ネスレ日本は、「ネスカフェ エコ&システムパック」や「キットカット」の大袋製品等、ネスレ日本製品の紙パッケージを紙資源の一つとして活用したアップサイクル(※1)商品の一般販売を 本日 10月 23日(月)から開始しました。
この商品は、ネスレ日本が参画する一般社団法人アップサイクルが推進する、廃棄される紙資源や六甲山の間伐材を紙糸にアップサイクルするプロジェクト「TSUMUGI」(※後述)の一環として制作されたものです。
(※1)ゴミになってしまう物を価値のある物に変える試みのこと。
T シャツ(デザインは、3種類、左から 無地のものと後述の2つのデザインがあります)
トートバッグ(トートバッグは、綿と紙糸の混合となっています)
「ネスカフェ エコ&システムパック」、「キットカット ミニ」とプロジェクト「TSUMUGI」の和紙と紙糸
(紙資源や六甲山の間伐材を和紙にし、そこから紙糸にして生地にしていきます。綿に比べて約 1/3の軽さです)
一般社団法人アップサイクルは、“現代および将来の世代のために持続可能な社会の実現”を掲げ、日清紡グループのニッシントーア・岩尾株式会社、ネスレ日本、神戸市をはじめとする参画企業・団体により今年 2023年 2月に設立されました。
現在では、設立当初の 2倍となる 28の企業や団体(※2)が参画し、廃棄される資源や食品残渣のリサイクル率向上を推進し、新たな価値を生み出すことを目指しています。(※2)2023年 10月 10日(火)時点
プロジェクト「TSUMUGI」の紙糸を使用して作られた物品は、主に参画企業・団体内のユニフォームやノベルティとして活用されてきましたが、「商品として購入したい」という多くのお声に応えるために、商品の一般販売を開始する運びとなりました。
なお、商品のデザインは、一般社団法人アップサイクルの参画企業のうちの 1社であるネスレ日本の社員が担当し、ネスレ日本の本社がある「神戸」や「六甲山」をコンセプトにしています。
【デザインとコンセプト】
Nature
風の音、陽の光、鳥の声。
同じ山でも同じ表情はなく常に変化し、季節によって様々な植物が顔を覗かせます。
木漏れ日が降り注ぐ山の中で澄んだ空気と景色を楽しみながら味わう淹れたての一杯も格別です。
忙しく過ぎる日々の生活から離れたまには心安らぐひとときを。
Mt. Rokko
神戸の街の背後にそびえ立つ六甲山。
時間とともに山の表情は異なり夜が明けてから日が暮れるまで、六甲山は刻々と変化し続けます。
陽の光を浴び、月の光が降り注ぎ六甲山から眺める景色も美しく色づいていく。
天気や季節、そして時間によって目まぐるしく変化する六甲山は今日も私たちを楽しませてくれます。
デザインを担当した ネスレ日本株式会社 コンシューマーリレーションズ部 徳山 璃子さんのコメント:
新たな命が吹き込まれたアップサイクル商品を是非手に取っていただき、自然を感じていただけますと幸いです。
【販売商品】 Tシャツ 3種と、トートバッグ 2種の、合計 5商品を販売。
【販売場所】
・常設売場: 「クラフト & テロワージュ」
(東京都文京区春日 1-2-3 メトロ・エム後楽園 2 階)
交通アクセス: 東京メトロ 丸ノ内線/南北線 後楽園駅より徒歩 1 分、都営三田線 水道橋駅より徒歩 5 分
営業時間: 10:00~21:00
「TSUMUGI」商品の販売だけでなく、紙糸ができるまでの資源やアップサイクルの工程、素材を展示するほか、焙煎したてのコーヒーを楽しむことができます。
・EC サイト: https://tsumugi-upcycle.com
【参考】
■ネスレの環境への取り組み
世界 188 ヶ国で事業を展開する世界最大の食品飲料企業・ネスレは、2025 年までにバージンプラスチックの使用を3 分の 1 削減すること、プラスチックパッケージの 95%以上をリサイクル可能に設計することを目指しています。
このコミットメントの達成に向けた一環として、ネスレ日本では製品パッケージの改善や、廃棄物の削減を目指して、サーキュラーエコノミーの構築に向けた取り組みを進めています。
ネスレ日本のこれまでの取り組み: https://www.nestle.co.jp/csv/sustainability
■一般社団法人アップサイクル団体概要
設立日:2023 年 2 月 7 日
所在地:大阪府大阪市中央区本町 3 丁目
代表理事:森原 洋 (ニッシントーア・岩尾株式会社 繊維事業本部テキスタイル部長)
理事:嘉納 未來 (ネスレ日本株式会社 執行役員 コーポレートアフェアーズ統括部長)
副理事:上田 俊友 (TOPPAN 株式会社 関西トッパンアイデアセンター本部長)
副理事:海保 学 (シーエヌシー株式会社 代表取締役)
事務局長:瀧井 和篤 (ネスレ日本株式会社)
・参画企業・団体一覧: ※2023 年 10 月 10 日(火)時点、順不同
・プロジェクト「TSUMUGI」について
日本において古来より和紙で作られてきた伝統的な紙糸を、アップサイクルで創造的に再定義しました。
プロジェクト「TSUMUGI」は、スーパーマーケットの店舗や参画企業のオフィス、神戸市の環境啓発施設を中心に回収した紙資源と、六甲山の手入れから発生するヒノキ等の未利用間伐材を使用する取り組みです。
プロジェクト名には、Made in Japan の技術で、皆さまから集められた紙資源、先人たちが育ててきた間伐材、それぞれの想いを紡ぎ、本来であれば廃棄される予定であったものを、資源として有効活用する新たな循環を創ることで、わたしたちと地球や社会・地域コミュニティを紡ぐ象徴としたいという意味が込められています。
また、一般販売する商品の売上の一部は、森林保全に役立てられることになっており、プロジェクト「TSUMUGI」は、想いと伝統を未来へと紡ぎ、持続可能な社会をつくることにもつなげていきます。
一般社団法人アップサイクル: https://upcycle.or.jp
(情報提供: ネスレ日本・一般社団法人アップサイクル、現地撮影・取材:森川 創)
関連リンク:
全国初!紙パッケージと間伐材を“アップサイクル”した子ども服を!(ネスレ日本と神戸市による、東京圏から神戸へ想いを紡ぐプロジェクト)
https://tanonews.com/?p=48318