■編集部注
・特報、場面写真及び、キャストのコメントが解禁されました。(9月 16日)
特報、場面写真及び、キャストのコメントが解禁されました。
映画『シンデレラガール』特報
左 辻千恵さん
木村唯役:辻千恵さん
小さい頃ぼんやり人と違うなと思っていることを受け入れることは時間がかかったりする。
それが障害ならなおさら。そこでモデルという選択をする音羽の度胸にハッとさせられます。
そんな音羽に自分の信念すら変えられてしまうのが唯です。
マネージャーという仕事を業務的にこなしていた日々が一変してからは音羽のためなのか自分のためなのかわからない言動もしますが必然だったように思います。
自分が役者という仕事に携わり、このタイミングで唯に出会えてよかったと思います。
本当の人の魅力というものをぜひ劇場で見ていただきたいです。
中央 輝有子さん 右 泉マリンさん
八神桜役:泉マリンさん
以前から監督の作品が好きだったので、作品が決まった時は凄く嬉しかったです。
それと同時に、今の自分に何が出来るのかと緊張感がありました。
初めて脚本を読んだ時、私たちは自分自身の「違う」部分を恐れずに、それを強みとして活かすことができるという希望のメッセージを感じました。
音羽の幸せ。ただただこれだけをずっと願っています!
八神桜役を演じる上で、音羽の感情や心の変化を近くで見守り、心の拠り所のような存在でありたいなと考えました。
作品を通して、生き方や価値観について考えるきっかけになるかもしれません。是非、劇場でご覧ください!
佐々木多佳子役:輝有子さん
一人の少女が自分の身に起こったことを受け入れ、その人生の中で自分の存在をどこに求めるのか。
伊礼さん演じる娘の音羽に自分でいることの真摯さ強さを分けてもらいました。
義足であること、障害があることの前に凛として立ちそこに生きる娘の姿に母である私もまた肯定してもらったように思います。
音羽のお母さんでいれて何より幸せな時間でした。
緒方監督が描いたシンデレラを是非是非劇場でご覧ください!
右 太田将熙さん
内藤重樹役:太田将熙さん
当事者にとっていかに普遍的なものであったとしても、外的な要因によってその普遍性が崩れることは多いと思っています。
音羽は日常を共にしてきた”義足”に対し”モデル”という多数の目に触れる仕事により初めて別の角度から向き合うことになったと思います。
監督はオーディション募集要項で「義足モデルの一枚の写真を見て格好良いと思った」と仰っていました。
偏見が無い人はいないと僕自身は思っていて、義足というものをあえて描くことも一つの偏見にあたるかもしれません。
しかし多様性を訴える今の社会において、まず物事への本質的な理解の前に第三者からの興味、知ることが必要だと思っています。
かといって押し付けるわけでもなくソリッドに描いています。
演じる内藤重樹はこの映画において、シンデレラに対して王子様としての役割がありました。
緒方監督が義足のシンデレラ、王子様を今作でどう描いているか、映画館で観ていただけたら幸いです。
2列目左 佐月絵美さん 右 伊礼姫奈さん
1列目左 田口音羽さん 右 三原羽衣さん
小野朱里役:佐月絵美さん
義足や義手など、目に見える障がいもそうですが、内面的な目に見えない障がいをお持ちの方も世の中たくさんいらっしゃるかと思います。
本作は、そんな世界で、見える壁を作らないこと、それらに対して、違った目線を向けないことについて訴えられているように感じました。
監督と役についてお話しした際、「朱里は、音羽の義足について何とも思っていない。それが親友の朱里とみんなとの違い」と伝えられました。
わたしはそれを聞いた際、驚き、しばらく経っても消化することができませんでした。
けれど、日常で考えたとき、電車の中や買い物など、苦労する場面でもいい意味で音羽を特別に扱わない子なんだろうなと思い、考え方が変わっていきました。
それがその人のカタチであること。今回の場合は義足ですが、それがその人の一部であり、個性であることを念頭において、この作品に参加しました。
タイトルからは想像できないほど、世の中の概念を覆す、強いメッセージを受ける作品だと思います。ぜひ、劇場でご覧ください。
美咲役:三原羽衣さん
私がもし義足だったらと考えた時、周りの人にネガティブに捉えられていると、自分も世間一般の普通ではないと悲しくなってしまうと思います。
でもその人自身の人生であって、一人の人間として普通に接するのは大切なんだなと撮影を通して私自身も考えされられました。
美咲は、義足を可哀想という考え方をしている大半の人間のうちの一人です。
音羽の親友である朱里はクラスメイトで唯一音羽に普通に接してた子なので、そことの対比を上手く見せればなと思い、撮影に挑みました!
