PR TIMESが主催する多数の食品メーカーが一堂に会する合同試食会 「おいしい博覧会」の第3回目となる「秋冬」が先日開催されました。
ローリングストックグルメの展示(一部)
今回は、下記のテーマに沿って、食品メーカー18社30ブランドと自治体が出展されていました。
・ロングセラーグルメ(長年多くの人に愛される“あの”おいしいに出逢いに)
・ビヨンドグルメ(未来に向けた新しいおいしさに出逢いに)
・ローリングストック(防災)グルメ(あの日からもうすぐ1年。日頃から“おいしいを備えよう)
・プレミアムグルメ(ホリデーシーズンだからこそ味わいたいおいしさ)
・みかん博覧会(日本国内の主要みかん産地からこの冬おすすめみかんが出揃う)
まずは、永谷園のブースです。
会場では、永谷園 マーケティング本部 栗原さんが登壇されて「ロングセラー商品の真価と進化」をテーマに時代の変化に合わせて「永谷園のお茶づけ海苔」の提案も変えていく等のトークセッションが行われました。
出品されていたカップタイプの「永谷園のお茶づけ海苔」については、後日 別記事で紹介予定していますので、今回は省略します。
カンロのブースでは、アメージングカンロをテーマにホシフリラムネとシークラゲグミを出品されていました。
「ホシフリラムネ」 は、 別記事で紹介していますので、今回は省略します。
マル勝高田商店のブースの「三輪の神糸」というソーメンです。
ソーメンは、作るときに小麦粉と油と塩を使用するのですが、その油にイタリアから直輸入のオリーブオイルを使用しているソーメンです。
オリーブオイルを使用することで、特有の匂いが抑えられ、また、しっかりとしたコシのある麺になるそうです。
準強力粉を使用しているので、通常のそうめんに比べて少し黄色味がかっているのも特徴のひとつです。
ケンコーマヨネーズのブースでは、「ノンオイル薫るトリュフ~コク旨しょうゆ仕立て~」(ノンオイルタイプのドレッシング)と「薫るトリュフのマヨネーズ」(ソース)が出品されていました。
これからのシーズン、パーティーで使うちょっと高級感のある料理に使えそうな商品です。
ケンコーマヨネーズ 浜岡さん
ケンコーマヨネーズは、主に業務用商品を製造販売している会社で、外食の店舗などでよく使用されています。
ご飯やパスタ、ジャガイモ、ゆで卵に相性の良いドレッシングです。
公式サイトでは、一般向けにも販売しているそうです。
キユーピーは、「Qummy サラダセット(デリサラダソース)」を出品されていました。
キユーピー 石橋さん
Qummyは、キユーピーがお客様に直接 商品をお届けする ECサイトで、2年前にスタートしました。
「Qummy サラダセット(デリサラダソース)」は、市販されていなくて、Qummy限定で販売している商品です。
ソースだけでなく、野菜も一緒にご自宅に届きますので、ソースを野菜に合えるだけで簡単にサラダが出来上がります。
コープ(日本生協連)のブースでは、食品ロス削減に取り組んでアップサイクルした商品の「ざくざくブロックチョコレート」や「甘みがつまったにんじんジュース」などを出品されていました。
日本生協連 虫本さん
「ざくざくブロックチョコレート」は、芋けんぴ製造工程のサイズ選別で食べることはできるが形が悪く排除・廃棄されていた短い端材をチョコレートの中に入れた商品です。
生産地における出荷前の選別工程で、不合格となったバナナをピューレにして、たまごパンにしたり、アイスにしたり、スムージーにしたりしてアップサイクルしています。
他にも豆乳を作るときに生まれるおからをビスケットに入れたり、こういった食品ロス削減に本格的に取り組むようになったのは、2年前ぐらいからです。
イチオシは、「甘みがつまったにんじんジュース」。
にんじん100%のジュースですが、特殊な製法で砂糖不使用なのにとても甘みを感じました。
こちらも製造時に生じたパルプを一部廃棄していますが、このジュースに7%配合。
濃厚な飲みごたえに加えて、廃棄ロス削減にも貢献しているそうです。
はくばくは、「白米好きのためのもち麦」などを出品していました。
はくばく 本多さん(「白米好きのためのもち麦」開発担当者)
もち麦は、お米に混ぜて炊く商品です。
もち麦は、お米のもち米のように もっちりとした食感です。
