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2021.11.27ご当地・観光, 話題・おもしろ

『旅するフルーツ』鹿児島県南大隅町産アボカドと鹿児島県産大将季の旅

昨年取材した鹿児島県南大隅町の国産アボカドが、今年は大将季(だいまさき)と一緒に、『旅するフルーツ』として戻ってきました。

 

 

『旅するフルーツ』は、タカノフルーツパーラーで産地を訪れたような擬似体験をテーマフルーツを味わいながら、映像やトークショーを通して産地の魅力が体感できるイベントです。

 

タカノフルーツパーラー新宿本店 店長 佐渡谷 毅さん

 

南九州本島最南端にある鹿児島県南大隅町は、北緯 31度線上に位置し、年間を通して温暖な気候に恵まれ、椰子やソテツ、ハイビスカスなどの亜熱帯植物が群生する南国ムード漂う町。
南大隅町は、亜熱帯性の気候にマッチしたパインアップル、パッションフルーツ、マンゴー、ライチといったトロピカルフルーツの栽培に力を入れています。

 

 

その中でも国内ではまだ珍しい秋から冬に収穫されるアボカドは逸品です。

南大隅町のアボカドは樹上で熟成させてから収穫するのが特徴です。
楕円球型で果皮は薄く、果肉は油分が多くなめらかで甘みが感じられる「ベーコン」と、果形がひょうたん型で、種が他品種と比べて小さくその分果肉が多い、コクのある食味の「ピンカートン」の 2 種類が代表的な品種です。
どちらの品種も緑色の状態で収穫され、緑色の状態で食べごろをむかえます。
外国産のアボカドは完熟する前に収穫され日本に出荷されるので、店頭に並んでいるときは食べ頃かどうかを見極めるのは、至難の業。
その点、南大隅町産のアボカドは、食べ頃が間近のアボカドだけを収穫しています。
きれいな緑色の果皮と大きさ、形は必見の価値があります。

 

 

鹿児島県出水市の大将季は果実の形は扁球形で、一般的なデコポンに比べ頭のデコはやや低い傾向にあります。
大きな特徴は色が果皮、果肉共にデコポンよりも赤みが濃い橙色であることです。
果皮は薄く柔らかいので手で剥きやすく、房の皮がとても薄く、果肉と共に食べても気になりません。
果肉はとてもジューシーで、十分な甘さと適度な酸味がバランスよく感じられ、一度食べたらその味は忘れられなくなります。

 

■産地トークショー 『南大隅町産アボカド』『鹿児島県出水市産大将季』の魅力について

 

左から 岩下 恭一さん、池田 塁さん、濵田 祐一朗さん、福永 求さん

 

鹿児島県東京事務所 流通情報課 福永 求さん

 

鹿児島県の「自然」と「食」と「歴史」

 

鹿児島は離島が多く、与論島から鹿児島市まで約 600キロ。
これは、鹿児島市から大阪市までの距離とほぼ同じです。

写真の左上の囲んだところが鹿児島県出水地区で、大将季の産地です。

右下の囲まれたところが南大隅町で、アボカドの産地です。

 

 

鹿児島県の2つの地域が世界自然遺産に登録されました。

 

 

屋久島は、樹齢数千年の天然林があり、垂直分布で、寒い亜高山帯からマンゴーを栽培できるような麓の亜熱帯まである珍しい場所です。

徳之島・奄美大島が世界自然遺産に加わりました。

 

 

鹿と猿が人間よりも多いです(笑)

 

 

鹿児島県は温泉も多いです。
源泉数は全国第2位、湧出量は全国第3位で、源泉を利用した銭湯の数も第2位で、県庁所在地別では、日本一です。
指宿(いぶすき)のたまて箱温泉は、非常に景観が良いです。

 

 

「食」について、農業生産額は北海道に次いで鹿児島県は第2位です。
特に黒毛和種頭数、豚飼育頭数、ブロイラー出荷羽数などの畜産は全国第1位です。

 

 

かつお節生産量、ブリやカンパチの養殖収穫量、ウナギ養殖収穫量も第1位です。

「歴史」について、西郷隆盛、大久保利通は有名ですが、彼らを育てた島津斉彬が日本の近代化を推し進めた人物です。

大将季の産地である「出水市」は、ツルと武家屋敷の里で有名で、鶴がシベリアから越冬のためにやってきます。
その鶴の数が約 1.7万羽飛来します。中学生が自分の担当エリアをカウントして集計しています。

 

鹿児島県南大隅町役場 経済課 池田 塁さん

 

南大隅町の紹介

 

 

 

観光地としては、佐多岬、ドラマ「西郷どん」や映画「キングダム」のロケ地にもなった雄川の滝、諏訪神社、パラグライダーの滑空スポットとしても有名なパノラマパーク西原台があります。
産業・特産品としては、佐多牛などの畜産、ばれいしょ・ピーマン・インゲンの栽培の他、最近では、熱帯果樹のパインアップル・アボカド・パッションフルーツの栽培が増えています。

 

 

漁業はねじめ黄金カンパチが全国的にも有名です。

 

(※クリックすると拡大表示します)

 

鹿児島県南大隅町役場 経済課 岩下 恭一さん

 

「南大隅町のアボカド」は、約 1000種類ぐらいあるアボカドの中で、30種類に取り組んでいます。
海外のアボカドとの大きな違いは、国産のアボカドは表面が緑のままで熟します。
外国産の、たとえば、ハスという品種は、熟すときに変色します。
収穫時期は、10月のベーコンに始まり、2月の今後植栽を増やしていこうとしているリードまで続きます。
現在は、無農薬栽培したものを出荷しています。

