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2021.10.01科学・IT

コロナ禍で 6割の女性が不安疲労を感じている! パラミロン研究会調査実施

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パラミロン研究会では、今年 1月に実施した「第 1回不安疲労実態調査」に続き、コロナ禍における不安と疲労の最新実態を把握するために、今年 9月に 20〜 70代の男女 1200人にアンケート調査を実施しました。

新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、新規感染者はピーク時より落ち着きつつありますが、生活はまだまだ制限が続いており、不安を募らせる人々も増えています。

今回の調査で、コロナ禍で顕在化している疲労「不安疲労」 を感じる事が増えた人は全体で 54.5%(前回比 1.8pt増)に上りました。

また、男性(48.8%)に比べ、女性(60.0%)の方がより不安疲労を抱えている実態が明らかになりました。

「不安疲労」が特に顕著なのが「高校生の子供をもつ母親」(67.6%)です。

学校や家庭での感染クラスターが増加するなかで、家庭で家族を守る母親の「不安疲労」が増大していることがうかがえます。

また、 20代女性の非正規社員の「不安疲労」が 75.0%と極めて高く、社会的に不安定な方々へのケアも優先課題と言えます。

また、今やりたいことは「国内・海外旅行に行きたい」がトップとなり、外出規制緩和後の人々の行動が予測される結果となりました。

 

 

コロナ禍で「不安疲労」が増えたと感じる人が 54.5% 女性の 6割が「不安疲労」が増えたと自覚

 

 

パラミロン研究会では、”生活の変化によりストレス・不安を感じることが多くなり、疲労感を感じている状態” を「不安疲労」と呼びます。

「不安疲労」は、長引くコロナ禍によって顕在化している精神的疲労と身体的疲労が結びついた心身の不調と言えます。

「不安疲労」を感じているか回答者にうかがったところ、全体の 54.5%が「不安疲労を感じることが増えた」(前回より 1.8pt)と回答しました。

 

 

また男性(48.8%)(前回より 1.1pt)に比べ、女性(60.0%) (前回より 2.3pt)の方がより不安疲労を抱えている実態が明らかになりました。

 

不安疲労に関連する不調「疲労感/倦怠感」、「意欲低下」、「ストレス」 「睡眠不調」が上位を占める

 

 

次に、最近感じている心身の不調について聞いたところ、1位は「疲労感/倦怠感」(33.7%)、2位は「なんとなくやる気が出ない・体を動かす気が起きない」(31.8%)、3位「ストレスを感じやすい」(28.7%)、4位 「よく眠れない」(18.6%)と「不安疲労」と関連する症状が上位を占めました。

男女で比較すると、不安疲労に関連する 4つの症状「疲労感/倦怠感」、「意欲低下」、「ストレス」、「睡眠不調」すべての項目について女性のポイントが高くなっており、女性の方がより強く心身の不調を感じていることが明らかになりました。

 

不安疲労関連の症状を感じる人は全体の 57.0% そのうち 84.1%が、コロナ第 5波以降さらに症状が悪化

 

 

不安疲労に関連する症状「疲労感/倦怠感、意欲低下、ストレス、睡眠不調など」を一つでも感じている人は全体の 57.0%に上りました。

そのうち第 5波以降にその症状が悪化していると回答している人は 84.1%を占めました。

繰り返す感染拡大の中で不安疲労が蓄積し、不安疲労と関連する症状がより深刻化していることがわかります。

 

ワクチンを 2回接種した人でも半数以上(50.9%)の人が「不安疲労」が 増えたと感じている

 

 

「不安疲労」についてワクチン接種との関連を分析したところ、「1回目接種が完了した」人の 64.4%、「接種したいがまだ接種していない」人の 61.7%が「不安疲労」が増えたと感じており、ワクチン接種を希望しながら未接種の人と、ワクチン 2回接種が完了していない人に「不安疲労」の割合が高い結果となりました。

一方で、「2回目接種を完了した」人も 50.9%が不安疲労が増えたと感じており、ワクチン接種を終えた人にとっても「不安疲労」は身近な不調であることがうかがえます。

 

コロナ禍における不安は、「自分がウイルス感染すること」(53.8%) 「感染拡大が繰り返されること」(50.5%)

 

 

不安疲労の大きな要因について聞いたところ、「自分がウイルス感染すること」(53.8%)、「感染拡大が繰り返されること」(50.5%)、「家族がウイルス感染すること」(48.6%)が上位に並びました。

今までにない第 5波の感染急拡大を経験して、「コロナ感染」への不安が増大していることがうかがえます。

「自分がウイルス感染すること」 への不安は、「接種したいがまだ接種していない」人の 55.3%、「1回目接種が完了した」人の 57.1%だけでなく、「2回目接種が完了した」人も 53.8%が感染への不安を感じています。

 

ワクチン接種 2回済の人の最も感じる不安は、 「感染拡大が繰り返されること」(55.6%)

 

 

