日清食品 「All-in PASTA」
テレビやネットで話題沸騰中の“完全食” 日清食品の 「All-in PASTA」 (オールインパスタ)。
今回は、日清食品で 「All-in PASTA」 の商品開発を担当されている佐藤真有美さん(以下、佐藤さん)に、気象予報士人気ランキング2017 女性部門1位にも輝いた気象予報士でタレントの穂川果音さん(以下、ほかのん)が、“薬膳コーディネーター”という視点から、「All-in PASTA」についてのお話をインタビューしてもらいました。(太字がほかのん、細字が佐藤さんです。)
左 ほかのん 右 佐藤真有美さん
“栄養がバッチリ摂れる”というワードに弱くて、これまで他社さんのものもいろいろ試してきましたので、今日のインタビューを楽しみにしてきました!
オンラインショップでカップタイプは注文できたのですが、麺のみのタイプは売り切れていました。
そうなんです。発売初日に、2カ月分の在庫が 5時間で売り切れてしまって。
え!? そんなにすごい売れ行きなんですか!?
売り切れた時点で予約注文に切り替えたのですが、そのあとに生産した分も予約注文分への対応に回ってしまい、発売から 1カ月半が経った今も通常販売を再開できない状態が続いています(取材時: 5月上旬)。
栄養がしっかり摂れるというタイプの食品は味にクセがあることが多いのですが、「All-in PASTA」 はクセが少ないですよね。なので、アレンジのし甲斐がありました。
そこが一番の特長なんです!
おいしさの秘密は、日清食品が独自に開発した製麺技術「栄養ホールドプレス製法」にありまして、現在特許出願中の新技術です。
実は、栄養素をそのまま食べると、苦み、えぐみ、渋みなどが強くて美味しくないんです。
そこで、栄養素を麺の中心(芯の部分)に入れ、外側を小麦ベースの層で包むことで、食べたときに苦みなどを感じにくいパスタを実現しました。
また、通常は麺を茹でると、栄養素がお湯の中に抜け出てしまいます。
私たちは「お腹に入る栄養の量」にこだわったので、茹でたあとでも栄養をパスタの中に残すことに成功しました。
これも、栄養素をパスタの中心に閉じ込める新製法のおかげなんです。
「栄養ホールドプレス製法」
開発に苦労した点はどういうところですか。
3つあります。
1つ目は製麺性です。通常のラーメンやパスタは、小麦粉の中に含まれるグルテンの伸縮性によって“麺”の状態にすることができます。
しかし、栄養素は小麦粉と違って伸縮性がまったくないので “麺”の状態にすることはできません。
この問題も麺の中心に栄養素を入れる「栄養ホールドプレス製法」で解決できたのですが、ちゃんとした麺の状態になるまでは大変苦労しました。
2つ目は保存性です。この商品の賞味期限は 8カ月なのですが、栄養素は時間の経過とともに酸化または劣化していくので、8カ月経っても栄養がきちんと残っている状態にすることに苦心しました。
3つ目は、味です。十分な“おいしさ”を維持するために、配合設計、製麺、栄養分析、味の検証、さらに改良、といった試験区(検証サイクル)を 300回以上行いました。結果、麺の開発だけで約 1年かかりました。
以前、他社さんの完全栄養パスタを食べたことがあるのですが、どうしても全粒粉の味がちょっと残ってしまったり、調理するとパサパサして麺が途切れてしまったりしていました。
この「All-in PASTA」は、麺がもちもちして中華麺に近いような感じで、アレンジがしやすかったです。
ソースも馴染むし、ニンニク入りのフレーバーオイルの香りが苦みをコーティングしていて上手いなと思いました。
ありがとうございます。穂川さんは、食レポにぴったりですね(笑)
薬膳コーディネーターという資格を持っているので、夏に合うように冷製を意識して食材を足してちょっと盛りつけてみました。
ほかのんの 「All-in PASTA」 アレンジ例(クリックすると拡大表示します)
アルファルファやトマトはこれからの季節に摂ったほうが良いですし、暑いとイライラしてしまいがちですが、バジルを足すことによってイライラや憂鬱な気分を解消してくれます。もちもちしてボリュームがあるので、すごく作りやすかったです。
そう言っていただけると、本当に嬉しいですし、これからもさらに改良を重ねていくつもりです。
開発の経緯を教えていただけますか。
現代の日本には、「隠れ栄養失調」や「新型栄養失調」と呼ばれる、カロリーは足りているのに、ビタミン・ミネラル・タンパク質が足りていない方が多くいらっしゃいます。
国民栄養調査などによると、厚労省が定めた野菜摂取基準 1日 350グラムには、男女ともにどの世代でも多くの割合の方が達していません。
野菜ジュースやサプリメントで補うのも良いことですが、日ごろの生活や食事の中の 1食として食べれば、必要な栄養素を補うことができる…そんな商品があれば便利だし、多くの人が喜んでくれると思ったのが開発のきっかけです。
