「SUITS OF THE YEAR 2023」授賞式が 11月14日に開催されました。
本アワードは日本経済新聞社のライフスタイルメディア「THE NIKKEI MAGAZINE」(https://magazine.nikkei.com)の主催で、今年で6回目。
「SUITS OF THE YEAR 2023(スーツ・オブ・ザ・イヤー)」は、「チャレンジをまとう」をコンセプトに、ビジネスや自分のフィールドで情熱を持ってチャレンジし、時代を変えていく才能や志を持つ人を表彰するアワードです。
モデルユニット「おじフェス」
授賞式を盛り上げるオープニングゲストに、モデルユニット「おじフェス」が登場しました。
「THE NIKKEI MAGAZINE」編集長・松本 和佳さん
今年6回目を迎える『SUITS OF THE YEAR 2023』のテーマは『ライフスタイルを豊かに』です。
社会の分断や様々な価値観の揺らぎに直面する今、人々は真の豊かさとは何かを自問し、自分らしい生き方を模索し始めています。
テレビを通じて、あるいは日常生活の中で、私たちに勇気や希望や幸せを与えて下さる未来志向の5人を表彰します。
それぞれのキャラクターを投影した、スーツ姿にもご注目ください。
MC 長野 美郷さん
「ビジネス」、「イノベーション」、「スポーツ」、「アート&カルチャー」分野で情熱を持ってチャレンジし、時代を変えていく話題の5人が表彰されました。
ビジネス部門
カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役会長 兼 CEO 増田宗昭さん
クリスタルトロフィーの贈呈
増田宗昭さん:
普段はジーパンとTシャツを着ていますが、偉い人や尊敬する人に会うときはスーツを着ます。
それは、その人へのリスペクトを表現するためです。
服装は気持ちを相手に伝えるツールだと思っています。
今日のスーツは、スタイリストさんに希望を聞かれて、007ショーンコネリーのグレーで紺のネクタイを伝えて用意してもらいました。
- 今の日本人に足りないことは?
増田宗昭さん:
今の時代は企業の時代ではなく、個人の時代で、個人が自由に生きられるような環境が足りないと思っています。
ビジネス部門
パワーエックス 取締役 代表執行役社長 伊藤正裕さん
伊藤正裕さん:
スーツは身の引き締まる思いで、日々の業務にもこの気持ちを残していきたいです。
毎日スーツを着て、目立たないように控えめなものを着るようにしています。
今日のオーダーメイドのスーツは、着心地が良くピリっとしたスーツには感動しています。
- ベンチャー経営者になるにはどういう資質が必要ですか?
伊藤正裕さん:
経営者はひとりでは何もできないので、多くの仲間が必要です。
真の社会的な意義のあるソーシャルパーパスを大事にしていきたいと思っています。
イノベーション部門
バニッシュ・スタンダード 代表取締役CEO 小野里寧晃さん
小野里寧晃さん:
ファッションセンスはまるでないのですが、一緒に選んでくださるスタイリストさんが新しい世界に導いてくれて、普段選ばないようなものを着せていただいて嬉しく思います。
- これからどんなチャレンジをされますか?
小野里寧晃さん:
店舗スタッフさんが「好き」をあきらめなくていい世の中を作っていく仕組みを世界中で応援していくサービスを続けていきたいです。
スポーツ部門
2023 WBC日本代表監督 栗山英樹さん
栗山英樹さん:
野球界に水原茂さんという名将の素晴らしい監督が「人間は弱い者である。だから形が大事である。礼儀、挨拶、服装とか。」という言葉をおっしゃっていました。
監督としてスーツを大切にしてきました。この思いを後輩にも伝えていきたいです。
- WBCで世界一に導いた手腕を聞かせてください
栗山英樹さん:
自分ではリーダーシップは感じていないですが、選手が「監督はちょっと頼りないんで、僕たち頑張ろう」って頑張ってくれたんだと選手たちに感謝しています。
アート&カルチャー部門
女優 広瀬アリスさん
広瀬アリスさん:
役者をやっているとスーツを着て表にでることがないので、緊張しすぎて滝のような汗が出ないように心配しつつ、この時間を楽しみたいと思っています。
- 今日のスーツの着心地は?
広瀬アリスさん:
とにかく動きやすくて自然と背筋が伸びますね。
このスーツでしたら(現在放送中のドラマの)「マイセカンドアオハル」でダッシュできますね(笑)
- 2023年はどんな年でしたか?