ワクチン接種を 2回完了した人も、コロナ禍で不安を感じていることが分かりました。

「感染拡大が繰り返されることへの不安」を、最も多くの人が挙げており、55.6%に上りました。

そのうち 64.8%の人が、この夏の第 5波以降不安が強まったと回答しており、ワクチン接種を終えても、収束が見えない「感染拡大」への不安を多くの人が抱えている実態が浮き彫りとなりました。

 

特に「高校生以下の子供を持つ母親」の「不安疲労」が顕著 3人に2 が「不安疲労」を抱えている

 

 

新型コロナ変異株「デルタ株」の感染拡大に伴い、10代、20代の若年層にも感染が広がっています。

その一方で、10代、20代のワクチン接種は遅れているのが現状です。

こうした状況を反映し、女性のなかでも「高校生以下の子供」を持つ母親に「不安疲労」が多くみられ、3人に 2(67.6%)が「不安疲労」が増えたと感じていることが明らかになりました。

 

 

また、高校生以下の子供を持つ母親が感じる不安の上位は、「自分がウイルス感染すること」(56.2%)、「家族がウイルス感染すること」(55.2%)、「子供が感染すること」(54.3%)がほぼ同じ割合で上位に並びました。

特に、 「子供が感染すること」への不安を感じている母親の 82.5%が、第 5波以降に、「子供が感染すること」への不安がさらに強まったと感じています。

 

 

高校生以下の子供を持つ母親のなかで、不安疲労に関連する症状を一つでも感じている人は全体の 62.9%に上りました。

そのうち第 5波以降にその症状が悪化していると回答している人が 93.9%と非常に高い傾向を示しました。

 

20代女性非正規社員の 75.0%が「不安疲労」を感じている 他年代と比べ高い割合

 

 

コロナ禍では、特に女性の非正規社員がシフト減による減収や不安定な職場環境等により不安を抱えていると言われています。

今回の調査でも、女性非正規社員で「不安疲労」を感じる人の割合は 64.0%と、女性全体(60.0%)と比べ、4.0pt高いことが分かりました。

特に 20代女性の非正規社員の「不安疲労」を感じる人の 割合が 75.0%と顕著に高いことが明らかになりました。

 

今やりたいことは「国内・海外旅行に行きたい」が 48.1%でトップ!

 

 

今やりたいことについて聞いたところ、「国内・海外旅行に行きたい」が 48.1%でトップとなりました。

やはり、長引く自粛生活の反動で、旅行に行きたいという思いが強くなっている人々が多いようです。

 

調査総評

 

今回の調査総評として、予防医療専門医・パラミロン研究会理事の久保明先生による総評を紹介します。

 

久保明先生

 

久保先生:

繰り返される新型コロナウイルス感染拡大の中で、私たちは 1年以上に渡りコロナ感染への不安を日々抱えながら暮らしています。

コロナ感染への不安だけでなく、日常生活の制限や、コミュニケーションの希薄化など、心身の不調に繋がりやすい社会環境のなかでの生活を余儀なくされています。

 

パラミロン研究会では、研究の柱の一つとして疲労研究の立場から、長引くコロナ禍による日本人の心身の不調についての実態を調査してきました。

本年 1月実施の調査では、コロナ禍で感じる不調は、「意欲低下」「疲労感/倦怠感」「ストレス」が特徴であることが分かりました。

これらの症状は、まさに「不安疲労」による症状であり、過半数の方が不安疲労を抱えている実態が明らかになりました。

 

第 5波の感染拡大の渦中にある本年 9月に第 2回目の調査を実施したところ、「不安疲労」がさらに深刻化している実態が明らかになりました。

ワクチン接種が進んでも多くの方が「感染拡大が繰り返されること」への不安を抱え、「疲労感/倦怠感、意欲低下、ストレス、睡眠不調」を感じています。

特に「不安疲労」が顕著なのが「高校生の子供をもつ母親」の方々です。

学校や家庭での感染クラスターが増加するなかで、子供たちの学習や交流の機会を与えたいという母親としての願いと感染への不安との板挟みで「不安疲労」が増大していることがうかがえます。

これから受験シーズンが本格化する折、子供たち本人とともに母親へのケアが重要なテーマといえます。

また、20代女性の非正規社員の「不安疲労」が極めて高い事実からも、社会的に不安定な方々の心身の不調への目配りや、行政や企業などでの健康管理なども重要課題と言えます。

 

「不安疲労」を感じている人は身体的・精神的どちらの不調も感じやすい状態にあります。

継続的なストレスや不安によって自律神経の乱れが続くと、自律神経のバランスが元に戻りにくくなり、常に疲れやすく免疫力の低い体になってしまいます

「不安疲労」は放置しておくと ”うつ” に移行する危険性もあるので、「不安疲労」を感じたら、早めの対処が大切です。

過度に「不安疲労」を溜めないためにも、生活のリズムを一定にする・不安要素となる情報を必要以上に見ない・緊張を解くために適度に体を動かすなど、自分でできる範囲で「不安疲労」を軽減する工夫をしてみるとよいと思います。

 

 

 

不安疲労解消の為にも、生活リズムの習慣化、適度な食事・運動・睡眠、趣味など、出来ることから心がけていきましょう!

 

(情報提供:パラミロン研究会  編集:R.T.

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