ただ、「 1日3食、これだけを食べて過ごしてほしい」と思っているわけではありません。
食事の“楽しさ”には、カロリーの高いものを食べて疲れを癒やしたり、甘い物を食べてストレスを発散したりと、様々な側面があると思います。ですので、この商品は忙しい人がオフィスでランチを食べるときなど、普通の食事1食を置き換えていただけるようなシーンを想定して作りました。
“日清食品なのに第 1弾をラーメンではなく、なぜパスタにしたのですか?”というご質問をよくいただくのですが、オフィスで食べるシーンを想像すると、スープのあるラーメンよりも、スープのないパスタのほうが食べやすいと考えました。
また、ターゲットの男女比率は 5:5 くらいだと考えていましたので、“パスタ”が男女どちらにも親和性があると判断しました。
実際に販売してみて、購入している年代はどのあたりですか。
20代から 70代までと、本当に幅広い年齢層の方にお買い求めいただいています。
購入者の 65%が男性であることにも驚きました。男性は自分が食べるために購入し、女性は家族のために購入している方が多いのではと想像しています。
幅広い年齢層の方が健康を気にしているということなんですね。
そうですね。2カ月分の在庫が5時間で完売したと申し上げましたが、想像していた以上にみなさんが日ごろの栄養摂取について気にされているのだと思いました。
また、“栄養食”という言葉の響きと、「All-in PASTA」の美味しそうな見た目のギャップが大きいことも、多くの方に興味を持っていただいた一因ではないかと想像しています。
1食で 13種類のビタミンと 13種類のミネラル、そしてごぼう約 1本ぶんの食物繊維も入っているのですが、この量をすべて摂ろうとすると、自炊でも中食でもサプリメントでも、ましてや 400円ではなかなか難しいと思います。
開発に対して、真剣に取り組まれているのがすごいなと思いました。
新しい価値を生み出したい、世の中が求めているよりもちょっと上のレベルのものを作りたいと常に思っています。
今回の商品は、構想から発売までに 2年かかりましたが、早く世の中に出したいという気持ちもありました。
新しい商品を生み出すためには、研究開発チーム、分析を専門にするチーム、新しい資材を発注するチーム、生産チームなど、社内の様々な部署に協力してもらわなければなりません。
なかなか理想の“麺”にならなくて、一時はこのスケジュールでは無理かも、と落ち込むこともありましたが、私が諦めるわけにはいきませんでした。
それだけ作り上げたいという気持ちを持っている方が多かったということですね。
日清食品の創業者・安藤百福は、ラーメンはお店で食べることが当たり前の時代に、「お湯があれば家庭ですぐ食べられるラーメン”」をコンセプトに世界初の即席めん「チキンラーメン」を発明しました。
そうした創業者の精神が今も受け継がれていて、世の中が求めている以上のことをやるんだ、という気持ちをみんながもっているのが日清食品なんです。
主食である麺の中に栄養が入っているというのが、アレンジするのにも使い勝手がよくて素晴らしいですね。
現在、第 2弾となる「All-in NOODLES」を開発中で、すごく美味しいものが出来上がりつつあります。
順調にいけば、夏ごろには発売できそうです。
すごーい! 担々麺とか、汁なし担々麺とか、冷やし中華のごまダレバージョンとかが合いそうだなと思いました。
パスタよりも作るのに大変なところはありますか?
パスタの場合、ドロッとしたソースが麺に絡むので、麺の苦みをマスキングしやすいのですが、ラーメンの場合はスープやスパイスで味付けをするので、その分だけ難易度が高くなります。
あー、楽しみです! また作ってきます!(笑)
趣味で盛り付けしたものをインスタにアップしますので、アンバサダーやらせてください(笑)
SNSをみていると、「All-in PASTA」を独自にアレンジした写真を投稿してくださっている方もいて、嬉しいですね。
お子さんに食べさせてくださる方もいます。大人は頭で食べることができるので、“体にいいんだ”と思うと苦くても食べらることができるのですが、子供は純粋に味だけで判断しますので、美味しいからこそ食べてくれるのだと思っています。
“想像以上に普通の麺だ”というご意見もよく目にします。また、メディアにもたくさん取り上げていただきました。
“栄養食”に詳しい方は、特に麺について細かくレビューしてコメントしてくださっていますね。
これまでのところ、ずっと売り切れ状態が続いているため、どの味が一番人気なのかを把握できていないのですが、「ジェノベーゼ」は他にはない個性をのある味だと思います。個人的には、「ジェノベーゼ」がイチオシです。
私もこれが一番好きです!
