でできるアレンジ等のレクチャーがありました。
■食べ比べキットの内容
福島県・山梨県・和歌山県・岡山県の極上の桃各 2個入り 合計 8個
・大分県産かぼす 2個
・新宿高野フルーツチョコレート(白桃×シャインマスカット)75g 1袋
いつものように進行は、FRUIT LOVERS LIFEの西田圭さん。
まずは、桃産地 4県のPRタイムからスタートです。
■桃産地 PR
福島県
代表する品種は「あかつき」。袋掛けなどは行われず、日の光をたっぷり浴びた桃たちは総じて高糖度。
「あかつき」をはじめ、福島の桃の本領が発揮されるのはお盆前からですが、お盆明けから 9 月にかけて出回る、「まどか」「川中島白桃」など、果肉しっかりした品種も魅力です。
福島の桃の特長は、
① 盆地特有の蒸し暑い気候がももを甘く育てる
② 水はけの良い砂地の畑は ももの育成に最適
水量の調節でさらに甘いももに育てられる
うまい!桃の見分け方は、
ぷっくりと丸みを帯びた形で全体的に赤く色づいた物が甘みがのっているものだそうです。
また、福島のものは、果肉がしっかりしていて、硬めのものが圧倒的に人気だそうです。
お勧めのももの品種は、「あかつき」で、白桃と白鳳を交配した品種で、糖度が高く、肉質が緻密で果汁も多く、食味は極上のうまさです。
山梨県
山梨の園地は、総じて盆地気候であるため寒暖の差が大きいだけでなく、水はけがよく、日照時間も長いという果樹栽培に抜群の立地です。
桃に1つ1つ袋をかけて作る園地が多く、ジューシーで高糖度なだけでなく見た目にもこだわります。
おいしいももの選び方
① 縫合線からできるだけ左右対称なもの
② 丸い形をしているもの
③ 軸のまわりの緑色が少ないもの
④ 果点と呼ばれる そばかすがあるもの
フルーツ王国と呼ばれる山梨県は、日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きく、降水量が少ないことから、美味しいフルーツが育つ恵まれた自然環境。
余分な塩分をカラダの外に出してくれるカリウム、カラダの中からキレイにしてくれる効果が期待できる食物繊維、老化防止 若返りのビタミンと呼ばれているビタミンEが豊富に含まれています。
桃はフルーツの中でも低カロリーで栄養がたっぷり。
山梨では、「日川白鳳」果肉は緻密でなめらかな肉質で果汁の多さで人気が高い「白鳳」、「浅間白桃」大玉で果肉がしっかりしてなめらか「なつっこ」「川中島白桃」などを中心に出荷されています。
お勧めの品種は、「夢みずき」で、日持ちもよく、大きくて糖度が高く、非常に食味が良いのが特徴です。
和歌山県
西日本を代表する果樹産地・和歌山。関東・関西で人気の品種を幅広く生産しており、袋掛けされた白い果皮の桃から、袋を掛けない真っ赤な桃もあります。
和歌山県の桃はジューシーで香り豊か、上品な甘さが特徴です。
紀の川市あたりの水はけの良い土壌でよく栽培されています。
「紀の里の桃」「あら川の桃」というブランドがあります。
特に「あら川の桃」は、1782年から栽培されていて自然と歴史、そして、熟練された技術で取り組んでいます。
お勧めは「川中島白桃」で、甘さが十分にあり、果肉がしっかりしていて、歯ざわりが良いのが特徴で、大玉で味も深みがあります。
岡山県
岡山の桃は収穫されるまで袋をかける栽培方法により、果皮が白く高貴な雰囲気を持ちます。
果肉は大変柔らかく“とろけるよう”な食感です。「清水白桃」や「おかやま夢白桃」などの独自品種も多く、栽培方法も品種も他産地と一線を画す桃を生産しています。
岡山県の桃の白さの秘密は、品種ごとに専用のかけ袋を使った「袋掛け」栽培で、ひと玉ずつ手作業で袋掛けを行い、収穫までそのまま栽培することで透き通るような白さ、上品な甘みと香り、なめらかな食感を生み出します。
岡山県は瀬戸内海に面して温暖な気候で、日照時間が長く降水量が少ないという特徴があります。
お勧めの桃は、「清水白桃」という品種です。
「おかやま夢白桃」という岡山県オリジナル品種もお勧めです。
美味しい桃の食べ方は、香りが豊で、果汁がたっぷり、果肉が柔らかくて、とろけるような食感、酸味が少なくて、上品な甘さがある桃は、あまり冷やし過ぎないように、食べる 30分~1時間ぐらい前に冷やす程度にしてすることをお勧めします。
冷やし過ぎると、甘みよりも冷たさが勝ってしまいます。
■タカノフルーツパーラー/森山登美男フルーツクチュリエによる桃のカッティングとアレンジ実演
タカノフルーツパーラー フルーツクチュリエ 森山登美男さん
青果商を営む実家の家業に携わったあと、1978 年株式会社新宿高野入社。
タカノフルーツパーラー新宿本店のカウンターチーフとして、パフェをはじめ数々の商品開発を手掛ける傍ら、新宿高野のカルチャー教室の講師を務める。
テレビ・新聞・雑誌などのメディア露出も多数。
https://takano.jp/parlour/
・桃の切り方 -基本編-
まな板はキッチンの縁に合わせて置きます。