2010年ごろから販売している商品で、2016年ごろにダイエットに効果があるということでメディアにも多く取り上げられて知名度がアップしました。
最近は、大手3社のコンビニのおにぎりにも導入されています。
また、今年は、コメ不足の影響もあって、再び注目を集めて売上もアップしています。
実際に試食してみると、モチモチ、プチプチした弾力のある食感がありました。
効果としては、もち麦ごはんにすることで、食物繊維が、7.3倍 摂れるそうです。
玄米ごはんと比べても、4倍 摂れるそうです。
麦の真ん中にある黒い線を製造過程で1粒1粒 取り除いた商品が、「白米好きのためのもち麦」です。
こちらも試食してみましたが、先ほどとくらべてプチプチした食感がなくて、白米と混ぜていると、もち麦が入っていることに気づかないかもしれません。
ミツカンは、今年、5月の記事などで紹介した「Fibee(ファイビー)」を出品されていました。
詳細は、その記事をご覧いただきたいと思いますが、発売したばかりの新商品「Fibee ほろあまバウム プレーン」も展示していました。
試食させていただいたところ、しっとりというよりも、フワッと軽い食感でした。
来年の「日本人の食事摂取基準」(2025年版)では、食物繊維の摂取量が 25グラムにアップデートされます。
穀類や海藻類から食物繊維をもっと摂取するように「腸活」を来年以降もっと啓蒙していきます。(ミツカン 小玉さん)
カゴメと2foods(TWO)は、2社で共同開発した「Ever Cheese」や「Ever Egg」を出品していました。
EverEggは、何度か記事で取り上げていますので、割愛して、今回は、10月に発売された Ever Cheeseを取り上げます。
TWO 二本木さん
植物性のチーズで温めると、写真のようにとろーりと とろけます。
実際に試食してみても、食感も味もとろけるチーズのような感じで、言われないと動物性の一般のチーズと間違えてしまいそうでした。
チーズ好きな人が、チーズをたくさん食べたくてもカロリーを気にしてしまうことが多いと思いますが、これなら多少食べてもコレステロールもゼロで、カロリーもあまり気にしないで食べられそうです。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスのブースは、「BEYOND BURGERパテ」や「SPICY Beyond Meatballs」などを出品していました。
こちらもお肉のように見えますが、植物からできているお肉のような商品です。
実際に試食させていただいても、まるでお肉のような味わいで、脳が混乱してしまいそうです。
GREEN GROWERS 川上さん
マルエツ 82店舗で今年の 5月から販売しています。
大豆ではなく、えんどう豆でできています。大豆は大豆臭があるので、えんどう豆は豆の臭いがないので、よりお肉に近いものができます。
お肉の脂身のように見える白い斑点は、ココナッツオイルです。熱を加えると溶けて肉汁を再現します。
赤い部分はレッドビーンズです。
プラントベースフードは美味しくないと思われている人が多いので、こんなに美味しく変わったんだということを試食体験を通じてもっと広めていきたいそうです。
続いて、日本国内の主要みかん産地から、和歌山県、愛媛県、静岡県の3県のブースです。
まずは、和歌山県のブースです。
みかんジュースを試飲しました。酸味が少なく甘さを強く感じました。
和歌山県海南市 矢舩さん
海南市下津町のみかんは、作り方に特徴があります。約400年前から石積みの階段のある段々畑で栽培しています。(矢舩さんの後ろの写真がその段々畑)
日本における みかん発祥の地は、この海南市下津町と言われています。
一般のみかんは、11月 12月に収穫してすぐに出荷するのですが、下津みかんは蔵出しみかんと言って、収穫したみかんを土壁の小屋で、1~3か月寝かすことで酸味が取れて甘みが増してまろやかな味のみかんになります。
次は、愛媛県のブースです。
こちらでもみかんジュースを試飲させていただきましたが、さわやかな味わいでした。
愛媛県 農林水産部 渡邉さん
愛媛のオリジナルの品種2つ、「紅まどんな」と「紅かんぺい」を愛媛のみかん研究所で掛け合わせて、新しく「紅プリンセス」を作りました。
来年の 3月に本格出荷します。春先に収穫できる品種となります。
