ヤンマーホールディングスでは、9月の SDGs週間に合わせ、目標12「つくる責任、つかう責任」をテーマに、持続可能な農業や資源循環サイクルの実現に向けた、ヤンマーグループの取り組みを説明するプレスセミナーを開催しましたので、取材してきました。
さらに、複合施設「YANMAR TOKYO」内のお米と楽しむイタリアンレストラン「ASTERISCO」と日本酒アイスクリーム専門店「SAKEICE Tokyo Shop」では、SDGs週間に向けて、サステナブルな食材を使用した期間限定メニューも今週 9月 15日(金)から提供予定ということで試食してきました。
【開催概要】
■日時:2023年 9月 13日(水)
■会場:YANMAR TOKYO 2F ASTERISCO(東京都千代田区八重洲2-1-1)
■内容:
①食品廃棄物を有効活用し資源循環サイクルを実現するヤンマーeスターの取り組み
②持続可能な農業と米の消費拡大を実現するヤンマーマルシェの取り組み
③質疑応答
④YANMAR TOKYOで味わえる期間限定メニューの先行試食
■登壇者:(登壇順)
・三田村 有香さん(ヤンマーホールディングス株式会社ブランド部コミュニケーション部部長)
・赤澤 輝行さん(ヤンマーeスター株式会社 代表取締役)
・杉本 大さん(ヤンマーマルシェ株式会社 経営企画部 部長)
左から 赤澤 輝行さん、杉本 大さん、三田村 有香さん
ヤンマー米ギャラリー
ASTERISCO(アステリスコ)
TOCHI-DOCHI
三田村さん:
YANMAR TOKYOは、今年1月にリニューアルオープンした複合施設で、1階にはヤンマー米ギャラリー、2階はASTERISCO(アステリスコ)とショップ TOCHI-DOCHIを併設しています。
創業以来大切にしている人の可能性を信じて挑戦を後押しする「HANASAKA(ハナサカ)」という価値観の発信の拠点としています。
地下1階に「HANASAKA(ハナサカ)」の展示のコーナーもあります。
ASTERISCO(アステリスコ)は、作る人と食べる人をつなぐことで安心安全で美味しく心からワクワクできる食体験を提供したいとヤンマーマルシェがオープンしました。
ヤンマーeスターでは、食品廃棄物を有効活用するソリューションの提供もしています。
赤澤さん:
ヤンマーグループは、新しい豊かさとして A SUSTAINABLE FUTURE – テクノロジーで、新しい豊かさへ。 – を理念に挙げて、4つの未来像を定義しています。
本日は、その中の1つ、「食の恵みを安心して享受できる社会」について、ヤンマーグループの取り組みを説明します。
これまで行ってきたエネルギー変換だけでなく、食料生産に関わる資源循環を積極的に展開するバイオコンポスター(YC100)に取り組んでいます。
農業残渣、食料残渣をYC100で処理し、堆肥などにして土壌に戻します。
世界の食料生産は約40億トン、その中で約 1/3が毎年廃棄されています。
日本では、年間 約 2500万トンの食品残渣(食品廃棄物)が発生しています。
この食品残渣を焼却するために、CO2が発生します。
YC100は、菌を活用した「バイオ式」で、毎日、約 80%以上分解処理し、できた生成物は堆肥として活用できます。
食品廃棄物が多く出る食品工場やスーパーをターゲットとした商品です。
導入事例
滋賀県多賀町と町立こども園
この他に、飲食チェーン「梅の花」の食品工場(セントラルキッチン)の例、琵琶湖カントリークラブでの刈られた芝やレストラン残渣の例、長居公園(パークマネジメント事業)の例などがあります。
杉本さん:
ヤンマーマルシェは、ヤンマーグループの中で食に関する事業を展開しています。
農水産品の B2Bと飲食業、および、キッチンの周辺機器の卸売りを行っています。
生活者と生産者のバリューチェーンを結ぶお手伝いをしています。
お米と野菜の農産品や水産品のマッチングして契約栽培を目指しています。
水産業では養殖に着目していて、具体的には、「かのやかんぱち」などを養殖しています。(つづく)
(つづき)
飲食業については、機械メーカーのヤンマーが食料生産に深く関わってことから消費者との接点を構築して、作る人と食べる人を繋いで心からワクワクするような食の体験を提供したいとの思いで店舗のサービスを提供します。
2階のASTERISCO(アステリスコ)の他にも地下1階には羽釜で炊いたごはんと初積み海苔や発酵食品を使ったこだわりの海苔弁当屋「八重八」があります。
八重八
ASTERISCOでは、9月15日から期間限定で、「かのやかんぱち」を使ったASTERISCO風炙りカルパッチョは10月15日まで、1階の SAKEICE Tokyo Shopでは いのち育む、お米のアイス(売り切れ次第販売終了)を提供します。
ASTERISCO風炙りカルパッチョ
ASTERISCO料理長 内野シェフ
内野シェフ:
鹿児島県のかのやかんぱちは、脂が良くのっていて、身が引き締まってきめが細かいかんぱちです。
皮目をあぶって香ばしさが出て、余分な脂が流れて食べやすくなっています。
周りには3種類の酸味を効かせた 季節のぶどう、緑色のピューレはグリーンマスタードとヨーグルトを使ったソース、そして、セミドライのトマトを使ったソースが添えられています。
かんぱちの美味しさを消さないようなソースです。
サラダは、サラダセロリでセロリに比べて香りが穏やかでシャキシャキとした食感です。
いのち育む、お米のアイス
株式会社えだまめ 代表取締役CEO 成田博之さん
成田さん:
「いのち育む、お米のアイス」はお米をそのまま使ったプチプチしたお米食感が楽しめるアイスです。
作り方はお米をミルクがゆのように煮込んでアイスクリームにしています。
お米は、農業法人の坪口農事未来研究所のサステナブル米「いのちの壱」という特別なお米を使っています。
米粒も大きいのでアイスの中でもしっかりとした食感があります。
(情報提供: ヤンマーホールディングス広報事務局、撮影・編集: 森川 創)