12月14日公開予定の青春SFラブストーリー映画『きみといた世界』にW主演されている一人、中川可菜さんに独占インタビューしました。
楽しいニュースでは、『きみといた世界』の詳細について既に記事で紹介していますので、ここでは復習をかねて簡単にご紹介します。
©2024 「きみといた世界」製作委員会
≪既報≫
日常では交わることのなかった 2 人が、すれ違いながらも想いを重ねていく 青春 SF ラブストーリー映画『きみといた世界』12月14日公開!
https://tanonews.com/?p=86294
■あらすじ
高校3年生の水野卓(高橋改)はクラスメイトの吉川碧衣(中川可菜)に密かな恋心を抱いている。 碧衣は、親友の横山理奈(保﨑麗)や陽キャの男子生徒たちにいつも囲まれており、コミュ障で陰キャぼっちの卓は、スクールカースト一軍の碧衣を陰から眺めることしかできない。
ある日、卓と碧衣は、他に誰もいない謎の世界に迷い込んでしまう。
困惑している2人の前に、謎の男(弓削智久)が現れ、「2人共が元の世界に戻る条件は、2人の心を合わせ、元の世界とのバランスを取っている“コア”に人間が1人だと認識させること」と教わる。
“心を合わせる”という方法がわからないながらも、試行錯誤する2人だが、卓のコミュ障が原因でそれもうまくいかない。
そんな日々の中でも碧衣は卓の優しさに触れていくが、碧衣の目の前に碧衣が好きだった工藤佑太(阿部快征)が現れる。
果てして卓と碧衣は元の世界へ戻れるのか…
出演:
中川可菜 高橋改
阿部快征 弓削智久
原作・脚本:arawaka 政成和慶
監督・編集:政成和慶
製作・配給:BASARA
2024年/日本/カラー/シネマスコープ/5.1ch/103分
©2024 「きみといた世界」製作委員会
12月14日(土)〜12月27日(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー他全国順次公開
公式サイト: https://kimitoitasekai.com/
X: https://x.com/kimitoitasekai
Facebook: https://www.facebook.com/kimitoitasekai
arawaka X: https://x.com/a_rawaka
■中川可菜さんのプロフィール
1997年10月16日生まれ。奈良県出身。
2010年、第14回ニコラモデルオーディションでグランプリを受賞。2020年、松竹主催による#リモート映画祭で、出演した短編映画「小さな話」が、審査員特別賞を受賞する。
7代目イメージキャラクター「おけいはん」に選ばれた京阪電車など多数のCMに出演。
代表作に『仮面ライダーブレイブ&スナイプ』(2018)、原田眞人監督『ヘルドッグス』(2022)優奈役、テレビ朝日「相棒season21」(2023)矢口綾子役など。
■中川可菜さんへのインタビュー
- 簡単に自己紹介をしていただけますか
奈良県出身で、中学1年生のときに「ニコラ」という雑誌のモデルオーディションに「楽しそう!」と思って応募してグランプリを獲得して、モデルデビューしました。
高校1年生のときに岩井俊二監督の「キットカット」のCMのオーディションを受けたのがきっかけで、難しいけれど、楽しい!と思ってそこからお芝居も始めて、少しずつ映画やドラマに出演させていただく機会が増えていきました。
- 奈良県出身というと、鹿がそばにいるイメージがありますが
鹿がいるのは若草山や奈良駅・奈良公園周辺だけで私の住んでいた住宅街に急に鹿が現れることはないです。
でも、自然豊かな場所なので、イタチやタヌキが出てきたり、雨上がりにカメが道路を渡ったりしていました(笑)
- 関西のイントネーションも全然ないですね
関西の友達と話すときや家では関西の方言は出ますが、東京にいるときはなぜか関西弁が出ないのです。
ただ、台本に登場する言葉の中には、撮影時にイントネーションが違うと指摘されることもあります。
- 映画『きみといた世界』に出演したきっかけを教えてください
高校生のときにミニシアターにハマって、毎週、映画を観に行っていました。
そのときから、ミニシアターで上映される映画に主演したいと思って、それが夢の一つになっていました。
『きみといた世界』の企画書を読んで、もしかすると夢が叶うかもしれないと思ってオーディションにエントリーしました。
- オーディションで主演に選ばれた理由を監督から何か言われましたか
監督には言われていないですね(笑)
原作・脚本ご担当の arawakaさんにオーディションで演じた際の語尾「〇〇だね」の「ね」の言い回しが他の方に比べて、ナチュラルで良かったと言われました。
- ご自身ではどんなところがうまくいったと思いますか
うまくやろうと思ってもできないので、その場で感じた自然な動きを大事にしています。
試写を観たときに、バスケットボールを取るときに梯子から落ちるシーンがあるのですが、自分で観て「きれいに落ちて、うまい!」って、笑っちゃうぐらい自画自賛しました(笑)
