『渡邊雄太 ~傷だらけの挑戦者~』監督:久米和也 ©TBS
2024年 4月、世界最高峰 NBA でのキャリアを自ら終わらせ、日本の Bリーグ参戦を発表。
アスリートとしての絶頂期に、なぜこの決断を下したのか?
シーズン開幕からの度重なるケガ、そして日本代表のチームメート・八村塁の協会批判に揺れるバスケットボール界。
すべてを背負いながら、自らの道を切り開く男の生き様に迫るドキュメンタ リー映画『渡邊雄太 〜傷だらけの挑戦者〜』が TBS ドキュメンタリー映画祭2025にて上映中です。
昨日 3月 15日(土)の上映初回に、久米和也監督とシーズン真っ只中にも関わらず渡邊雄太選手が来場し、舞台挨拶をしました。
左から 久米和也監督、渡邊雄太選手
【日程】:3月 15日(土)
【会場】:ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1
【登壇】:久米和也監督/渡邊雄太選手 *敬称略・順不同
渡邊雄太選手を至近距離てみられる貴重な機会ということもあり、バスケファン埋め尽くされた会場は、イベント前から終始熱気に満ち溢れていました。
上映後、渡邊選手と久米監督が登壇すると MC から「今回の舞台挨拶、即完だった そうです」と登壇の2人と来場客に報告すると、渡邊選手ははにかんだ笑顔を見せ、会場から大きな拍手が起こりイベントがスタート。
- 映画の感想は?
渡邊さん:
久米さんがずっと取材をしてくださって、映画を見させていただきましたが、本当に素晴らしい内容だったと思いました。
- TBS から最初にこの密着取材の話が来た時の心境は?
渡邊さん:
最初は、あんまりよく知らないまま取材を受け てて、「情熱大陸」だけだと思った。
最近になって映画になると聞きいてびっくりしました(笑)
久米監督:
NBA に入るときからずっと取材をさせてもらっていたので、どこからが何のための取材で撮影させてもらっていたか…
『渡邊雄太 ~傷だらけの挑戦者~』監督:久米和也 ©TBS
- なぜ久米監督の取材を受けたのか?
渡邊さん:
(久米が取材担当になって)僕がグリズリーズ2年目の開幕前、同時期に八村瑠偉選手も NBA が決まって、 その時マスコミの人がみんなロサンゼルスに行ってしまったんですが、久米さんはメンフィスにきてくれて、この人についていこうと思った。
- 久米監督が密着していて気付いたことは?
渡邊さん:
意外と入場の所で、(選手たちは)裏側でバタバタなんだなと。
- 映画の中で描かれている試合直前の歯磨きするシーンについて
渡邊さん:
試合前のミーティングの前に必ずバナナを食べるんです。
そのバナナを食べたまま試合に出ていくのは嫌なので、ミーティングが終わった後のあのタイミングでしか歯磨きできないんで、しょうがないんです。
今でもコーチのミーティン グが長くなればなるほど、僕の歯磨きの時間が短くなるんです(笑)
『渡邊雄太 ~傷だらけの挑戦者~』監督:久米和也 ©TBS
- もうご両親がこの映画を観ましたか?
渡邊さん:
いや、まだ見てないで す。
- もしご覧になったらなんと言いそうでしょうか?
渡邊さん:
父親 からはお前でいいのか?と言ってきそう。
母は自分が泣いてるシーンを見て泣くんじゃないでしょうか?
『渡邊雄太 ~傷だらけの挑戦者~』監督:久米和也 ©TBS
- 八村選手について自ら記者会見を開いたことについて
渡邊さん:
トムも塁も、へんな見られ方をするのは 嫌だった。
他人事ではすまなかったので、言ってておきたかった。
- 最後に
渡邊さん:
ジェッツのチームはやっと自分たちらしさというのをコート上で出せるくらいになってきた。
あと20試合なので、1試合も落とせなくなってきた。
僕含めて選手が頑張れるのは、皆さんの応援があってのこと。
僕のことも、千葉ジェッツのことも応援していただけたら。
久米監督:
(渡邊選手の挑戦する姿を見て)今日より明日。明日より明後日という風に、僕も成長していきたい、と思えるようになったのは渡邊選手のおかげです。
(今後の取材については)渡邊選手はまだ、千葉ジェッツに来て1年目。
第2章はこれから。日本代表としてもまだまだ活躍していただきたい。
この映画祭が終わっても、渡辺雄太の戦いは終わってないので、引き続きぜひ応援して欲しい。
■『渡邊雄太 ~傷だらけの挑戦者~』
監督:久米和也 ©TBS
プロバスケットボールプレーヤー渡邊雄太 30歳。
去年 4月、世界最高峰 NBA でプレーする権利を自ら破棄し、日本の B リーグ参戦を発表した。
アスリートとしての絶頂期に、彼はなぜ帰国を決断したのか?
「このままやったら一生バスケットができなくなるかもしれない…」知られざる精神面の異変。
シーズン開幕からの度重なるケガ。そして、日本代表のチームメート・八村塁の協会批判に揺れるバスケ界への想い。
自らの道をもがきながら切り開いていく男の生き様とは…。