地球温暖化による気候変動で、年々、夏日(最高気温25℃以上)や真夏日(最高気温30℃以上)が早まっています。
それに伴い、「夏バテ」も早期化しています。
日本テトラパック株式会社 リセッ豆乳プロジェクトが、全国の 20代~60代の男女を対象に意識調査を実施したところ、今年に入ってから約半数(51.6%)が夏バテ症状を感じているという結果となりました。(※)
今回の調査結果を受けて、今年の夏バテ対策にピッタリの料理として、韓国料理研究家・本田朋美先生に監修いただいた、植物性たんぱく質が豊富な豆乳スープがベースの豆乳冷麺「コングクス」のレシピをこの記事の後半でご紹介します。
また、都内の韓国料理店では、5月から本場のコングクスの提供を開始しているお店も登場しており、豆乳冷麺「コングクス」が冷やし中華やそうめんとともに夏におすすめの麵料理として日本でも広がっていくことが期待されます。
東京・新大久保で豆乳冷麺「コングクス」を提供しているお店を取材してきました。
■新大久保ブデチゲ 駅前店
東京都新宿区百人町 2-2-7 SeoulTown 2F
03-6380-2098
新大久保ブデチゲ 駅前店は、店名の通り、プデチゲが有名な韓国料理店で、JR 新大久保駅から徒歩2分の場所にあります。
外観
お店の入口
店内の様子 広々とした席の配置と、窓からの採光で明るい店内でした。
チャミスルのピンクのカエルがお出迎え(お店には 緑のカエルもいます)
趙元旺(チョウ ウォンウ)さん
お店の責任者である趙さんに豆乳やコングクスについてお話を伺いました。
趙さん:
韓国の豆乳は、日本の豆乳に比べて、甘いです。
日本の豆乳のように大豆本来の素材の香ばしさを楽しむというよりも、甘くして飲む人に好まれるような味付けになっています。
お店で提供している豆乳は、店内で大豆を挽いて作っている自家製豆乳です。
韓国で夏に食べるものとして、冷麺とコングクスがありますが、冷麺は焼肉のあとに食べたりするように冬でも食べます。
一方、コングクスは、6月ぐらいから 9月ぐらいまでの夏の時期に食べます。
韓国では、黒豆を使ったコングクスもあります。
コングクスは、お塩が隠し味として味を左右します。うちのお店では、甘みを引き出す製菓用のお塩を使用しています。
松の実やくるみ、ピーナッツを入れて香ばしさを出すお店もありますが、うちではそれらは入れずに大豆本来の香ばしさを楽しんでいただくようにしています。
大豆自体は、韓国のものよりも美味しい大豆を使用していますので、韓国のコングクスよりも当店のコングクスのほうが美味しいと自負しています(笑)
5月から夏季限定で冷麵フェアを開催しており、「コングクス+炭火プルコギ SET」は、植物性と動物性のたんぱく質の両方を同時に摂れるのも魅力的です。
実際に「コングクス+炭火プルコギ SET」を食べてみました。
コングクス+炭火プルコギ SET
コングクス(お店のメニューでは、濁音の付かないコンククスとなっていました)
自家製の豆乳がたっぷり入っている中に、冷や麦ぐらいの太さの麺が入っていました。
味は、例えて言うなら、ビシソワーズ(じゃがいもの冷製クリームスープ)に近い味で、とてもあっさりとした味わいでした。
趙さんが話されていた製菓用のお塩のやさしい塩味も感じられます。
コングクスの冷たくてあっさりとしたシンプルな味は、暑い日が続いて疲れて食欲が湧かないようなときに合いそうに思いました。
製菓用のお塩を追い塩ができます
炭火プルコギ
一方、豚肉を使った炭火プルコギは、コングクスとは対照的に甘みと香ばしさが印象的で、お肉をガッツリ食べたいという欲求を満たしてくれる一品でした。
日本食で例えるなら、コングクスがごはんで、プルコギが主菜というイメージに近いかもしれません。
新大久保でショッピングを満喫してお腹が空いた頃にお店に立ち寄って、たっぷりめのコングクスと炭火プルコギをいただくのが編集部のお勧めのコースです。
その他、新大久保には、「辰家(ヂンガ)」、「サムスンネ」、「珍食堂」などでもコングクスを提供しています。
■辰家(ヂンガ)
東京都新宿区百人町 1-3-3 サンライズ新宿A 1F
■サムスンネ
東京都新宿区大久保 2-18-10 新宿スカイプラザ108
■珍食堂
