牛乳などの飲料・食品用紙パックを製造している日本テトラパック株式会社は、6月 1日の「牛乳の日」を前に、本日 5月 27日(火)に「冷蔵不要の紙容器で生活が変わる 牛乳の新常識!ロングライフ牛乳活用術」を開催しました。
左から 日本テトラパック株式会社執行役員マーケティングディレクター 鍜治葉子さん、小倉優子さん、東北大学 名誉教授 齋藤忠夫先生
■小倉優子さんが牛乳の新常識クイズに挑戦! 常温保存可能な牛乳を知って一言 「常温牛乳で賢くストック!」
このイベントは、たくさんの方々にからだに嬉しい栄養素が豊富に含まれている牛乳をいつでもどこでも楽しめるロングライフ牛乳の価値を知っていただくことで、消費が減少している牛乳市場を盛り上げていきたいとの思いで、九州乳業株式会社、熊本県酪農業協同組合連合会、北海道日高乳業株式会社、南日本酪農協同株式会社、株式会社明治、森永乳業株式会社、雪印メグミルク株式会社の計7社の乳業メーカーの協力のもとに開催。
日本テトラパック株式会社 執行役員マーケティングディレクター 鍜治葉子さん
鍜治さん:
テトラパックは、1951年、スウェーデンで創業しました。
現在は世界 160国以上で活動して、ビジネスを通じて、食の安全と持続可能性に貢献しています。
常温保存を可能にするという仕組みが3つ、あります。
まず、1つ目、中身を超高温で、瞬間的に、滅菌することから始まります。
2番目に、光や酸素を通さない、密菌をされた6層構造の紙を使用して、3番目、無菌の環境の中で、食材を充填するという仕組みになっています。
日本では、ロングライフ牛乳の流通量は実は全体の牛乳全体の流通量の中で実に 2%で非常に少ないです。
たくさんの方々に「常温保存可能なロングライフ牛乳」の価値を知っていただくことで、消費が落ち込んでいる牛乳市場や社会課題を盛り上げていきたいです。
次にトークセッションでは、忙しい主婦の代表として小倉優子さん、牛乳博士の齋藤忠夫先生がゲストで登壇。
日本テトラパック株式会社 マーケティング部 マーケティングマネージャー 山口弘明さん
まず、お子様と一緒に牛乳をよく飲んでいると話す小倉さんに齋藤先生から、牛乳が準完全栄養食といわれる栄養バランスの良い飲み物であること、栄養豊富だからこそ傷みやすく殺菌や充填、管理の方法など、細かく規定が定められていることなどについて、解説がありました。
写真の問題の正解は「B」
写真の問題の正解は「C」
写真の問題の正解は「C」
続いて小倉さんにロングライフ牛乳にまつわる3問のクイズが出題され、小倉さんは 3問中 1問正解。
「ロングライフ牛乳は、保存料などの添加物を一切使用せずとも、常温で3か月の保存が可能」というクイズの回答に…
小倉さん:
牛乳は1ヵ月もつだけでもありがたいのに、保存料を使わずに常温で3か月ももつなんてすごい!
