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2023.04.07話題・おもしろ

ソーシャルアクションで世界を変える若者たちの祭典「チェンジメーカー・フェス 2023」に行ってきました!(前編)

3月 28日(火)、東京ドームシティホールにて開催された『チェンジメーカー・フェス 2023』に参加してきました。

 

 

世界でのべ 65万人の子どもや若者が熱狂した社会貢献イベント“WE Day”の日本版である「Change Makers Fes(チェンジメーカー・フェス)」は、SDGs達成に向けたソーシャルアクション(社会課題の解決につながる行動)を起こした 25歳以下の子ども・若者を招待し、活動家や著名人と一緒にこれまでのアクションや成果を祝い、互いのこれからの活動にエールを送るイベントです。
会場・オンライン併せて約 1,500人が参加し、手話通訳や音声ガイダンスなど、誰でも楽しめるよう工夫が施されており、多くの若者たちがイベントを楽しみました。

 

 

 

オープニングでは、イリュージョニスト HARAさんによるイリュージョンが披露されました。
HARAさんの自然に囲まれた子供時代の回想から始まり、大人になっても忘れたくない”あの頃”を表現しています。

 

 

その後に始まったトークでは、アンバサダーの土屋アンナさん、すみれさん、世良マリカさん、わたなべちひろさんが登場。
2021、2022年はオンラインで開催され、 3回目となる今回が初のリアルでの開催ということで、第 1回から出演しているわたなべさんは「すごい楽しいなーと思います」とコメント。
土屋さんは「ずっとオンラインでやっていたんですけど、このイベントを作ろうと思ってくれたスタッフの皆さんも、いつか絶対にイベント会場でやりたいという願いが実際に叶った日なんです。だから来てくれた皆さん、本当にありがとうございます」と観客に感謝を伝えました。

 

 

イベント当日は 25歳以下の参加者のアイデアを聞くために LINEのオープンチャットを開設。
イベント終了後も情報交換の場として使用できるようです。
スペシャルアンバサダーの方々も参加しており、ステージ上で撮影した写真を、リアルタイムで投稿する様子も見られました。

 

 

認定 NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 代表の中島早苗さん、日本財団公益事業部部長の高橋恵里子さんが登場。
中島さんは、「ここにいる皆さんは、自分の為ではなく、誰かのために、地球のために、何らかのアクションを起こした皆さんです。本当に皆さんのアクション、ありがとうございました。でも、もしかしたら、自分のやったことは大したことじゃない、子供には世界を変えられないかもしれないと思っている人もいるかもしれません。でも、ここの会場を見渡してください。ここには千人以上の仲間が集まっています。そしてオンラインで 500人近い仲間と繋がっているんです。今日、皆さんが今まで起こしたアクションは、ひとつひとつ輪になって大きくなって本当により良い変化を起こしています」と、アクションを起こしたことが繋がってよい変化を起こしていくことを伝えました。
高橋さんは、「今日はソーシャルアクションを起こした子どもたち、若者が参加しているということで、本当にすごいことを成し遂げてるなと思っています。このチェンジメーカーフェスはずっとフリー・ザ・チルドレンさんがやっていたイベントなんですけど、日本財団も社会を変えていこうという思いを持って活動していますので、このイベントに共感しまして、今回共催させていただきました」とコメント。

 

 

 

今回、実際にソーシャルアクションを起こしてくれた人の人数を発表。実施人数はなんと 6,010人!
ゴミ拾いをしたり、自分たちで商品を作り販売したり、寄付をしたり、フードバンクを通じてご飯を届けたりと、様々な取り組みが行われました。
中には困っている障がい者へ自分から声をかけに行った 8歳の子もいるようです。

 

 

続いては CM振付や映像監修など、マルチに活躍する日本を代表する振付師・akaneさんと、43名の応援ダンサーによるダンスパフォーマンスを披露。
akaneさんから座ったままでも踊れるサビの振付を教わり、会場全体で盛り上がりました。

 

 

 

服飾学生あるある動画で人気の TikToker ててみさんによるスピーチでは、ジェンダーについて、男女どちらでもない性別に属することを表現したことによって経験した小・中学の記憶や、メイクを褒められたことによって自信を持った高校の思い出などを語り、性別について悩んでいる方に向けて「一人じゃない、この世界にはたくさんの仲間がいます。少し勇気が要るかもしれないけれど、アクションを起こしてみてください」と元気づけました。

 

 

続いて登場したマシンガンズ 滝沢秀一さんはお笑い芸人として活動する傍ら、ゴミ収集会社に就職しています。
ゴミ清掃員としての日々を綴ることで SNSでも話題になった滝沢さんは、使えるものが捨てられている光景を目にし、このままでいいのかと危機を感じるようになりました。
中でも問題となっているのは、食品ロス。スライドにそのまま食べられそうな果物が丸ごと捨てられている写真が映し出され、会場内が騒然としました。

 

 

 

クリエーターズトークでは、そわんわんさん、いわたまありさん、りゅうがさん、野球 Youtuber 向さん 4名のインフルエンサーが集まりました。
チェンジメーカーフェスでは、「自分の好きなことや、得意なことを活かして楽しみながら身近なところからアクションを起こしていこう」という考えを大切にしているということで、オープンチャットで「自分の好きなことや、得意なこと、ワクワクすること」を使ったアクションのアイデアを募集。
「環境問題+ゲーム」「トランプ+文化」など様々なアイデアが集まりました。

 

 

また、それぞれ好きなことを SNSで発信しているという共通点があることから、活動のきっかけや活動を続けられる理由などを語るほか、それぞれの特技を披露するシーンも見られました。

 

 

 

 

大学を休学して環境活動家として活動中の露木しいなさんは、インドネシア・バリ島への留学をきっかけに環境活動を始め、問題解決には学ぶだけではなく行動していくことが大切であることを学んだといいます。
そんな露木さんは「社会を変えるのに大人になるまで待たなくていいよ」と社会を変えるために活動する応援の言葉を残しました。

 

 

現役 Jリーガーでありながら NPO法人北海道ドリームの代表理事を務めている鈴木武蔵さんによるスピーチでは、6歳で日本に来た当初、見た目の違いから差別やいじめの対象となった苦しい時期の経験から、子供から老人まで幅広い対象の手助けとなるよう活動していることが語られました。
「一人ひとりのアクションというのが、絶対に世界を変えられるんですね。一人ひとりが、自分の周りの人から幸せにしていったら、絶対に少しずつ変わっていけるんですよ。でも、忘れてほしくないのが、目の前の自分の家族や仲間を幸せにできなかったら、いくら規模を大きくしても上っ面だけの活動になってしまうと思っています。今目の前にいる一人ひとりと一緒にその人たちを幸せに楽しくやってカッコよく社会貢献活動をやっていきたいと思います」とコメントしました。

 

 

前半ラストは、Blue Vintageによるライブパフォーマンス。
海が見える音楽をやりたいという思いから活動を続ける Blue Vintageの 2人が「海は好きですか?」と観客に問いかけると、観客が盛大な拍手で答えました。
「海に来たら持っていける量、たとえ 1つだけでもゴミを拾っていくことを皆がやってくれたら、皆の大好きな海が少しずつ綺麗になっていくんじゃないかなと思っています」と、ほんの少しでも行動をすることで変わることがあることを伝えました。

最後は海を連想するような歌で、フェス前半を締めくくりました。

 

 

後編に続く)

 

(情報・画像提供:チェンジメーカー・フェス PR事務局 執筆、一部撮影:中嶋杏樹)