楽しいニュース.com

世の中の明るいニュース、あつめました!

2022.12.14スポーツ

子どもの夢を支援する「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」支援金のほか吉川選手自らボランティアに参加

読売巨人軍・吉川 尚輝選手による、貧困などを理由に夢をあきらめざるをえない子供をなくす活動「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」より、認定 NPO法人フローレンスの活動に対する支援が決定。
それに伴い、2022年 12月 13日(火)に、認定 NPO法人フローレンスの本社にて、吉川選手への感謝状の贈呈や吉川選手自ら「食品無料配送の梱包ボランティア」を行いました。

 

(C)読売巨人軍

 

吉川選手は活動について「小中学校のときに、家庭の事情で野球を諦めなくてはいけない人たちをたくさん見てきました。もしその子が野球を続けていたらプロ野球選手になっていたかもしれないと思うと、本当に心が痛みます。一人でも多くのお子さんが夢に向かって頑張ってほしいなと思いますし、僕がプロ野球選手の立場として少しでも力になれるよう、自分自身も頑張らなきゃいけないなと思っています」と話しました。

 

また、自身の今後の展望については「来季から副キャプテンを務めることになりましたので、チームとしてリーグ優勝、日本一を目指していきたいです。もちろん、この活動にもすごく力を入れていきたいですし、自分の成績で寄付金額も変わってくるので、責任を持ってしっかり頑張りたいです」と熱く語りました。

 

認定 NPO 法人フローレンスについて「親子に関わる社会課題の解決に取り組んでいく」

最初に、認定 NPO法人フローレンスより団体の紹介をおこないました。
「フローレンスは、孤独な子育てや、こどもの虐待を防ぐ活動、経済的に困難を抱える家庭やひとり親家庭への支援など、親子に関わる社会課題の解決に取り組む認定 NPO法人です。先月、選手、球団職員、ファンが協働してより良い社会を目指す『G hands プロジェクト』を実施する読売巨人軍の吉川尚輝選手による『吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト』より、認定 NPO法人フローレンスの活動に対してご支援を決定いただきました」と説明。
本日実施する内容については、「吉川選手へ感謝状を贈呈し、吉川選手自ら『食品無料配送の梱包ボランティア』を行っていただきます。その後、吉川選手よりボランティアの感想をいただきたいと考えております」とコメント。

 

続いて、読売巨人軍の吉川尚輝選手が登場しました。
司会からは吉川選手による支援について、「チャイルドドリームプロジェクトは、『シーズンの公式戦で記録した得点数と盗塁数の合計×1 万円』を認定 NPO法人フローレンスに寄付をするという内容です。
今年は、得点 64、盗塁 16で、80万円を寄付いただきました。
寄付金は、フローレンスが行う子育て家庭への食品無料配送・相談支援事業である『こども宅食』の活動に充てられます」と説明がありました。

 

(C)読売巨人軍

 

その後、「当法人が行う、『親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決するための活動』に深くご理解を示され、ご寄付を通して誰もが安心して子育てができる社会の実現に大きく貢献されました。深く感謝の意を表します」という言葉とともに、フローレンス代表理事の赤坂より吉川選手へ感謝状を贈呈。
吉川選手は深々と頭を下げ、はにかみながらも嬉しそうに感謝状を受け取って下さいました。

 

(C)読売巨人軍

 

その後、フローレンス職員は『こども宅食』について、「2015年にこども食堂を実施した際、こども食堂に来ることが難しいと思っている親子がいるかもしれないという課題が見えてきました。私たちは、こども食堂で待っているだけではなく、こちらから支援を届けていくアウトリーチ型の支援として、2017年より『こども宅食』を開始。

経済的な困り事を抱えるご家庭に、定期的に食品などを配送することでご家庭との繋がりを築き、信頼関係を保ちながら支援を行っていきます」と説明。

 

子ども宅食のメリットとして、「支援を受けていることを周囲に知られたくないご家庭とも繋がることができますし、ご病気などで外出が難しいご家庭も支援できる仕組みとなっています。定期的な食品の配送によってゆるやかに関わることにより、ちょっとした悩み事を伝えて相談ができるような関係性も築くことができます。

また、継続的に繋がれるので、ご家庭のちょっとした変化を見つけやすくなるのもこども宅食のポイントです」と話しました。

 

吉川選手による「食品無料配送の梱包ボランティア」

(C)読売巨人軍

 

