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2023.05.11科学・Tech

東日本初・血漿成分献血専用ルーム「東京八重洲献血ルーム」開所式に行ってきました!

日本赤十字社は 2023年 5月 9日(火)、東日本初となる血漿成分献血専用ルーム「東京八重洲献血ルーム」の開所式を行いました。

 

 

開所式では、主催者挨拶として、日本赤十字社社長 清家篤さん、日本赤十字社 血液事業本部長 紀野修一さんが登壇し、挨拶の言葉を述べました。
また、来賓挨拶では、厚生労働大臣 加藤勝信さん、東京都知事 小池百合子さん、はばたき福祉事業団理事長 武田飛呂城さんの 3名が登壇しました。

 

テープカットでは、主催者挨拶・来賓挨拶を務めた 5名の他、中央区長の山本泰人さん、閉会挨拶を務めた東京都赤十字血液センター所長 牧野茂義さんを含めた 7名がテープを切りました。

 


左から 牧野茂義さん、紀野修一さん、清家篤さん、加藤勝信さん、小池百合子さん、山本泰人さん、武田飛呂城さん

 

 

■日本赤十字社社長 清家篤さん 挨拶
この東京八重洲献血ルームは、血漿成分献血専用ルームとして開所いたしました。
近年必要性の高まっている血漿分画製剤の国内自給の達成に一層貢献することに加え、同製剤の社会的認知度を拡大するための役割も担っています。
また、ご来場いただいた方を中心に理解を深めていただくと同時に、献血者の立場に立ち、完全予約制を取り入れるなど、新たな献血ルームのあり方を目指すものでございます。
引き続き、みなさまからお力添えを賜りますようお願いをいたしますとともに、私どもも皆様方と心を合わせてともに歩みをすすめてまいりますことをお誓い申し上げます。

 

 

■日本赤十字社 血液事業本部長 紀野修一さん 挨拶
今回、医療における血漿分画製剤の需要の高まりに対し、日赤は増加する原料血漿の確保、血液からつくられる薬である血漿分画製剤の認知度拡大を図るため、国内の主要都市に原料血漿の確保のための献血ルームを設置することにいたしました。
今回オープンした東京八重洲献血ルームは、名古屋と大阪に次ぐ血漿成分献血に特化した3番目の献血ルームです。
東京の中でも特に交通の便が良い東京駅に隣接し、献血される方に時間と空間を自由に使える場を提供する、というコンセプトをもとに作られており、ご満足いただける利便性を備えていると自負しています。

 

 

■厚生労働大臣 加藤勝信さん 挨拶
血液は医療に必要不可欠であり、献血を通じて国民がお互いを支えあい、多くの皆さまの命が助けられています。
今回の開所に当たり、地の利の良い場所であるとともに、完全予約制、献血しながら仕事もできる配慮もなされたルームがより多くの人に知られ、活用され、多くの方々の命を救うことに繋がっていく、そうした機能を十分に発揮していただきたいです。

 

 

■東京都知事 小池百合子さん 挨拶
東京駅ど真ん前という立地は好条件、すべて整っています。
そして新しさと共に「和」を取り入れた落ち着いた雰囲気もあります。
献血をしながらスマホ・タブレットを使用できる、待合室ではリモートワークも可能ということで、私も拝見しましたが新幹線で例えるとグランクラス、さらにその上のような本当に素晴らしい施設でした。

献血は輸血だけでなく薬になって治療に使われることはあまり知られていないですが、この献血ルームを通じて、献血の意義、献血の役割を知ってもらうことも期待しています。

 

 

■はばたき福祉事業団理事長 武田飛呂城さん 挨拶
多くの国民の協力により、善意の無償による献血が国民運動として根付いていることは、他国
に誇る日本の財産です。助け合いの精神で献血を推進してきた日本では血漿分画製剤の国内自給は必ず達成できると確信しています。
今回東京八重洲献血ルームが開所されたことをきっかけに、多くの方に血漿成分献血の重要性を理解していただきご協力賜りたく存じます。

 

 

■東京都赤十字血液センター所長 牧野茂義さん 挨拶
安心で安全な血液製剤を安定的に供給することが我々の使命です。

日本赤十字社は血液を確保しなければなりません。
大阪、名古屋に続いて東京に血漿成分献血に特化した献血ルームをオープンすることができました。

完全予約制ですので、献血者を待たせることはありません。
待つことなく採血ができ、さらにゆったり座れる採血チェアを用意し、ゆっくりくつろいでいただけます。
東京駅が見えるシチュエーションで、パノラマ的な風景を眺めることもできます。

また、献血ルームは江戸を思わせる和モダンなデザインで統一され、快適な空間を演出しています。
私たちは東京八重洲献血ルームの成功に全力で取り組んでいます。

 