ペティナイフは少し刃を持つような感じで掴みます。
そうすることで手を切らないで安全に使えます。
桃は手で触れて洗うと傷んでしまうので、水で洗い流します。
桃の切り方ですが、脇を締めて、種まわりに沿って、まず半分に切ります。
食べやすく8分の1に切ります。
盛り付けは、お皿に皮の上に桃を載せると、見栄えも良く、また、滑りにくくなります。
・桃の切り方 -ローズカット編-
まっすぐ細く切って、まわるくずらしていくとできます。
・桃の保存方法
剥いたら、シロップに浸します。
シロップは、水、お砂糖、アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンC)で作ります。
シロップに入れた桃は冷蔵庫で 3,4日持ちます。
そのシロップにシナモンスティック、クローブ、バニラ、ミントを入れることで、いろいろな味を楽しむことができます。
・桃のグラニテ
シロップに入れたスライスした桃をジップロックに入れて凍らせます。
食べたい分だけ揉んで取り出すと、グラニテの出来上がりです。
・桃のパフェ
材料は、あんずのジャム、バニラアイス、桃のグラニテ、マスカルポーネと生クリームを混ぜたもの。
入れる順番は、桃、あんずジャム、バニラアイス、グラニテ、生クリーム、最後に再び桃をとピングして完成。
・桃とかぼす
桃にかぼすを皮のほうから絞ってかけると、一味違った桃に変身します。
・桃のパワーサラダ
無味無臭でくせのない「こめ油」を使ったドレッシングをかけます。
ドレッシングは桃の果肉をつぶしたものと果汁、お酢、こめ油で作られています。
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■全農の食の応援団「虹のコンキスタドール」岡田彩夢さんによる試食
「虹のコンキスタドール」は、2019年から全農の食の応援団として、活動していて、全国の農家や直売所を訪れていて、12人のメンバーの中で、岡田さんは「桃担当」だそうです。
森山さん:
桃1個以上を使ったパフェです。桃の果汁を使っているので水はほとんど入っていません。
岡田さん:
めちゃくちゃ美味しいですね、この桃。
グラニテの部分はお水を使っていないということで、味が濃厚なんじゃないかと予想しています。
森山さん:
究極のかき氷です。
岡田さん:
果肉の食感を感じるグラニテですね。
このパフェは幸せな空間ですね(笑)
続いて、パワーサラダ。
岡田さん:
桃のサラダを食べたのは初めてなのですが、野菜と相性がいいですね。
森山さん:
桃は食感も色もサラダに合いますね。
岡田さん:
甘いけれど、甘すぎなくてさわやかですね。
食べる手が止まりません(笑)
自分でもこのドレッシング作って、いろいろな野菜と試してみたいです。
桃の新しい楽しみ方を知れて勉強になりました。ありがとうございました!
■岡田さんから こめ油の紹介
玄米を生成したときにできる米ぬかからできていて、100%国産を使用しています。
特徴は、
1 油切れが良く、揚げ物もからっと揚げられます。
2 嫌な臭いが少なくて、冷めても美味しくいただけます。
3 ビタミンEは、抗酸化作業があって健康をサポートしてくれます。
揚げ物や炒め物はもちろん、本日のようなサラダにもぴったりです。
■特別協賛産地紹介
長野県
長野県のイチオシ品種は、川中島白桃です。
長野県になかなか来ることができなくても、お近くのスーパーなどの売り場で、長野県産の桃をぜひ食べてください。
山形県
山形県は昼と夜の気温の寒暖差が大きいことが桃の美味しさのポイントです。
山形県の桃は、「あかつき」「まどか」「川中島白桃」「黄金桃」「ゆうぞら」「美晴白桃」「だて白桃」「青空むすめ」などがあります。
秋田県
秋田県は桃の産地北限です。
■桃サミットオンライン2021〜JA全農presents〜
『桃サミット 2021 オンライン』
主催:
一般社団法人 FRUIT LOVERS LIFE
一般社団法人 Ag Venture Lab
特別協賛: JA全農
協力:
新宿高野/タカノフルーツパーラー
株式会社食文化
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■一般社団法人FRUIT LOVERS LIFE(フルーツラバーズライフ)とは
『果物』のファンを醸成することを目的に果物が大好きなメンバーが集まり、旬のおいしい果物を食べる機会を創出する企画や、果物のある生活を提唱する情報を発信していくコミュニティです。
季節、旬、毎年多く輩出される品種に熟知したメンバーは、全国の産地、生産者を応援して消費者へお繋ぎする活動をしています。
https://www.fruitloverslife.com/
(情報提供:一般社団法人FRUIT LOVERS LIFE 編集:森川 創)
関連リンク:
旬の桃をさらに美味しく! 桃まつり にお邪魔しました!
https://tanonews.com/?p=19291