ありがとうございます!「ジェノベーゼ」は、ソースと麺を合わせても塩分が2グラムしか入っていません。
実はこれ、高血圧の方の食事と同じくらいの量なんです。
塩分が 2グラムだと、普通の食事ならとても薄味に感じるのですが、「All-in PASTA」の「ジェノベーゼ」を食べても“薄い”とは感じないと思います。
また、麺とほぐしオイルには、化学調味料は一切入っていません。普段の生活で摂りすぎてしまいがちな塩分、脂質、カロリーは 1日に必要な量の 1/3以下になるようにしています。
塩分、注目していなかったです。だから、塩を入れないでゆでても大丈夫なんですね。
毎晩、AbemaPrimeの生放送が終わって帰宅すると 24時なんですが、お腹空いでいるんです(笑)
何かをつまむときも、カロリーと塩分と栄養のはざまでいつも揺れ動いていたんです(笑)
塩分を摂りすぎると浮腫んでしまいますしね。
浮腫みが蓄積するとセルライトになるそうで、塩分はセルライトの原因にもなるっていいますから、塩分をすごく気にしているんです。
「All-in PASTA」 でダイエットはできますか?
食物繊維がすごくたくさん入っていますし、麺にはたんぱく質も 24グラム入っています。
小麦、すなわち、糖質を栄養素に置き換えているのですが、繊維量が多いことで満足感と腹持ちが良くなっています。
カロリーは、たんぱく質と炭水化物と脂肪でつくられるのですが、「All-in PASTA」は炭水化物と脂肪が少なく、多くをたんぱく質で構成されていますから、ダイエットされる方にもおすすめしたい商品です。
私、これで夏、ダイエットします!(笑)
通信販売だけでなく、コンビニでも売ってほしいなと思います。
そういったご要望もよくいただくのですが、まずは“完全栄養食”というものを多くの人に知ってもらうことから始めて、市場を大きく広げていきたいと考えています。
(3種類のパスタを実際に ほかのんに食べてもらいました。)
上から「All-in PASTA 国産バジルを贅沢に使った香りとコクのジェノベーゼ」
「All-in PASTA 粗挽き牛肉のコクと旨みの濃厚ボロネーゼ」
「All-in PASTA 完熟トマトに唐辛子をきかせたスパイシーアラビアータ」
フォークで食べられるのが一番推しだと思います。国産のバジルをたくさん使って、フレッシュな香りが漂いますね。
ピリ辛のアラビアータも美味しいですね。夏に向けて、今筋トレしているので、これから食べます!
自分で作っていて、味の馴染みが良かったのは、ナポリタンでした。ケチャップ多めにするとマスキング効果があってオススメですね。あと、カルボナーラに胡椒を効かせるのもマスキング効果がありました。
ヒアルモイスト発酵液
ところで、「All-in PASTA」とは違うのですが、私は「ヒアルモイスト発酵液」という商品も担当しています。
日清食品が特許を取得している乳酸菌のひとつに、飲むことで皮膚の真皮細胞にヒアルロン酸を作らせることと、紫外線ダメージを軽減させる効果のある「ヒアルモイスト乳酸菌」というものがあります。
この「ヒアルモイスト発酵液」は、ドリンク 50mlの中に「ヒアルモイスト乳酸菌液」を 20,000mgも配合しています。
実は、私、ファンデーションをつけてないんです。この商品を飲み始めてから、肌に潤いやハリを感じるようになり、ついにはファンデーションも使わなくなりました。
ちなみに、35歳から 55歳までの 100人にモニターテストで試してもらったところ、10本で効果を実感した人は 96人、20本で実感した人は、98人でした。
日清食品グループでは 50年以上にわたって乳酸菌の研究を続けているのですが、健康と栄養の基礎研究において、老化防止の研究を専門としているチームが「ヒアルモイスト乳酸菌」を発見しました。
今日は、こちらを穂川さんにプレゼントします。
わーい、やったー! 嬉しい!!
(インタビュワー 穂川 果音、編集・撮影 森川 創)
関連リンク:
「All-in PASTA」 日清食品グループ オンラインストア
「ヒアルモイスト発酵液」
穂川果音twitter
https://twitter.com/Kanonnyanko
穂川果音インスタグラム
https://www.instagram.com/hokawakanonn/