「紅まどんな」はとろけるゼリーのような食感で、甘みも強く皮が薄いのが特徴です。
「紅かんぺい」はさわやかな甘みが特徴です。
最後は、静岡県のブースです。
こちらもみかんジュースを試飲させていただきました。静岡県のは、まろやかな味わいでした。
みかんジュースといっても、3県でも味がいろいろありますね。
静岡県 経済産業部農芸振興課 村上さん
温州みかんがこれから出回ります。光センサーを使った AI選果(大きさや品質別に選別する作業)を行っています。
また、JA三ヶ日産のみかんは、最近注目されている GABAやβ-クリプトキサンチンの含有量が多く、機能性表示をしています。
静岡県のみかんは、12月から年明けの 1月から 3月にかけて 青島みかんが市場に多く出回ってきますので、ぜひ召し上がっていただきたいです。
キーコーヒーのブースでは、「スペシャルブレンド」の出品をしていました。
キーコーヒー 髙木さん
キーコーヒーの代表的なコーヒーのスペシャルブレンドは、発売が 1970年で、それ以降、付加価値を付けたりしながらリニューアルを繰り返してきました。
1年前に立ち上げた「KEY DOORS+」というブランドで、いろいろな方に幅広く飲んでいただきたいと思って、粉製品、豆製品、ドリップオン®(一杯どりタイプ)といった商品形態を取り揃えています。
コロナ禍に自宅でコーヒーを飲む習慣が増え、また、飲む量も増えてきました。
そんな中、カフェインの摂取量を気にされる方もいるので、コーヒー感を多少残した、カフェイン 30%オフといった商品も出しています。
ニューオータニのブースでは、クリスマスケーキ「新スーパーあまおうショートケーキ」と「スーパーダブルショートケーキ」が 展示されていました。
ニューオータニ 有上さん
「新スーパーあまおうショートケーキ」は、文字通り、あまおうを使ったショートケーキです。
「スーパーダブルショートケーキ」は、あまおうとマスクメロンを使ったショートケーキです。
毎年出していますが、王道のこちらのショートケーキが一番の売れ筋です。
販売もしていますが、ニューオータニの中にある 17店舗のレストランでも同じものを提供しています。
また、東京 23区内についてはタクシーデリバリーでも配送しています。
丸大食品は、「丸大食品 王覇」を出品していました。
丸大食品 山本さん
丸大食品のフラグシップ商品のギフトセット「王覇」です。お中元・お歳暮の時期にしか作らないギフト限定商品です。
お中元・お歳暮といった儀礼的なギフトは少しシュリンクしてきていますが、大切な人やお世話になった人に贈るという日本人特有の慣習は、伝承していきたいと考えています。
丁寧に真面目に作っているということと、将棋に真面目に真摯に取り組んでいる将棋棋士の羽生善治さんの姿が似ているということで「王覇」のイメージキャラクターになっていただきました。
この商品名の字も羽生さんに書いていただいたものです。
7日間以上じっくり熟成させているのが「王覇」のこだわりです。
オエノンホールディングスのブースでは、「しそ焼酎 鍛高譚(たんたかたん)」や「TAN TAKA TAN SHISO梅酒」などが出品されていました。
合同酒精 沼田さん
北海道の白糠町の赤紫蘇を蒸留して使って 1992年から販売しているロングセラーの焼酎 鍛高譚(たんたかたん)です。
元々は北海道のお土産として地元で売られていたのですが、メディアなどに取り上げられて一大ブームになって、それ以降、全国販売することになりました。
ソーダ割にすることが多いのですが、最近は、焼酎 鍛高譚をお茶で割る「鍛茶」も流行ってきています。
「TAN TAKA TAN SHISO梅酒」は、2011年から販売しています。
最後に訪れたのは、エスビー食品のブースで、おなじみの「赤缶カレー粉」が出品されていました。
エスビー食品 七野さん
エスビー食品のブースでは、減塩スープと、減塩スープに「赤缶カレー粉」を加えたものの飲み比べを行っていました。
カレー粉を加えることで減塩スープでも美味しくいただけるという効果を体験できました。
カレー粉以外にもスパイスやハーブで物足りなさをカバーすることもできます。
健康志向の高まりに合わせて、カレー粉の持っている力を前々から提案しているそうです。
(取材: 森川 創)