東京都新宿区歌舞伎町 2-19-7 新田中ビル 1F
また、ガストやデニーズといったファミリーレストランでも豆乳冷麺を提供しています。
ガスト 涼麺フェア: https://www.skylark.co.jp/gusto/menu/fair2/index.html
デニーズ 飯田商店監修「オリエンタル冷やし豆乳担々麺」: https://www.dennys.jp/menu/collaboration14/campaign/
さて、なかなかお店に行けないという方のために、韓国料理研究家・本田朋美先生に監修いただいた家庭でできる豆乳冷麺「コングクスレシピ」をご紹介します。
■「ズボラでも超簡単 コングクスレシピ」
材料(2人分)
・無調整豆乳…500ml
・白だし 大さじ 1
・塩…適量
・そうめん 200g
※ひやむぎ、うどんでも可
・すりごま 大さじ 1
・白菜キムチ 適宜
・ゆで卵 1 個
・ハム 2 枚
・きゅうり…1/4 本
・トマト…1/2 個
作り方
1. 無調整豆乳に白だしを入れて混ぜ、塩で味を調えたら、冷蔵庫で冷やす。
2. ハムときゅうりとせん切りにし、トマトは幅 3mm の薄切りにする。ゆで卵は縦半分に切る。
3. 素麺を表示時間どおりにゆでたら水でよく洗い、ザルにあげて水気をしっかり切る。
4. 器に素麺を盛りつけ、ハム、きゅうり、トマト、ゆで卵をのせ、豆乳スープを注いで完成。
5. 白菜キムチがあればコングクスに添え、途中から入れて味に変化をつける。
本田朋美先生のコメント:
韓国では、食卓にナムルやキムチなどの常備菜が並び、サムギョプサルや魚料理など、何でも野菜に巻いて食べる習慣があり、自然と野菜や植物性食品の摂取量が多くなるのが特徴です。
なかでも、豆類は重要なたんぱく源 として日常的に食卓に取り入れられており、豆腐や豆乳を使った料理が豊富です。
とくに豆乳は、韓国で日常的に飲まれている飲料であると同時に、料理にも活用されています。
その代表的な料理が「コングクス」です。コングクスは、豆乳をベースにしたスープで冷たい麺をいただく、夏の定番料理。日本で いう冷やし中華のような存在で、暑さで食欲が落ちがちな夏でも食べやすく、“夏バテ対策”としてもおすすめです。
また、豆乳は植物性たんぱく質が豊富なため、動物性たんぱく質とバランスよく摂ることで、健康的な食生活に もつながります。冷麺やビビン麺に次ぐ第 3の韓国麺料理として、コングクスは今後、日本でもさらに受け入れ られていく可能性があるでしょう。
この夏は、豆乳を使ったヘルシーなコングクスで、たんぱく質の動植物バランスを整えながらおいしく夏バテ対策してみませんか?
本田朋美先生のプロフィール
2009 年より料理教室・講座をスタート。
現在は韓国料理店のアドバイザー、企業へのレシピ 提供・イベントの企画開催、ツアーの企画開催、執筆、メディアへの出演などを通じ、韓国料理 の魅力を伝える活動を行っている。
ブログ「本田朋美(ほんだともみ)のコリアンワールド」を運営。
2020年 12月「韓国ドラマ食堂」2022年 9月に「はじめてキムチの本」2024年 9月 「クンムルなしでは始まらない!」を出版。
慶熙サイバー大学外食調理経営学部在学中。
オフィシャルサイト: https://www.tsunagaru-hangul.com/
instagram: https://www.instagram.com/tomomi0308/
■リセッ豆乳プロジェクト
たんぱく質の不足や動植物性たんぱく質のバランスの乱れが様々な不調を招いています。
豆乳などの食品・飲料用紙パックを製造している日本テトラパックが進める“リセッ豆乳プロジェクト”は、良質な植物性たんぱく質を含む豆乳を食生活に手軽に取り入れていただき、動植物性たんぱく質のバランスをととのえ健康な体づくりをサポートする取り組みです。
※
調査概要
調査名 :夏バテの早期化に関する簡易調査について
調査方法 :インターネット調査
調査期間 : 2025年 5月 19日(月)
調査対象者 :全国の 20 代~60 代の男女 500 名(※例年、夏バテを感じている人)
調査主体 :日本テトラパック株式会社 リセッ豆乳プロジェクト
(取材協力: 日本テトラパック株式会社 リセッ豆乳事務局、取材: 森川 創)