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2019.09.13ご当地・観光, 癒し系・女子向け

気象予報士・石上沙織の女子旅の伝え方 涼を求めて上高地編

こんにちは。気象予報士・キャスターの石上沙織です。
気象予報士としてCS「TBS NEWS」やTBSラジオ、Yahoo!天気・災害動画に出演する傍ら、元NHKキャスターという経験を活かして「伝え方講座」を開催しています。

 

今回訪れたのは、長野県の上高地。年間 120万人以上が訪れる「山岳リゾート」として知られています。本格的なハイキングにチャレンジしたり、高級ホテルに泊まったりと、楽しみ方はさまざま。

今回は短い滞在時間で、体力に自信がなくても気軽に楽しめるプランをお伝えします!

 

■ 9月としては記録的な暑さの日…涼を求めて上高地へ

 

私が上高地を訪れたのは、9月9日。この前日、台風15号が千葉県に上陸し、関東を中心に記録的な暴風が吹き荒れました。

ただ、台風の大きさが比較的コンパクトだったため、私がいた愛知県はほとんど影響を受けませんでした――暑さ以外は。
実はこの日、台風が運んできた非常に暖かい空気の影響で、東海地方はものすごい暑さに見舞われたのです。

名古屋は最低気温が 28.4℃、最高気温が 36.0℃と、9月とは思えない猛烈な暑さとなりました。
そんな中「涼しいところに行きたい!」ということで、父が運転する車で上高地へ。母と、今年 84歳になった祖母も一緒です。

ちなみに出発したのは朝 7時ですが、この時点で汗が吹き出るような暑さでした…。

 

■上高地はマイカー禁止!バスに乗って向かいます

 

愛知から車を走らせること、3時間半。到着したのは、沢渡(さわんど)バスターミナル。

 

 

上高地へは、年間を通してマイカーでは入れません。自然環境保護のため、通行が禁止されています。

ということで、車は駐車場に置いて、バスに乗って向かいます。
今回は 9月、しかも平日ということで空いていましたが、ゴールデンウィークやお盆、紅葉シーズンなどは朝 8~9時くらいから駐車場が満車になることもあるそうです。

 

 

バスに乗って、揺られること約 25分。途中、大正池や上高地帝国ホテルなどのバス停を通過し、ついに上高地に到着!

 

 

雲は多いですが、空気はとっても爽やか! 思わず深呼吸してしまったほど。

 

 

川の水も透き通っていて、日差しを受けてキラキラと輝いて見えました。

 

■真夏でも「夏日」にならない 上高地は羽織物が必須!

 

標高 1500メートルに位置する上高地は、真夏でも最高気温は 23℃前後。
最高気温が 25℃を超える「夏日」は、年間に数回しかないほどです。
ちなみに私が訪れた日は、気温が 26℃くらいまで上がっており、上高地では珍しい「夏日」だったようです。

先日の京都旅行といい、私は暑さを引き寄せてしまうようです…。

 

 

それでも、日陰ではヒンヤリとするので羽織物は必須。写真の通り、私も半袖で出かけましたが、日陰ではパーカーを羽織りました。
ちなみに例年だと、9月には朝晩の気温が 10℃を下回る日もあるとのこと。

東京だと 11月並みの気温です。本格的な秋の装いで出かけた方が良さそうです。

 

■上高地のシンボル「河童橋」を見ながら昼食を

 

 

上高地といえば「河童橋」と答える人も多いでしょう。私が訪れた日も、外国人観光客を中心ににぎわっていました。

ツアーの時間と重なると、橋の上は観光客で埋まってしまうので、空いているときを見計らって写真を撮りましょう。

 

 

午後から晴れる!という予報が当たらず雲が残ったままでしたが、晴れた日はこんな雄大な景色が見られるそうです。
ちなみに河童橋という名前の由来は「その昔、ここに河童が住んでいそうな淵があった」「橋のなかった時代、衣類を頭にのせて川を渡った人々の姿が河童に似ていた」など、諸説あるようです。

 

この河童橋を見ながら食事や休憩をとれるのが、「五千尺キッチン」。

 

 

窓から見た景色です。美しい景色を見ながらのランチは、いつも以上に美味しく感じられます。

 

 

ちなみに、カレーをいただきました。メニューに「辛い」と書かれていましたが、辛いものが大好きな私でも、辛くて大量のお水が必要でした…。苦手な人は要注意です。

 

■お散歩気分で「湿原」へ!

 

ランチで満腹になった後は、腹ごなしのためにもお散歩へ。といってもそこは上高地、少し歩くだけで絶景に出会うことができるのです。

 

 

林の中の小道をてくてく歩くこと 15分ほど…突然視界が開けたような場所がありました。

 

 

それが「岳沢湿原」。正面には「六百山」も望むことができ、ダイナミックかつ趣のある景色です。

 

 

たまたまこの方角だけ青空が広がっており、まるでポストカードの中にいるような写真を撮ることができました。
ちなみにさらに奥に進むと明神池があり、より一層神秘的な景色に触れることができるそう。

ただ、林の中を数キロにわたって歩く必要があるので、ハイキングに適した服装をオススメします。

 

■レトロなホテルのラウンジで お茶とケーキも楽しめる

 

往復 30分弱のお散歩を終えて、再び河童橋周辺に戻ってきました。
そこで、お待ちかねのティータイム。…って、ランチを食べて、少し散歩して、またティータイムではカロリーが消費されていませんが(笑)
河童橋のすぐ近くにある「五千尺ホテル」の1階「上高地LOUNGE」でくつろぐことにしました。

 

 

ラウンジ内はレトロで落ち着いた雰囲気。家具は地元・松本で作られたものを使っているそう。

松本は 300年以上前から家具づくりが盛んで、大正時代には日本一の和家具の生産高を誇った時期もあるそうです。

 

 

私はこの季節ならではの、シャインマスカットを使ったタルトを注文。母が頼んだ栗のショートケーキも一口いただきました。
空気が美味しく、スイーツも美味しいという、なんとも贅沢な午後のひとときでした。

 

ティータイムを終え、お土産も買い終わった午後 3時過ぎ。日が暮れ始める前に、帰途につくことになりました。

滞在時間は 3時間と短めですが、ふもととはまるで違う空気と景色を味わうことができて、大満足の旅でした。

 

 

 

ちなみに上高地の観光シーズンは 4月から 11月までと限られているため、お出かけの際はご注意ください。

また、真夏でも上着は必須。山の天気は変わりやすいので、雨雲も忘れずに。

そうそう、標高の高い所は紫外線も強いので、紫外線対策もしっかりした上でお楽しみください!

 

(執筆・撮影 石上 沙織)

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