【東京八重洲献血ルームについて】
「東京八重洲献血ルーム」は、近年、医療需要が増加している免疫グロブリン製剤をはじめとする血漿分画製剤の製造に必要となる血漿成分を献血してもらうために設置した血漿成分献血専用の献血ルームで、愛知・大阪に次いで東日本では初となります。

 

■東京八重洲献血ルームの特徴
「東京八重洲献血ルーム」は、東京駅に面した八重洲の一等地にあり、東京駅から地下道で直結しています。
周辺は銀座、日本橋等、歴史と風情のある街と日本有数の繁華街・オフィス街のイメージから、和モダン的な要素を程よく取り入れ、江戸情緒となる江戸切子風のデザインなど落ち着きのある雰囲気を演出しました。

 

 

●受付・待合・休憩室

 


受付カウンター

 


待合・休憩席 12席

 


ロッカー

 

 


自販機、雑誌ラック

 

・コワーキングスペース
東京駅を望む窓際には、計 9席のコワーキングスペースが設置されています。

 


カウンタータイプ 5席

 


半個室タイプ 4席

 

●採血室
・問診エリア
受付と採血エリアの間には、二つの問診室が設置されています。

 

 


問診室

 

・採血エリア
和モダンなデザインのベッドを取り入れたベッドを外向きに配置しており、特に窓側に設置されたベッドからはジオラマを思わせる東京駅前の景色を眺めるだけでも十分に楽しむことができます。

 

 

採血ベッドは、江戸切子の代表的柄である麻の葉パターンの生地で和モダンを表現。
生地の色味には落ち着いたダーク系のトーンを採用し、高級感を演出しています。

 


採血ベッド 12台

 

ベッドとベッドの間隔は他の献血ルームよりゆとりを持ち、パーテーションを設置しているため、安心してくつろぐことのできる空間となっています。

 

 

採血ベッドには備え付けのタブレット端末の他、コンセントも取り付けられているため、手持ちのPC端末を繋いで作業を行うことも可能です。

 

 

■オープニング記念キャンペーンについて
「東京八重洲献血ルーム」のオープニング記念のキャンペーンとして、5月中に献血に協力した先着 2,000名の方に、「東京八重洲献血ルームオリジナル扇子」をプレゼントします。
(無くなり次第終了となります)

 

【「東京八重洲献血ルーム」開所式 開催概要】
■日時: 2023年 5月 9日(火)
・第一部(開所式)10:00 ~ 10:30
・第二部(内覧会)10:40 ~ 11:30
■会場: 東京八重洲献血ルーム(東京都中央区八重洲二丁目 1番 1号 YANMAR TOKYO 3階)
■登壇者:
・日本赤十字社社長 清家篤さん
・日本赤十字社 血液事業本部長 紀野修一さん
・東京都赤十字血液センター所長 牧野茂義さん
(来賓)
・厚生労働大臣 加藤勝信さん
・東京都知事 小池百合子さん
・中央区長 山本泰人さん
・はばたき福祉事業団理事長 武田飛呂城さん

 

【東京八重洲献血ルーム 施設概要】
■住所: 〒104-2208 東京都中央区八重洲二丁目 1番 1号 YANMAR TOKYO 3階
■予約方法:
・Web予約: 献血 Web会員サービス「ラブラッド」またはアプリ
・電話予約: 0120-30-6002(フリーダイヤル)
※電話対応時間: 9:00~17:20(日・祝・年末年始を除く)
■受付時間:【成分献血】 9:00~11:00 / 13:00~16:00
※土日祝日は昼中断なし。(定休日:年末年始)
※完全予約制・血漿成分献血のみ

 

日本赤十字社 東京都赤十字血液センター 東京八重洲献血ルーム 紹介ページ
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/place/m1_01_17_room.html

 

東京八重洲献血ルーム Twitter公式アカウント
https://twitter.com/yaesu_R

 

【献血 Web会員サービス「ラブラッド」について】
患者さんが安心して治療を受けられるよう、安定的に血液製剤を供給するためには、献血血液をいつでも十分に確保しておく必要があります。
日本赤十字社では、継続的に献血に協力してもらえる方を募集するため、2006年に「複数回献血クラブ」を設立しました。
2018年 10月には、利用者の方へのサービス向上を目的として、献血 Web会員サービス「ラブラッド」へとリニューアルを行いました。
さらに、2022年 9月にラブラッドアプリをリリースし、「アプリ版献血カード」や「事前 Web問診回答機能」の導入、「プレ会員」の登録などを開始しました。

 

「ラブラッド」会員登録ページ
https://www.kenketsu.jp

 

(情報・画像提供:日本赤十字社 一部撮影・執筆・編集:中嶋杏樹)