齋藤先生と山口さんから、ロングライフ紙パックがどのような原理で常温保存が可能になるのかや海外ではどのように扱われているか、常温で長期保存が可能であるからこそ可能な牛乳の活用術についても解説がありました。
常温保存可能な牛乳を知って一言とリクエストされた小倉さんは、「常温牛乳で賢くストック!」とパネルに記入。
■準完全栄養食の牛乳は子育てには欠かせない
小倉さん:
子どもたちがいるので牛乳は欠かせないです。子どもたちはスポーツをやっているので朝ごはんに、私はカフェラテにして毎日 2杯飲むのを習慣にしています。
小倉さんと同じように特にお子様のいるご家庭では、牛乳を飲む習慣が多いと思いますが、齋藤先生によると、牛乳は、カルシウムの他、たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルといった 5大栄養素が豊富に含まれている「準完全栄養食」のため、栄養補給にぴったり。栄養豊富だからこそ傷みやすいが、ロングライフ紙パックは殺菌や充填、管理の方法などの細かい規定をクリアしているため、安心で安全な紙パックだと解説しました。
■小倉優子さんも驚きのロングライフ牛乳の秘密
ロングライフ牛乳が常温で長期保存可能な秘密について、齋藤先生と日本テトラパック マーケティングマネージャーの山口さんが解説しました。
無菌の状態で牛乳を充填
傷みやすい牛乳の安全・安心を守る6層構造の紙容器
① ポリエチレン(容器成型時のシール)
② ポリエチレン(アルミ箔とポリエチレンの接着)
③ アルミ箔(光&酸素の侵入防止と中身製品の保護)
④ ポリエチレン(紙とアルミの接着)
⑤ 紙(印刷と容器強度)
⑥ ポリエチレン(水分の遮断)
ポイントは、①牛乳の中の微生物がゼロ ②6層構造の紙容器という点。
ロングライフ牛乳は、140℃台での超高音瞬間殺菌で処理され、さらに滅菌された紙容器に完全に無菌の環境下で充填されています。
そのため、商品の変質の原因となる有害な微生物が容器の中に混入せず、保存料を使用せずとも常温での長期保存が可能となっています。
また、充填する紙容器は、紙、ポリエチレンとアルミ箔を使った6層構造になっているため、微生物がゼロの状態を維持することはもちろん、酸素や光を通さず、酸化による劣化も防ぎ、食品の品質を保っています。
微生物が存在しない仕組みかつ、容器が酸素や光を遮断する構造こそが、牛乳が保存料不使用でも常温で長期保存ができる秘密となっています。
小倉さん:
この高度な技術があるからこそ常温保存が可能なのですね。理由を知れて安心しました!
■海外では当たり前!環境にも優しいロングライフ牛乳
ロングライフ紙パックはスウェーデンで開発されました。
常温保存可能な牛乳は、日本での認知度は10%台*で、まだまだあまり知られていませんが、海外では広く普及しています。
齋藤先生によると、特にヨーロッパでは人気が高く、イタリアやフランス、スペイン、ドイツでは、スーパーの売り場でたくさんの種類の牛乳が常温で置かれているようです。
近年では、持続可能(サステナブル)であり、再生可能な資源としての紙パックの価値が注目されており、SDGsの観点からも、ロングライフ牛乳が選ばれています。
*出典:日本テトラパック調べ(2024年11月、全国の一般消費者30,000人を対象としたインターネット調査)
イタリアのスーパーのロングライフ牛乳の売り場
■小倉優子さんも「これからはロングライフ牛乳を選びたい!」
「常温で長期保存ができるロングライフ牛乳」は、冷蔵庫に入れずにストックができるため、通販サイトなどでまとめ買いをすることで、頻繫な買い物の手間や買い忘れが解消されるだけでなく、使いたいと思ったときにすぐに使えるので、日頃の家事で大活躍してくれます。
また、冷蔵庫に入れておかないと傷んでしまうという牛乳のイメージから離れ、どこにでも気軽に持ち運べることもロングライフ牛乳の利点です。
クーラーボックスに入れなくても、お弁当やちょっとしたおでかけに持っていくことができます。
牛乳とは無縁と思っていた「ストックができる」「常温で持ち運びができる」というメリットに、「忙しい主婦にとってはありがたく、まさに新常識!」と小倉さんも驚いていました。
小倉さん:
これまで牛乳を外に持っていくという発想がなかったですが、これからはスポーツをやっている息子にも、栄養バランスの良い牛乳を持たせることができて嬉しいです。
ロングライフ牛乳ですが、様々なメーカーから商品が出ており、スーパーや通販サイトで手軽に買うことができます。
(情報提供: 日本テトラパック株式会社 ロングライフ紙パック事務局、取材:森川 創)