暑い日が続いていますね。
6月29日、関東甲信地方で梅雨明けの発表がありました。
6月に梅雨が明けるのは初めてで、1951年に統計を開始してから最も早い記録です。
いよいよ夏本番!
ちょうど梅雨明けした29日に、東京カルチャーカルチャーで「マンゴーまつり」が開催されました。
マンゴーだけでなく、トロピカルフルーツも楽しむことができるイベントです。
ポイントは、すべて国産フルーツということです。
岡山県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の4県から国産トロピカルフルーツが一堂に会しました。
宮崎県ゆるキャラ・みやざき犬の「むぅ」ちゃんも会場に来ていましたよ。
頭の木は、宮崎県を象徴するフェニックスです。
マンゴーをはじめ、トロピカルフルーツがふんだんに使われたドリンクやフードをいただきました。
「マンゴーとチキンのトーストサンド」
「ソーメン次郎お墨付き!トロピカルフルーツそうめん」
「宮崎マンゴーディップで食べるエスニック生春巻き」
マンゴーの甘みと香りは、エスニック調の味と相性良いですね。
ドリンクやデザートだけでなく食事にもなる、万能さを感じました。
メインメニューはフルーツプレートです。
フルーツ専門店でも、これだけのトロピカルフルーツを同時に提供するのは難しいそうですよ。
中央の岡山県産のバナナ「グロスミッシェル」は、皮まで食べられます。
マンゴーの産地は、宮崎県、鹿児島県、沖縄県です。
柔らかくて、とても甘くジューシーでした。
今回のイベントで提供された宮崎県のマンゴーは、「太陽のたまご」というブランドマンゴーで、1玉1万円以上するそうです。
ステージでは、生産者によるトークショーが行われました。
マンゴーについて色々な発見がありました。
<マンゴー豆知識その1 収穫の方法>
国産マンゴーと輸入マンゴーの最も大きな違いは、収穫の方法(タイミング)です。
海外では、実が木から落ちる前に、ハサミで切って収穫します。
一方、国産のマンゴーは、ネットを掛けて実が木から自然に落下するのを待って収穫します。
昔はハサミで収穫していましたが、木で完熟させた方が、甘みが増すことが分かり、収穫の方法を変えたという経緯があるそうです。
収穫時には、すでに完熟しているため、国産マンゴーは1週間以内に食べるのがオススメ♪
<マンゴー豆知識その2 今年の特徴>
JA宮崎経済連の池田大輔さんによると、この冬は朝夜の気温が低い日があったことが影響して、収穫が例年より10日ほど遅かったそうです。
味は、例年よりも甘みが強く、美味しいマンゴーができた、とおっしゃっていました。
<マンゴー豆知識その3 マンゴーの歴史>
マンゴーは、もともと赤道に近い、熱帯から亜熱帯の地域が原産のフルーツです。
3県の中で、最もマンゴーの歴史が長いのは、沖縄県でした。
沖縄県では、約90年前からマンゴーが導入され、40~50年前から本格的に栽培されています。
2番目は、鹿児島県。平成5年からマンゴーが経済栽培されるようになり、今年で25周年です。
そして、最も歴史が短いのは、意外にも宮崎県でした。平成8年の出荷量は111トンでしたが、平成13年から飛躍的に伸びて、平成22年からは出荷量1000トンを超えています。3県の中で最も出荷量が多いです。
トークショーの後は、タカノフルーツパーラー フルーツクチュリエの森山登美男さんによる「トロピカルフルーツカッティング実演講座」が行われました。
森山さんの美しい包丁さばきで完成した、パイナップルボード!
そして、特別にパフェが振舞われました。
上から、たっぷりの完熟マンゴー、バナナジェラート、ソフトクリーム、底にはパッションフルーツ。
続いて、バーテンダーによる「トロピカルフルーツカクテルショー」。
マンゴーのカクテル「MIYAZAKI」です。
マンゴー、TUMUGI、ナタデココ、カスピ海ヨーグルト、ココナッツミルク、DRYSONICを使ったカクテル。
マンゴーの甘みとヨーグルトの酸味で、飲みやすいです。
国産ナタデココの食感も楽しく、デザートのようなカクテルでした。
ベースに使われている「TUMUGI」は、日本初の国産スピリッツだそうです。
麹からできています。
和風のスピリッツ=「WAPIRITS(和ピリッツ)」
フルーツだけでなく、お酒も“国産”にこだわっているのですね。
最後に、お土産もいただきました。
右下から時計回りに、シークヮーサージュース(沖縄県)、にんじんと日向夏のストレートジュース「Vege Cube」(宮崎県)、「ボンタンアメ」(鹿児島県)、そして、エコバック(沖縄県)です。
この先も、平年より気温が高く、暑い夏が予想されています。
トロピカルフルーツで、厳しい暑さを乗りこえましょう!
(執筆 久保井朝美、 撮影 森川創)
関連リンク:
▼東京カルチャーカルチャー
待望の『マンゴーまつり』 ~旬の国産マンゴーはもちろん、注目の国産トロピカルフルーツも食べ比べ~
http://tokyocultureculture.com/event/general/24489
▼久保井朝美プロフィール