株式会社ツムラは、2021年に「#OneMoreChoice プロジェクト」を発足し、生理のつらさを我慢しなくていい社会を目指して活動をしています。
プロジェクトの一環として、一般向けイベント『違いを知ることからはじめよう展』を本日 7月 24日(木)から27日(日)までの4日間、丸ビル イベントスペース「マルキューブ」にて開催中です。
同日 7月 24日(木)、「#OneMoreChoice プロジェクト」記者発表会が開催されました。

「#OneMoreChoice プロジェクト」と今日から開催される「企画展」について説明する株式会社ツムラ経営統括本部コーポレートコミュニケーション部ブランディングデザイン課長宮城英子さん

宮城英子さん:
企画展はイントロダクションから始まり気づく、想像する、向き合うの4つのエリアを順に巡ります。
まずイントロダクションです。
ここでは生理PMSに関するこれまでの調査結果などを掲示しています。
生理に伴う現状課題などについて知っていただいたり、生理に詳しくない方も理解を深めていただけるような導入になっています。

次は、「気づく」エリアです。
隠れ我慢は隠れているからこそ本音やその辛さが見えません。
それを今回は音声や漫画で可視化しました。
これらを通して、自分と違う症状による辛さに気づくきっかけの場としています。
月経中と呼ばれるような腹痛腰痛だけではなく、他にも身体的な症状にも様々あるとととに精神的な症状、イライラ感、不安感なども対象としています。

そして3番目は、「想像する」エリアです。
生理PMSの症状に伴う辛さは目に見えないものの1人1人違います。これを可視化しました。
生理に伴う課題では生理痛が多く取り上げられますが、実際には生理痛だけではなくPMSも含め様々な症状があり、そしてそれらが日常生活に影響していることも問題の1つです。
今回は実際の声をもとに症状そのものだけではなく、それによりいつも通りに行かない状態を疑似体験できる部屋を用意しました。
ここでは生理に伴う倦怠感、だるさ、眠気、集中力の低下による影響などを疑似体験できます。
そして、生理VR体験装置です。
社内でも研修、社内の研修でも、男性が理解する手助けになったことから、今回の展示コンテンツにも起用しております。
会場ではそれぞれのエピソードも掲示していますので是非ご覧ください。
想像するエリアでは最後に2022年に公表した1人1人違う生理PMSに伴う辛さを形に表現した時のクリエイティブと動画も展示しています。

最後に「向き合う」のエリアです。
展示を巡り気づきがあったことを活かしながら自分や周囲の誰かが隠れ我慢しないために自分に合った我慢に変わる選択肢ワンモアチョイスを考える場所です。
自分に合った選択肢は1つではなくその時々人それぞれだと考えています。

この展示を通し、生理PMSの症状やそれに伴う辛さを抱える方はもちろん周囲の方々の症状そのものだけではなく、その人の置かれた環境によって生まれる辛さに目を向けていただくきっかけになればと願っております。
そして、それぞれの立場で我慢に変わる選択肢、ワンモアチョイスを見つけることで、誰もが心地よい社会に近づく一歩となれば幸いです。

池田美優さん(みちょぱさん)
続いて、モデル、タレントとして活躍中の池田美優さん(以下、みちょぱさん)が登壇しました。

みちょぱさん:
このプロジェクトが大きくなることによって、みんなが言い出しやすくなったり、言える機会ができるので、すごい良いプロジェクトだなと思いました。
時間がかかるかもしれないけど、ちょっとずつこの「隠れ我慢」って言葉が広がって、言える時代になればいいなとは思いますね。

- 生理PMSを辛く感じた時、辛いことを我慢していつも通り仕事や家事をしたり、学校に行くなどした人は68.5%でした。
みちょぱさんが実際に我慢したエピソードはありますか?
みちょぱさん:
この仕事は休めないし、仕事の穴を開けるわけにはいかないので、隠れ我慢しているのかな。
裏では隠れ我慢しないようにするために、マネージャーやスタッフには逆にアピールします。
生理の時はポーチを隠す人もいますが、私は今、生理で辛いんだっていうのをアピールするようにポーチを隠さずに持っていきます。

- 普段感じる生理PMSに伴う症状について聞いたところ、イライラ感、腹痛、眠気、腰痛に続いて疲れやだるさという回答もありました。
みちょぱさん:
人によって症状が違うのは本当にそうで、重い人、軽い人もいます。
友達とはオープンにしてるので、予定があっても重い子が生理だってなったら、今日は無理しないで、という関係を築き上げてきました。
私は眠気が毎月来ます。別に寝不足なわけじゃないのですが、なんかだるい感じ、だる重い感じの眠気で、腹痛とかも月によってあります。
2か月に1回のペースで痛い月、痛くない月が繰り返されます。

- 男性、女性それぞれに生理の症状として知っているものについて聞きました。
女性は7.3種類だった、一方で男性は3.5種類と倍以上の差がありました。
みちょぱさん:
こういうのがあるだと、もっと知ってもらえたら、言いやすくもなるし、理解もしてくれるのかなと思います。