また、監督から指示されて泣くシーンがあるのですが、要望どおりにポロッと涙が出て、一発でうまくできたと思ったのですが、その後何回も撮り直しがありました(笑)
- W主演のお相手 高橋改さんとは初共演だそうですが、どんな印象でしたか
顔合わせのときの第1印象は、台本で読んだ役柄のイメージの水野くんっぽいって思いました。
実際は、むしろ監督のほうが水野さんのモデルにしているのではと思うぐらい役柄に近くて、高橋さんは話してみると、全然そんなことはなくて、独特の感性や話すときのテンポ感とか考え方とかを持っていて、芯のある方だなと思いました。
役作りもしっかりされていて、演じる上で、掛け合いもとてもやりやすかったです。
- 映画のどんなところを観てほしいですか
二人が謎の世界に迷い込むのですが、なぜ迷い込んだのか、どうやったら出られるのかというところを楽しんでいただきたいのと、青春ラブストーリーでありながら、SFというところも楽しんでいただきたいと思います。
重めのラブストーリーではなくて、ピュアな高校生の青春を描いているので、気軽に観に来てほしいですね。
- 直近の予定を教えていただけますか
来年公開予定の映画『ゴリラホール』という大阪に実在するライブハウス「ゴリラホール」を舞台にしたガールズバンドの映画に主人公の姉役で出演します。
熱い青春映画です。劇中、ライブシーンを撮影したのですが、本当にデビューしてほしいと思うぐらいすごく盛り上がって好評でした。
バンドメンバーを演じた方々は、ほとんど芝居経験のない方々なのですが、経験がないとは思えない堂々とした演技で、そんなところもぜひ観ていただきたいです。
- 中川さんは何か楽器はされますか
中学時代にギターマンドリン部に所属して、3年間、クラシックギターを担当していました。
- これからどんなことに挑戦したいですか
映画『きみといた世界』は、公開されてみなさんに観てもらって初めて夢が1つ叶うことになります。
公開されるまで少し時間があったので、もしかして公開されないまま夢が叶わないんじゃないかと不安に思ったこともありました。
公開されるまで見届けることが、今の目標です。
その先は、自分の携わった作品で何か賞を獲りたいと思っています。
広告のモデルのお仕事も多いので、広告でも賞が獲れたら嬉しいです。
広告に関しては、汐留にある広告ミュージアム「アドミュージアム東京」に行くのが好きで、展示されている過去の受賞作品を観て、元気をもらったり、オーディションを受けるときの参考にしたりしています。
- 楽しいニュース向けに「楽しい」にまつわる話を教えてください
まずは、『きみといた世界』の撮影で楽しいエピソードは何かありますか
撮影期間中、ロケ地に始発から終電まで毎日ずっと通いつめていたのは、充実した時間で、すごく楽しくてスタッフさんとも仲良くなりました。
私が先に撮影が終わって(オールアップして)、「お疲れさまでした!」と先に帰ったふりをして、弓削智久さんと高橋さんがオールアップするまで更衣室で隠れて、花束を持ってサプライズ登場したのはお二人も喜んでくれて、すごく楽しかったですね。
- プライベートで最近、何か楽しいことやハマっていることはありますか
恋愛リアリティー番組を観るのが好きで、Netflix「あいの里 シーズン2」にハマって最新話まで一気見しています(笑)
「あいの里」は、映画のような美しい恋愛リアリティー番組ではなく、現実的な恋愛リアリティー番組ですごく面白いです。
- 普段の生活の中で「楽しい」と思える瞬間はどんな時ですか
旅行に行くのは好きで、最近、韓国に友達と行きました。
初日に行った明洞(ミョンドン)は、日本人の観光客が多くて、店員さんも日本語が話せて、新大久保に来ているのかと錯覚するぐらいで、韓国にやってきたという感覚がなかったのですが、2日目に行った聖水(ソンス)では、たまたま見かけたおしゃれなレストランを見つけて、お店に入ってみたら、周りは韓国人しかいなくて、店員さんも韓国語しか話せなくて、やっと韓国に来た!といった感覚を味わうことができました。
海外にやってきたという感じられる瞬間がすごく楽しいですね。
言葉が通じないとか、文化の違いが味わえるのが海外旅行の醍醐味だと思っています。
- そういえば、旅行の資格をたくさんお持ちですよね
はい、観光や旅行が好きで、大学で観光学を学んで、学んだ証として、何か資格を取ろうと総合旅行業務取扱管理者という国家資格を取得しました。
この資格を何かに活かせればとは思うのですが、まだ活かせてはいないです(笑)
安い航空券、良いホテル、良い時間帯といった旅行のプランニングを考えるのは好きですね。
- 最後に、楽しいニュースの読者のみなさんに一言お願いします
『きみといた世界』は、幅広い年齢層の方に楽しんでいただける映画です。
もし今、青春の中にいる方なら、この映画を観て、勇気をもって行動してほしいと思います。
もう少し上の年代の方でしたら、この映画を観て、クラスに一人はこういう人がいたな~と学生時代のことを思い出して懐かしんで楽しんでもらえたらなと思います。
- ありがとうございました
(取材: 森川 創)