世代問わず考えされられる映画だと思いますので、是非、劇場でご覧下さい!
七海役:田口音羽さん
自分の考え方や行動、周りの人達の支えであんなにも人生が変わり、ポジティブに生きられるようになると、夢を叶えようと一生懸命頑張る音羽が教えてくれる映画だなと思いました。
七海は、最初はテレビで音羽の事を見てから友達になりたいと思い音羽に話しかけたけれど、その後は七海なりに音羽の義足のことを理解して接してあげるとても優しい子だと思い演じました。
親友ぐらい音羽に近い存在ではなかったけれど、1人の友達として音羽のことを支えている大切な役割だと思いました。
義足で生活している方が身の回りに居ないと、あまり関心を持たず生きていくと思います。
実際私もそうでしたが、この映画に出演したことで、もしかすると明日自分もそうなるかもしれない、他人事ではないと思いました。
この映画を鑑賞した時に、彼女のようにたとえ義足でも夢を叶えたいという気持ちは私達と同じで日々生きているんだなと思いました。
その現実、音羽やその周りの支えてくれる家族、友人の気持ちを受け止め、私も夢を諦めず頑張ろう、日々この気持ちを忘れずに大切に精一杯生きていこう、そう思えた映画でした。是非、劇場でご覧下さい。
筒井真理子さん
五十嵐衣織役:筒井真理子さん
緒方監督の『子宮に沈める』を初めて拝見した時のことをよく覚えています。
定点カメラによる母親のネグレクトの生々しい映像とその姿が心にこびりつきました。『飢えたライオン』ではオファーを頂き、誰もが被害者にも加害者にもなりうる現代の物語で、とても刺激的な現場でした。そして今回、再びご一緒させて頂きました。
障がいを超えて、その先の一個人としてのアイデンティティーの確立、自立を促す役には重い責任を感じました。
また、最初に脚本を読んだ時、この映画にはある仕掛けが施されていてとても実験的だと思い、完成が楽しみになりました。
皆さんも劇場でご覧ください。
ーーーーー 以降、9月 4日公開分
緒方貴臣監督が、進行性筋ジストロフィー(PMD)と診断されたモデルでもある森山風歩らの監修の元、「義足は障がいの象徴」とネガティブに捉えていた主人公の義足のモデルやそのマネージャーが、ポジティブに捉えられるようになるまでの心の変化を描く最新作『シンデレラガール』。
シンデレラコンプレックス(Cinderella complex)とは、男性に高い理想を追い求め続ける、女性の潜在意識にある「依存的願望」を指摘したシンドロームの名称。
本作『シンデレラガール』は、「魔法」や「白馬の王子様」に依存した他力本願な、前時代的女性像である「シンデレラ」へのアンチテーゼとなる作品です。
主演は「推しが武道館いってくれたら死ぬ」では主人公の推しを演じ、JTB「いよいよ海外旅行はじまる」など CMでも活躍中で、今後ブレイクが予想される伊礼姫奈さん。
主人公・音羽の人生に大きな影響を与えるファッションデザイナー・五十嵐役で、『淵に立つ』、『よこがお』、『波紋』主演の国内外から圧倒的な支持を得る筒井真理子さんが参加し、作品の世界観により厚みが出ています。
マネージャー・唯役で、主演映画『たまつきの夢』がTAMA NEW WAVE2022の「ある視点」部門に正式出品された辻千恵、看護師・桜役で、「個人差あります」の泉マリンさん、医師の内藤役で、純猥談 短編映画第3作『私もただの女の子なんだ』主演の太田将熙さん、母・多佳子役でベテランの輝有子さんが出演するほか、一緒にTikTok動画などを撮影する音羽の仲良しグループのメンバー役に、『なのに、千輝くんが甘すぎる。』の佐月絵美さん、自身フォロワー210万人超えの三原羽衣さん、ABEMAの恋愛リアリティー番組「今日好きになりました。小夏編」の田口音羽さんが脇を固めています。
撮影監督は、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞の『淵に立つ』や『よこがお』の根岸憲一さん。