- 生理PMSに伴う症状の辛さが1人1人違うってことは今残念ながらあまり知られていないっていうのが現状です。
人によって症状やその度合など辛さが違うことを知ってもらいたいかどうかっていうのを聞きました。
91.9%が思う、ややそう思うと答えました。

- 知ってもらいたいだけではなく、人によって辛さが違うことを知ってもらうことは「助けになる」と答えた人が92.1%。
みちょぱさん:
私は夫婦で生活してるので、生理の話を普通にするんですが、イライラしたり機嫌が悪い時はもう喋りかけないというスタンスを取っています。
夫はそれを感じ取ってくれて、そっとしておいてくれます。

- 伝えたいけれども伝えられないことで対人コミュニケーションに悪影響を及ぼしてしまった経験があるかどうかについて聞いてみました。
左側の皆さんは、生理PMSに伴う辛さが日常生活に支障が全くない人たちのグループででも22.3%。
右側の皆さんは、生理PMSに伴う辛さが日常生活に影響すると答えた方々は 61.4%。
どちらを合わせてもやっぱり多くの方が対人コミュニケーションに悪影響が出た経験があると。
みちょぱさん:
頭痛かったり、イライラしたり、眠かったりすると会話もちょっと雑になっちゃったりとかしますよね。

- 生理PMSの話題の振り方を聞くと男性が54%、女性が56.4%が生理PMSについて話題の振り方がわからない。
みちょぱさん:
力になりたいと思っている人が多いのはすごくいいことだと思います。
伝える側もそれをこう受け止める側もやっぱりちゃんとした知識を持ってほしいですね。

- みちょぱさんは先に『違いを知ることからはじめよう展』の会場ご覧いただいたんですよね。
体験してみていかがでしたか?
みちょぱさん:
実際に井桁弘恵さんの副音声を聞かせていただいたんですけど、同じ芸能の仕事をしてる中では、ちょっと分かるかもとかいう話を聞けたり、全く同じではないけど似たような経験があるなとか、漫画とかもすごく分かりやすかったです。

- 「想像する」のエリアでは、いつも通りできないことを疑似体験できるコーナーがあります。
「いつも通りに行かない部屋」での疑似体験のうちの1つをみちょぱさんに体験していただこうと思います。
みちょぱさんにはコートを羽織っていただいて…

みちょぱさん:
重、重い! みんなには伝わってないでしょ、これ。猫背になる感じ。
このだるさ、なんか何とも言えないだるさ。風邪引いてるとかそういうのと違う、もう動きたくないっていう。
このままじっとしておきたいし、できるなら寝っ転がっていたい、という感じです。

みちょぱさん:
メッチャ疲れています、今(笑) 生理のときは、これにプラスして、イライラしたり、お腹や頭が痛くなったり、肌荒れしたり、外に出たくないですね。
私のこの辛さをあとで会場でぜひ体験してください。

- 心地よく生きるために我慢以外の選択肢、みちょぱさんならではの #OneMoreChoiceを発表してください。

みちょぱさん:
「ポジティブに開き直る!」です。
生理は人によってバラバラですし、私は眠くなったりイライラしたりするのですが、それを開き直ることによって、家にいるときは、いい意味で生理のせいにして、何もしないというふうにポジティブに前向きにとらえて自分の身体に向き合って開き直ることでだいぶ楽になります。

- 今日のイベントに参加して新たな気づきはありましたか?
みちょぱさん:
私の生理PMSの症状をオープンに話すのはなかなかないので、私みたいな人がいることを理解してもらえる場があって良かったなと思います。
ー 結婚3年目を迎えて、二人だけのルールがあれば教えてください。
みちょぱさん:
二人とも別々に仕事をしているので、家にいて時間が合うときは、必ず一緒にお風呂で話をする時間にしています。
家事もバラバラですが、なぜか洗濯だけは一緒にやろうとか。洗濯機から取り出すのは私が行い、浴室に干すために洗濯物を渡してバケツリレーのようなことをしています(笑)
ー いつも通りにいかない日にみちょぱさんはどのように乗り越えていますか?
みちょぱさん:
生理の日はいつも以上に浮腫むんです。そういうときに身体が出るような撮影があったりするので、トレーニングで追い込んだり、食事量を減らしたりしてがんばるようにしています。
- みんなに知られてないけど知ってほしいと思ってることはありますか?
みちょぱさん:
ちょいちょい言ってはいるんですけど、私、お酒が全く飲めないんです。
テレビの収録やロケで、ソフトリンクを私は普通に頼むんですけど、それを見た視聴者が妊娠しているのって毎回言われるんですよ。
それもちょっとそろそろやめていただきたい(笑) 本当ただ飲めないだけなので(笑)
飲みに誘わないでください、私、飲めません(笑)
ー 『違いを知ることからはじめよう展』に行こうとされている方へメッセージをお願いします。
みちょぱさん:
性別問わず、年齢問わず、知るいい機会だと思いますし、自分で体験できるエリアもあるので、ちょっと知っておくことで、対人関係も楽になるので、気軽に足を運んでもらえたらと思います。

(取材: 森川 創)







