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2021.11.05科学・Tech

本格的な冬を前に、感染対策の継続を!「冬の換気とエアコン節電の両立方法」

緊急事態宣言が解除されて 1か月。ワクチン接種が広がり、新型コロナウイルスの感染者減少が続いているものの、経済活動の再開に向けて、厚生労働省も引き続き「3密回避」を含めた基本的な感染対策の継続を呼びかけています。

今冬もこまめな換気は重要ですが「寒さやによる換気不足」の懸念も。

そこで空気のプロ・ダイキンが「冬場の上手な換気の方法」と、余計な電気代をカットするエアコンの使い方 3つのポイントを紹介します。

 

ダイキン広報グループ

重政 周之さん

 

■POINT1 「上手な換気の方法」の基本をおさえた、効率的・快適な換気を

 

冬場も換気の基本的な考え方は夏場と変わりません。

 

① 24時間換気システムを「正しく」使う
② 窓を開けて空気の通り道を作る
③ 窓が一つしかない等空気の流れができづらい場所は台所の換気扇を活用する

 

この①~③の方法をしっかりと抑えて、以下に挙げている冬特有の対策を組み合わせながら効率的な換気を実践しましょう。

 

冬場の対策①:ONタイマーを活用して、事前に暖房を入れ部屋を暖かくしてから窓開け換気をしましょう

 

 

冬場の朝や、外から帰ってきた場合には、まずエアコンの暖房を入れ、部屋が暖かくなってからエアコンを運転したまま窓を開けて換気をしましょう。
冷えた壁、床、天井を暖めておくことで、窓開け換気をしても部屋の温度が下がりにくくなり、快適に過ごせます。
窓開け後も昼間は窓からの日差しを取り入れ、夜はカーテンを閉めて窓からの冷気を抑えることで暖房効果が高まります。
エアコンのタイマー機能を使って、帰宅時間や起床時間に合わせて、部屋を暖めておくことも有効です。

 

冬場の対策②:寒さが気になる時は夏よりも少し短めの窓開け換気を 1時間に 2回しましょう

 

冬場に窓を開け換気をする場合、外の空気が入り部屋の温度が下がりやすくなります。
一般的に言われている夏場の窓開け換気の時間と回数の目安は、1時間に 5分の換気を 2回です。
冬場の換気の際に少し寒いなと感じたら、5分より少し短めの換気を 2回することを目安にしましょう。
また、どうしても寒くて窓を大きく開けられない場合は空気清浄機を用いて「みなし換気」をする工夫もあります。

 

 

冬場は夏場と比べて室内と室外の温度差が大きく、暖かい空気が冷たいところに逃げようとするため、窓を開けると空気が自然に流れやすくなります。
また、冬は風も強いので、夏場より少し短い時間でも必要量の換気ができます。
エアコンをつけたままで換気をする場合は、できるだけエアコンから離れた窓を開けるようにしましょう。
エアコンの暖かい空気がそばにある窓から出てしまうと、効率的に暖めることができず、エアコンに負荷がかかり続けて電気代が上がる原因となります。

 

■POINT2 冬場は加湿器を上手に使って、湿度コントロールを行いましょう

 

冬場の窓開け換気の際に乾燥した空気が入ってきてしまうので、湿度(しつど)をコントロールすることも重要となります。
コロナ感染予防するだけでなく、湿度を上手にコントロールことで、体感温度もアップし快適に過ごすことができます。

 

加湿空気清浄機器は、ルームエアコンの正面側に

 


スチーム式の加湿器はルームエアコンの風の通り道に置くと、噴き出している水蒸気をエアコンの風が遠くへ届けてくれます。エアコンの風が当たる場所に置くと、水分を部屋の隅々まで運ぶことができます。
加湿機能が付いた空気清浄機では、ルームエアコンの正面側の壁の辺りに置くと、エアコンの風と加湿空気清浄機の風がうまく循環するため、加湿が効率よくできます。
また、窓際に置くのは避けましょう。冬は外が寒いので窓が冷えており、冷たい窓ガラスに水蒸気が結露してしまうため、せっかく加湿しようとしても部屋の湿度が上がりません。

 

湿度(しつど)が上がると体感温度もアップ

 

人間が快適と感じる環境は、温度と湿度(しつど)のバランスで決まります。
暖房時、設定温度を低めにしていても、湿度を上げることで、設定温度が高めの時と同じ暖かさを感じることができます。
お使いのエアコンが、温度と湿度を設定できるタイプならぜひお試しください。
なお、窓開け換気で室内の湿度が低下する場合は、加湿器や加湿空気清浄機の活用もおすすめです。

 

 

コロナ禍の冬は “換気+エアコンつけっぱなし+加湿” が正解!

