一般社団法人青森県りんご対策協議は、11月5日(日)は「いいりんごの日」スーパードクター3人が語る “医者を遠ざけるりんごのパワーとは”を昨日 10月 17日に開催しました。
左から
医学博士・池谷医院院長 池谷敏郎さん
医療法人社団順幸会 小林メディカルクリニック東京理事長・院長 小林暁子さん
医師・イシハラクリニック副院長 石原新菜先生
青森県りんご対策協議会 副会長 大場勉さん
青森県りんご対策協議会 副会長 大場勉さん
■いいりんごの日とは?
「いい(11)+りんご(5)」という語呂合わせから11月5日は「いいりんごの日」として2001年(平成13年)に青森県が制定しました。
青森県はりんごの名産地で、生産量も日本一。
その生産量は、日本全体の約6割を占めています。海外に輸出されるりんごの約9割は青森県産です。
医学博士・池谷医院院長 池谷敏郎さん
■内臓脂肪対策には“りんごファースト”の食事を
現代人は運動不足や食習慣の変化によって「内臓脂肪」が蓄積しやすい傾向にあります。
内臓脂肪が蓄積すると、高血圧・高血糖・脂質異常などの、いわゆるメタボリックシンドロームから動脈硬化となり、狭心症・心筋梗塞・脳卒中・認知症・がんなどのリスクが上がります。
私も実践していますが、現代人には”りんごファースト”の食事がおすすめです。
りんごファーストというのは、朝食に、食事のはじめにりんごを食べるという意味です。
りんごには、食物繊維、カリウム、プロシアニジン、ビタミンC、Β-カロテンが含まれています。
代表的なフルーツの中でも、りんごは、他のフルーツにくらべて GI値が低く、食後血糖値の上昇を抑えてくれます。
また、りんごポリフェノールは肺をキレイにしてくれる食材です。
医療法人社団順幸会 小林メディカルクリニック東京理事長・院長 小林暁子さん
■りんごで腸から健やかで美しい身体に!最新調査も紹介
現代人の健康のカギをにぎるのは“腸”です。その腸の健康を支える「食物繊維」です。
現代日本人の食物繊維摂取量は減少傾向にあり、便秘になると、認知機能低下や慢性腎臓病(CKD)やパーキンソン病のリスクを上げる可能性もあります。
りんごは、水溶性食物繊維 0.5グラム、不溶性食物繊維 1.4グラムと、2種類の食物繊維を2種類の食物繊維を含んでいます。
また、りんごは、若年層に不足しているといわれる「咀嚼」をうながしてくれるフルーツでもあり、満腹感や免疫力向上、集中力向上をもたらしてくれます。
最新調査結果によると、ヨガ・ピラティスインストラクターの女性のような、日々運動を行い健康な生活を送る人は、腸内環境が整っていることがわかりました。
腸内細菌検査結果から、三大栄養素をバランスよく摂っており、アンケート結果からも食物繊維の多いりんごを食べていて、毎日快便であることがわかりました。
「腸内環境を整えることが美容や健康のカギである」ということは広く認知されるようになってきていますが、ヨガ・ピラティスインストラクターの女性は実践されている方が多いようです。
私のクリニックにも、ヨガ・ピラティスインストラクターの方が通っていますが、非常に腸内環境への意識が高い方が多いです。
美ボディを持つ人の 6割は、次世代の善玉菌・長寿菌といわれている「アッカーマンシア菌」(正式名:アッカーマンシア・ムシニフィラ)を多く保有しています。
マウス実験によると、りんご由来のプロシアニジンは、デブ菌・ヤセ菌の比率を改善し、「アッカーマンシア菌」が腸内で増加しました。
医師・イシハラクリニック副院長 石原新菜先生
■美の栄養たっぷり!りんごでウェルビーイングな生活を
腸は身体だけでなく、心もコントロールしているという「脳腸相関」が今、注目されています。
腸内環境をととのえてウェルビーイングな生活を実現したいとろです。
りんごの食物繊維が、腸内環境をととのえてくれます。
その土地と季節に合った食材を食べると健康になるという「身土不二(シンドフニ)」の考え方がありますが、今の季節、りんごはこの考え方に合った食べ物です。
また、りんごは、ビタミンC、プロシアニジン、カリウムといった美の栄養素もたっぷり含まれています。
カリウムには、「むくみ予防」効果があります。
「ビタミンC」と「プロシアニジン」には、美肌や抗酸化作用があり、いつまでも若々しいボディをキープできます。
各講演のあと、登壇者のみなさんに「青森県りんごクイズ」コーナーが実施されました。
Q1 ある豊作の年の1年間で、青森県で生産されているりんごを “横に並べていくと”どれくらいの長さになる?
A 青森と東京の 往復くらい
B 地球の赤道 3周分くらい
C 地球から月まで の距離くらい
正解は、B
Q2 青森県で育成した品種で実際にある “甘酸っぱさ”が魅力の品種は次のうちのどれ?
A はつ恋れっど
B はつ恋ぶるー
C はつ恋ぐりん
正解は、C
Q3 青森県にあるりんごの郷土料理で 実際にあるのは次のうちのどれ?
A りんごの味噌汁
B りんごの漬物
C りんごの卵巻き
正解は、B
最後に、各先生がお勧めのりんごレシピを紹介してセミナーは終了しました。
池谷敏郎先生 「りんごと白菜のサラダ」
小林暁子先生 「ホットケーキ~りんごソテー添え~」
石原新菜先生 「りんごにんじんジュース」
会場には、りんごの展示や試食もありました。
(情報提供: 一般社団法人青森県りんご対策協議会 広報事務局、撮影・編集:森川 創)