『飢えたライオン』でもタッグを組んだ緒方監督が、根岸さんによる撮影の繊細な機微を求め、再タッグが実現。
11月18日(土)より新宿K’s cinemaほか、小山シネマロブレ(栃木)、シネマスコーレ(名古屋)、アップリンク京都、元町映画館(神戸)他にて全国順次公開が決定しました。
また、ポスタービジュアル及び、主演の伊礼姫奈さんと監督・共同脚本の緒方貴臣さんのコメントが解禁となりました。
©2023映画『シンデレラガール』製作委員会
主演:伊礼姫奈さんのコメント
初めて監督とお会いした時から、監督の持っている世界観に惹かれました。
それと同時に、その広がる世界に自分がついて行くことが出来るのか不安もありましたが、丁寧に言葉で伝えてくださり、分からないところは一緒に答えが出るまで考えてくださる姿に安心を覚えました。
のびのびと音羽を等身大で演じることが出来たと思います。
「義足」という今まで演じたことの無い、難しいテーマではありましたが、当事者の方にお話をお伺いしたり、沢山勉強して撮影に挑みました。
映画に散りばめられたメッセージを劇場で受け取っていただけたら嬉しいです。
監督・共同脚本:緒方貴臣さんのコメント
これまでの作品は、「胸糞悪い映画」とか「2度と観たくないけど、みんなに観てほしい映画」などと言われ続けてきました。
そういった作品を特に目的にしていたわけではなく、それぞれの題材に合った構造と描き方をした結果でした。
そして、新作『シンデレラガール』も、その題材にふさわしい作りをしています。
今までの作品とは違うアプローチ、試みをしていますので、この映画がどのように受け止められるのか今から大変楽しみです。
緒方貴臣版『シンデレラ』をぜひ劇場で体感してみてください!
■ストーリー
12歳の時に病気で⽚脚を切断した音羽。
その後も⼊退院を繰り返し、中学校の卒業式にも参加できなかった。
そんな⾳⽻のために、クラスメイトたちがサイプライズの卒業式を病院の屋上でして、その動画がSNSで話題になり、音羽にモデルのオファーが舞い込む。
義⾜の⼥⼦⾼校⽣モデルという特異性もあり、一時的に注⽬されるも、その後のモデルとしての仕事は義⾜を隠したものばかりだった。
⼀⽅、マネージャー・唯は、⾳⽻と一緒に義足のファッションブランドで「義足を障がいの象徴でなく、個性として捉えてほしい」という理念を聞き、⼼を動かされる。義⾜をもっと押し出していこうと決める二人。
やがてファッションショーに出演できるチャンスがやってくるが…
■キャスト
伊礼姫奈
辻千恵 泉マリン 太田将熙 輝有子
佐月絵美 三原羽衣 田口音羽 山本海里 梶刀織
アライジン 小関翔太 イトウハルヒ 中村颯夢 嶋貫妃夏
筒井真理子
監督:緒方貴臣
脚本:脇坂豊、緒方貴臣
撮影監督:根岸憲一
照明:佐藤仁 録音・MA:岸川達也
助監督:中根克 美術:ぐちこ/榎本桜
スタイリスト:後原利基 ヘアメイク:Risa CHINO
小道具:伊藤由紀 編集:澤井祐美
音楽:田中マコト、菱野洋平(WALL)
制作:杉山晴香、箱田准一、長谷川穣
義足監修:臼井二美男
グラフィックデザイン:木下デザイン事務所
プロデューサー:榎本桜、緒方貴臣、塩月隆史、杉山晴香、夏原健、森山風歩
製作:paranoidkitchen、リアルメーカーズ、ラフター
配給:ミカタエンターテイメント
2023年/日本/カラー/16:9/5.1ch/61分
©2023映画『シンデレラガール』製作委員会
公式サイト: https://cinderella-girl.paranoidkitchen.com/
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11月18日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開