次に、本日のメインイベントである、吉川選手の梱包ボランティアがスタート。
まずは、7歳と 10歳のお子さんがいるご家庭への梱包を実施。
食品だけではなく、おもちゃやぬいぐるみの他、エプロンや歯ブラシ、ハンドクリームなど、親御さんにも喜んでもらえるような品物をバランス良く詰めていきます。
7歳以上のお子さんがいるご家庭には、じっくり組み立てる大きなブロックを贈ります。
吉川選手は丁寧にブロックやお菓子、パスタ、ツナ缶などを入れていきます。
吉川選手の丁寧な手つきに、赤坂さんは「すごく綺麗に入れてくださりありがとうございます」とコメント。
吉川選手は照れたような笑顔を見せました。
最後にはお菓子がぎっちりと詰まった大きなサンタブーツと、可愛らしいクリスマスカードを添え、配送セットを完成させました。

 

二つ目は、3歳のお子さんがいるご家庭への梱包。

先ほどのご家庭ではブロックを入れましたが、幼いお子さんにはまだ組み立てられないので、代わりに可愛いぬいぐるみを入れました。
また、おむつやお風呂グッズなど、子育てに必要なアイテムも大きな段ボールいっぱいに詰めていきます。
吉川選手は非常に真剣な顔つきで、梱包と向き合っていました。

 

(C)読売巨人軍

 

スタッフから「とてもお上手なので、もうひとつお願いしたいです」と言われ、急遽、1歳のお子さんがいるご家庭への梱包も行いました。
特に手のかかる 1歳児を育てるご家庭への宅配なので、忙しい親御さんがさっと食べられるインスタント食品を入れる場面も。
全ての梱包を終えると、吉川選手は満足そうな笑みを浮かべていました。

 

なお、本日梱包したものは 12月 19日に発送され、ひとり親家庭に届けられます。
スタッフは「受け取るご家庭は、まさか吉川選手が梱包したなんて思わないですよね」と、吉川選手の協力に対して思わずコメントしました。
最後は吉川選手に大きな拍手がおくられ、和やかな雰囲気の中で梱包ボランティアが終了しました。

 

(C)読売巨人軍

 

【トークセッション】

梱包ボランティアに参加した感想について、吉川選手は「年齢に応じたものを工夫しながら選ばれているというのをすごく感じましたし、お子さんだけではなく、親御さんへのものも多くあったことが印象的でした。また、いかにたくさん詰められるかも大事だとわかりました」と、一つひとつ噛み締めるように語りました。

 

また『ご自身の野球の成績に合わせた寄付活動』について、「小中学校のときに、家庭の事情で野球を諦めなくてはいけない人たちをたくさん見てきました。

僕のお父さんがチーム監督だったので、嫌でもそういう話を耳にする機会が多かったです。もしその子が野球を続けていたらプロ野球選手になっていたかもしれないと思うと、本当に心が痛みます。

一人でも多くのお子さんが夢に向かって頑張ってほしいなと思いますし、僕がプロ野球選手の立場として少しでも力になれるよう、自分自身も頑張らなきゃいけないなと思っています」とコメント。
さらに「さまざまな家庭環境の中で苦しんでいる人々を、こういった支援によって笑顔にできたら嬉しいです」と、真剣な眼差しで語りました。

 

さらに、2023年の抱負について伺うと、「来季から副キャプテンを務めることになりましたので、チームとしてリーグ優勝、日本一を目指していきたいです。もちろん、この活動にもすごく力を入れていきたいですし、自分の成績で寄付金額も変わってくるので、責任を持ってしっかり頑張りたいです」と話した上で、「僕は立場上プロ野球選手なので、一人でも多くの人に勇気や感動を与えられるように頑張っていきます」と真っ直ぐな瞳で意気込みを述べました。

 

(C)読売巨人軍

 

最後に、司会から『渋谷区ふるさと納税寄付』について「最近は、地域の社会課題を解決するために税金の使い道を選べる『ガバメントクラウドファンディング』というものが浸透してきています。12 月は寄付月間ということもありますので、吉川選手のように大きな金額ではなくても、社会をより良くする活動に少しでも参加していただけたら嬉しいです」と実施中のクラウドファンディングキャンペーンについて、紹介を行いました。

 

【『渋谷区ふるさと納税寄付』概要】
■目的:子ども・親子の孤立を防ぎ日本から子どもの虐待をなくすための活動を実施
■メッセージ: 週に 1人、子どもが虐待で亡くなる日本。防げるはずの悲しい事件から子どもたちを救いたい
■キャンペーンタグ: #ふるさと納税でこどもを助ける
■寄付の使途: 認定 NPO法人フローレンスの活動全般
■目標金額: 100,000,000 円
■実施期間: 2022年 11月 1日(火)~2022年 12月 31日(土)
■返礼品:「おいしい!たのしい!社会貢献につながる返礼品」
子どもたちや障害者に様々な機会を提供し、次世代を担う子どものための社会貢献活動に積極的に取り組む渋谷区ゆかりのお店から数々の返礼品を選定し提供。

