昨年、創業50周年を迎えた「とんかつ新宿さぼてん」が、新たにオープンさせた「覇王樹（はおうじゅ）さぼてん」。
東京オぺラシティタワーに開店して、1年が経ちました。
さぼてんといえばとんかつですが、覇王樹では豚肉以外の牛肉にもこだわった「Japanese Meat Cuisine」を提案しています。女性や海外のお客さんから人気を集めているそうです。
まずは、女性人気ナンバーワンの「チーズ重ねかつ 御膳」です。
外の衣はサクサク。中のお肉は、驚くほどに柔らかいです。
お肉の繊維を壊さないように、低温でじっくり時間をかけて揚げているそうです。
低温調理のため、お肉本来の美味しさが生きていました。
柔らかいお肉の間には、2種のブレンドチーズがたっぷり入っています。
お肉の旨味と濃厚なチーズがベストマッチ！
チーズ重ねかつ以外に、一口ヒレかつ（写真右下）、エビフライ（写真上）もあり、色々楽しめるのが嬉しいです。
続いて、自家製すきだれで味わう「牛のすき煮 御膳」。
お鍋には、春菊、玉ねぎ、しめじ、水菜、豆腐が入っています。
牛肉は、千葉県産 しあわせ絆牛。1枚が大きいですね。
ほんのりピンク色が残るくらいで食べるのがオススメだそうです。
しっとりした食感！！
豚肉以外のお肉にもこだわっているのが感じられました。
自家製のすきだれは、薄味なので、お肉や野菜の素材そのものの美味しさを味わうことができます。
他にも、とんかつを自家製の鰹合わせだしで煮込んだ「かつ煮御膳」も、覇王樹オリジナルメニューとして人気だそうです。
新業態商品マーケティング部 部長 成尾 広光さんにお話を伺いました。
— 「覇王樹さぼてん」をオープンしたきっかけは何ですか？
昨年、「とんかつ新宿さぼてん」が創業50年を迎え、次の50年に続くブランドを創出しようというのがきっかけでした。
「大人のさぼてん」を作りたい、という思いからスタートしています。
コンセプトは「千金一刻」。
わずかな時間でも、千金に値するほどの素晴らしい時を過ごしていただきたい、という思いが込められています。（成尾さん）
もともと、さぼてんは「とんかつを健康的にスマートに」という考えで、油の吸収を抑える効果があるキャベツを先出ししたり、ゴマをソースに加えたりしています。
それに加え、覇王樹では「お腹だけでなく、気持ちも満たす」ことを目指しているそうです。
— どんなお客さんが多いですか？
30、40代です。とんかつというと、客層は男性のイメージを抱かれる方もいるかもしれませんが、女性のお客さんが多いのが特徴です。
特に、夜は4名以上でお食事とお酒を楽しみながら、ゆったり過ごしている方が多いです。（成尾さん）
— 確かに、お店の中はゆったり過ごせる雰囲気ですね。
多数のレストランやホテルを手がけている、デザイナーの井上愛之さんによるデザインです。
店内のBGMはジャズで、夜は照明を少し暗くしています。
「覇王樹さぼてん」では、非日常で贅沢な時間を過ごしていただきたいので、空間づくりにもこだわっています。（成尾さん）
天井には、室町時代の絵が描かれていました。
和を感じる装飾は、海外のお客さんから喜ばれているそうです。
—「Japanese Meat Cuisine」を提案しているということですが、食材にはどんなこだわりがありますか？
食材は、和食の職人が選定しています。牛肉、豚肉は、ごく一部を除き国産です。
特に、豚肉は従来のさぼてん以上の上質なものを使用しています。（成尾さん）
期間限定で提供している「極味“GOKU AJI”松坂ポークロースかつ御膳」。
三重県産の最高級良質豚肉。雄大な自然で長期間ゆっくりと育てた松坂ポークは、キメが細かくまろやかで甘みのある味わいだそうです。
他にも、「三元麦豚ロース 冷しゃぶサラダ御膳」「千葉県産しあわせ絆牛 梅とレタスのしゃぶしゃぶ御膳」など、厳選された食材を使った夏限定メニューを提供しています。
季節ごとに限定メニューがあり、冬は鴨鍋も人気だそうですよ。
— オススメのお食事の仕方はありますか？
それぞれのお料理とお酒を一緒に味わっていただきたいと思います。ビールや日本酒など幅広く取り揃えていますが、イチオシはワインです。とんかつは、スパークリングワインや赤ワインともとても相性が良いですよ。
お肉に合うカクテルもご用意しているので、色々なカップリングを是非楽しんでください。（徳竹さん）
支配人の徳竹将光さん
「チーズと生ハムの盛り合わせ」、「牡蠣の和風アヒージョ」など、ワインにぴったりのメニューもあります。(徳竹さん）
— お客さんには、どんな時間を過ごしていただきたいですか？
ただお腹を満たすだけでなく、優雅な時間を過ごしていただきたいです。
美味しいお食事とゆったりしたひととき“一刻”が、“千金”に値するみなさんの活力になれば嬉しいです。（徳竹さん）
食材も調理法も極めた「Japanese Meat Cuisine」と洗練された空間で、豊かな時間でした。
ありがとうございました。
テイクアウト用にお弁当もあります。低温調理のとんかつは、冷めても美味しかったです。
そして、こちらは とんかつ新宿さぼてん公式キャラクター。
とんかつの妖精「サクサクかつモン」
愛と勇気と希望がつまった衣をサクサク振りまいて、喜びの花を咲かせます。
サクサクかつモンが活躍するアニメがYouTubeで公開されていますよ。
（執筆 久保井朝美、 撮影 森川創）
関連リンク：
▼覇王樹さぼてん本店
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13206730/
▼久保井朝美プロフィール