 

栽培している主なアボカド(※クリックすると拡大表示します)

 

 

南大隅町アボカド生産者 濵田 祐一朗さん

 

ベーコン、ピンカートン、フェルテ、ハスを栽培しています。
アボカドの花は、Aタイプ、Bタイプがあって、雄花が咲いて翌日に雌花が咲くAタイプと、その逆に雌花が先に咲くBタイプがあります。
この2つをうまく混植しておき、受粉にはクロマルハナバチを使います。
花は 2月ぐらいに咲いて受粉し、10月以降に実がなります。
その間、台風で実が落ちたり、農薬を使わないことによるカメムシの被害などもあります。
アボカドの発芽率は高くて、簡単に発芽はしますが、育てて実がなるまでに 10年以上はかかると思います。
接ぎ木をすると、3-4年で花が咲いて実がつくようになります。

 

地元では、肉巻きにして炒めてたり、てんぷらにしたりして食べています。
個人的には、熱を通して食べることをお勧めします。
アボカド自体が元の料理の味を邪魔しないで調和してくれるので、和食にも洋食にも合います。

 

再び、鹿児島県東京事務所 流通情報課 福永 求さんが登壇。

 

「大将季」について

 

大将季圃場

 

デコポンは商標で、正式名は、不知火(しらぬい)と言います。
大将季は、不知火を栽培している農家で枝変わりとして偶然見つけた濃い実が付いた枝を接木して育てた品種です。
平成18年に品種登録されました。名前の由来は、息子さんの将季君からとったものだそうです。
今 市場に出ているものは、ハウス栽培です。
1つの木に花がたくさんつきますが、人の手によって摘果して、実に栄養がつくように絞り込みをしています。
糖度は、13度ぐらいで、酸が平均 1.3%ぐらいありますので、濃い味に感じると思います。

 

「鹿児島県アンテナショップ」について

 

 

鹿児島県アンテナショップ「かごしま遊楽館」が東京・日比谷にあります。
1階が直売所、2階が黒豚のしゃぶしゃぶなどを扱っているレストランになります。
3階は工芸品などのブランドショップです。
直売所では、さつま揚げや焼酎などが販売されています。
「遊食豚彩いちにぃさん」という 2階のレストランは、六白黒豚のしゃぶしゃぶなどが食べられます。

 

かごぶー

(C) 鹿児島県ぐりぶー・さくら /pref kagoshima greboo・sakura

 

六白黒豚は、体の 6か所が白いため、そう呼ばれています。
アミノ酸が白豚よりも多く含まれていて、筋繊維が多いためフィレ肉のような感じで美味しいです。
鹿児島県は、お茶の産地で、静岡なども有名ですが、売り上げ的には鹿児島が第1位です。
鹿児島のお茶の特徴は、品種が多岐に渡っているところです。

 

チーフフルーツクチュリエ 亀山隆之さん

 

■メニュー

 

鹿児島県南大隅町産アボカドのジュース

 

ベーコン種を使ってどろっとした食感にしています。
牛乳とソフトクリームを入れてコクと甘さを出しています。

アボカドのさわやかな味でした。

 

鹿児島県南大隅町産アボカドと出水市産大将季のサンドイッチ

 

アボカドをスライスしてオリーブオイルと塩を少々かけてトーストしています。
あっさりとしたバタートーストを食べているような感じでした。

 

大将季のほうはオープンサンドで上に大将季の皮を使ったマーマレードを載せてアクセントにしています。

ベルベットに包まれているようなやわらなかな甘さが印象的でした。

 

カットフルーツ 〜鹿児島県南大隅町産アボカドと出水市産大将季〜

 

アボカドはピンカートンです。

 

鹿児島県南大隅町産アボカドと出水市産大将季のアントルメ

 

上が、ベーコンのアボカドプリンです。
和テーストなプリンでした。

 

右下は、大将季とジュレ。
左下のオムレットは生地にアボカドを入れて焼いてあります。

表にアボカドのソースをかけています。

まろやかな味わいでした。

 

鹿児島県南大隅町産アボカドと出水市産大将季のパフェ

 

 

■フルーツクチュリエ亀山さんによるレクチャー カット実演

 

※クリックすると拡大表示します

 

 

真ん中の種の周囲を1周カットしていきます。
国産のアボカドは色が濃いという印象があります。
黒くならず鮮やかな緑のままなので、皮ごと付けたまま残して盛り付けます。

スーパーなどでアボカドを購入する際は、ヘタがしっかり付いているものをお勧めします。

 

※クリックすると拡大表示します

 

大将季は、デコポンよりも中の果肉の赤みが強いです。
包丁をまな板を抑えるように切ります。
皮を3分の1残して、実の方に巻きます。
そして、お皿に花のように飾ります。

 

タカノフルーツパーラーでは、不定期に『旅するフルーツ』を開催しています。

興味がある方は、参加してみてはいかがでしょうか。

 

タカノフルーツパーラー新宿本店『旅するフルーツ』: https://takano.jp/parlour/event/detail/11119/

 

(情報提供:鹿児島県南大隅町、新宿高野、編集・撮影 森川 創)
関連リンク:
鹿児島県南大隅町の国産アボカドは、外国産のアボカドとは一味違うフルーツだった!
https://tanonews.com/?p=27496

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一般社団法人FRUIT LOVERS LIFE
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