 

空気が冷たく、乾燥しがちな冬は、夏以上に上手な換気の方法を知っておくことが重要です。
冬に窓開け換気をすると、屋外の冷たい空気が入り温度と湿度の低下や、それに伴う電気代の上昇が気になるという方も多いと思います。
マンションの広めのリビングを使った実生活空間で、2つの調査をしました。

 

【調査①】冬の窓開け換気時に、エアコンをつけっぱなしと小まめにオン・オフした場合では、どちらの方が消費電力量は少なくてすむ?

 

 

【調査②】冬の窓開け換気時に、加湿をする場合としない場合では、どちらの方が快適に過ごせる?

 

実験まとめ
・換気をするたびにエアコンの電源をオフにするよりも、つけっぱなしにした方が電気代は 1日で約 14.5円低い
・さらに加湿をすることで、湿度は目安とされている 40%以上を概ね保つことができる
※本調査は、1つの住宅を使用し、天気や気温などの条件が近い複数の日に実施したものです。そのため、厳密な同条件での比較ではありません。
調査結果はあくまで今回の条件に基づくものであり、住宅やエアコン、気候によって結果は変わります。

 

 

■POINT3 エアコンの賢い使い方で、こまめに電気代の無駄をカット
冬は夏に比べてエアコンの設定温度と外の気温の差が大きく、エアコンに負荷がかかるため、電気代が高くなりがちです。
エアコンを上手に使って、こまめに電気代の無駄を節約しましょう。

 

風向きルーバーは下向き、床付近から暖めはじめましょう


冷たい空気は部屋の下のほうにたまりやすく、暖かい空気は天井付近にたまりやすいという性質をもっています。
スイッチを入れた時に、部屋全体を素早く暖めるためには、まず風向きルーバーを下向きに設定しましょう。
エアコンから床に向かって出た暖かい空気は、自然と天井に向かって上がっていくため、結果、部屋全体を暖めることができます。

 

スイッチの入り切りでの温度調整を行うのは控えましょう


エアコンは、寒い部屋を一気に暖める時に、多くの電気を使います。設定温度まで暖めた後、その設定温度を維持している時は、寒い部屋を暖める場合と比べてとても少ない電気ですみます。
部屋にいる時はスイッチの入切を控え、エアコンの温度調節機能に任せるのがおすすめです。

 

フィルターのこまめな掃除で電気代の無駄をカット


暖房時、エアコンは部屋の冷たい空気を吸い込み、暖かい空気にして部屋の中に吐き出すことで部屋を暖かくします。
エアコン内部のフィルターにゴミやほこりがついて目詰まりしてしまうと、吸い込める空気の量が少なくなって暖める力も小さくなるため、部屋を暖めるのに多くの電力が必要になります。
2週間に 1度、フィルターを水洗いするかほこりを掃除機で吸い取りましょう。
汚れがひどい時には、中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、その後、日陰でよく乾かしてください。フィルター掃除を行うことで年間 25%も電気代を節約できます。

 

室外機の前は、スペースを広くとりましょう


エアコンは、ヒートポンプという仕組みで空気の中にある熱を利用して部屋を暖めるので、室外機から外の空気を吸い込んで空気の中に存在している“熱”を取り込みます。
そして、取り込んだ“熱”で暖めた空気を部屋の中に吐き出し、熱が奪われた冷たい外気を室外機から正面に吐き出すことで部屋を暖かくしています。
カバーで覆ってふさいでしまうと室外機から吐き出した冷たい空気が室外機の後ろに回りこんでしまい、室外機がこの冷たい空気を吸い込むことになるため、熱を取り込んでいくのは暖房の効率が落ちてしまうことになります。

 

ダイキン工業公式YouTubeチャンネル 「上手な換気の方法」動画

 

換気の方法を知りたい・確認したい場合など、ぜひ併せてご覧ください。

 

(情報提供:ダイキン、編集:中嶋杏樹)