広瀬アリスさん:
今年1年は去年1年の充電期間を経て、大河ドラマ、今放送中の「マイセカンドアオハル」と仕事を頑張りつつ、体や心も大事にしたいと思って過ごしています。
いったん立ち止まって、自分の好きなものを明確にわかった1年でした。
トロフィーの授与が終わったあとに、受賞者によるトークセッションがありました。
トークテーマは、「感動」。
ー 世界中に感動を与えた WBCはなぜだと思いますか?
栗山英樹さん:
僕もベンチで観ていて感動しました。トッププレイヤーがチームのため、日本のため、子供たちのために頑張る姿は感動になったのだと思います。
世界一の景色を観たいと思いましたが、勝たせてもらたったときには、選手たちの嬉しそうな顔が見えただけで、何も見えなかったですね(笑)
人はいつまでも全力を尽くさないといけないなと思いました。
ー ファンの方からの反応で印象的なことは?
広瀬アリスさん:
ファンの方と触れ合う機会がなかなかないので、信じられないぐらい1日に何十回にSNSでエゴサーチをします(笑)
ドラマでちょっと力が入ったシーンや狙って撮ったシーンに気づいてれたファンはすごく嬉しいですね。
今回ドラマで初めて30代の役をやっていて、頑張る女性にエールを与えたいと思っているのですが、私の感覚では中学2年生ぐらいでいろいろなことが止まっているんです(笑)
なので不安が大きかったのですが、ドラマが始まってから演技を観た方から元気になるという言葉をいただけて日々感動をしています。
ー スタッフスタートというアプリは実店舗スタッフの接客能力を引き出してネット販売でもお客様に感動を与えるアプリですよね?
小野里寧晃さん:
オンラインサイトには商品とレジしかないので、スタッフが立てるようにしました。
私もクラブの店員やカラオケのキャッチーや日焼けサロンで働いたり様々なヤングカルチャーに携わっていました。
ー シェアラウンジはどういう狙いで作っているのでしょうか?
増田宗昭さん:
僕自身が企画するときに選ぶ場所があります。
これからは企業の時代ではなく、個人の時代なので、個人が一番インスパイヤされる場所を作ろうと思っています。
雑誌が置いてあるとか、コーヒーが飲める、日当たりがいい、素敵な人が前を通るといったことをツタヤで作ってみようと思ったのがシェアラウンジです。
- 再開発されるときに画一的な印象を受けることもありますが、どう思いますか?
増田宗昭さん:
同じ事をやっていくほうが効率が良いのですが、お客さんはそれを望んでいるものではないので、作り手はお客さん側の視点に立って開発をすると変わっていくと思います。
ー 新技術の開発や新しい事業を興すときのポリシーを教えてください
伊藤正裕さん:
なるべく多く人の社会課題を解決することと、第1投を3年以内に出すことをポリシーにしています。
- 最近一番感動したことをおしえてください
伊藤正裕さん:
自分の会社で設計・製造して出荷して、それを使ったお客様がネットに良い感想を書かれているのを見て感動しました。
(増田さんから栗山さんへの質問)
ー 本がお好きだと聞いていますが、選手に勧める本があれば教えてください
栗山英樹さん:
選手全員に配っているのは「論語と算盤」という本です。
(大谷)翔平も「難しかったですね」とコメントがありましたが、座右の書を置いてあげたいと思っています。
開幕投手を伝えるときに、その人に一番合っていると思う本にコメントを書いて渡したりしています。
(伊藤さんから増田さんへの質問)
ー 私の会社はスーツか作業着ですが、ツタヤ書店はどんな服装ポリシーですか?
増田宗昭さん:
うちの会社は「自由」が社是で、創業したときに制服よりも自由な服を着たほうがよいと思って、コンバースの靴を全員に配って、スタッフの目印としました。
仕事で大事なのは、名札を付けることよりも、自由性を担保できるように創業時はしていました。
【SUITS OF THE YEAR 2023】YouTube Live 授賞式
「SUITS OF THE YEAR 2023(スーッ・オブ・ザ・イヤー)」
主催: 日本経済新聞社のライフスタイルメディア「THE NIKKEI MAGAZINE」
開催日: 11月14日(火)
開催場所: メルセデス ミー東京(東京都港区六本木7丁目3番10号
協賛: 麻布テーラー、スキャバル、ストラスプルゴ、セオリー、ハケットンドン、ポール・スチュアー
特別協力: メルセデス・ベンツ日本
スーツ・オブ・ザ・イヤー 2023: https://magazine.nikkei.com/contents/soy/
(撮影・編集: 森川 創)