 

渋谷区ふるさと納税寄付 特設ページ

https://florence.or.jp/lp/furusato-tax/

 

 

イベント後の囲み取材では「来シーズンはより多く盗塁をしていきたい」

(C)読売巨人軍

 

イベント後は囲み取材が行われ、記者からの「来シーズンの盗塁数や点数へのこだわりについて教えてください」という質問に対し、吉川選手は「そこで寄付金額が変わってくるので、より多く盗塁もしていきたいですし、多くホームベースを踏むことはチームにとってもプラスになるので頑張りたいと思います。具体的な数の目標はまだわからないですが、とりあえず今年以上は」と答えました。

また、野球をやっていて良かったと思うことについて聞かれると、じっくり考えた上で「友達ができて、仲間ができて、絆が生まれて。野球に限らないと思うのですが、信頼できる人が増えたことが良かったと思います」と、にこやかに話しました。

 

そして、「僕は小さい頃からプロ野球選手になることが夢でした。選手になって恩返しをしたいという思いもありましたね。皆さん本当に色んな夢を持っていると思うんですけど、その夢を叶えることこそが親孝行になるとも思います。そこに対し、僕たちが少しでもサポートできれば嬉しいです」と、夢を持つ多くのお子さんへのメッセージも口にしました。

 

フローレンス代表理事の赤坂さんは、吉川選手の印象について「お話を隣でうかがっていて、心から子どもの夢のために支援をしたいという思いが伝わってきました。直接、食品や物品が届くことも家庭にとっては嬉しいことだと思うのですが、誰かが自分たちのことを見ていてくれるとか、応援してくれているという気持ちを受け取れることが嬉しいというお声もよくいただきます。こうして、吉川選手のような方の思いが届くというのは、こどもたちにとってもすごく勇気になるんじゃないかなと思います」とコメントしました。

 

 

【吉川 尚輝(よしかわ なおき)さん プロフィール】

(C)読売巨人軍

 

背番号: 2
ポジション: 内野手
身長/体重: 177cm/78kg
生年月日: 1995年 2月 8日
投打: 右投左打

 

[経歴]
経歴 中京高-中京学院大-巨人(2017年~)
ドラフト 2016年ドラフト 1位
初出場 2017年 5月 14日 対広島 8回戦 マツダスタジアム
初安打 2017年 10月 3日 対ヤクルト 25回戦 神宮 ギルメット
初打点 2018年 4月 3日 対中日 1回戦 ナゴヤドーム 谷元圭介
初本塁打 2018年 5月 13日 対中日 8回戦 東京ドーム 松坂大輔
初盗塁 2017年 10月 3日 対ヤクルト 25回戦 神宮
背番号 0(2017~2019年)-29(2020~2021年)-2(2022年~)

 

 

【認定 NPO 法人フローレンス代表理事・赤坂緑さん プロフィール】

 

[経歴]
1999年慶應義塾大学卒業。
事業会社にてマーケティング・育成等を経験後、2014年 1月認定 NPO法人フローレンス入職。
病児保育事業・保育園事業のマネージャーを経て、2018年にディレクター就任。
二児の母。キャリアコンサルタント・保育士。

 

■認定 NPO 法人フローレンスについて
フローレンスは、「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現に向け活動する、国内最大規模の認定 NPO法人です。
多様な保育事業を運営するほか、子どもの虐待や貧困問題等、国内の親子領域の課題を解決するため、こども宅食などの各種支援事業や政策提言活動、ソーシャルアクションを推進しています。
こどもの虐待や親子の孤立を防ぐための支援活動を拡大中です。
現在、#ふるさと納税でこどもを助ける クラウドファンディングを実施しています。

 

認定 NPO 法人フローレンス 公式サイト
https://florence.or.jp/

 

■「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」について
貧困などを理由に夢をあきらめざるをえない子供をなくす活動「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」をスタートしました。
現在、日本の子供の 7人に 1人が、その国の文化水準、生活水準と比較して困窮している相対的貧困の状態にあるとされており、ひとり親家庭に限ると、2人に 1人が相対的貧困の状態にあるといわれています。
吉川選手は、そのような環境に置かれた子供たちにも夢をもって生きてほしいという思いから、「シーズンの公式戦で記録した得点数と盗塁数の合計×1万円」を、認定 NPO 法人フローレンス(東京都、駒崎弘樹会長)に寄付します。
今年は、得点 64、盗塁 16で、80万円となります。
寄付金は、フローレンスが行う子育て家庭への食品無料配送・相談支援事業「こども宅食」事業の活動に充てられる予定です。

 

(情報提供:認定 NPO法人フローレンス 編集:中嶋杏樹)